昔読んだ絵本にこんなのがありました。 原野を何日もさまよい歩き、獲物はおろか一頭の仲間に出会うこともなく、疲れきった一頭のライオン。 ある朝、夜が白み始める頃、地平線の彼方に見つけたのは一頭のキリン。逃げるどころか、嬉しそうに近づいてくるキリンを見て、ライオンは思わず「キミ、ボクがこわくないの」と尋ねました。同じように孤独な夜を重ね、憔悴しきっていたキリンは、少しはにかみながら答えました。「やっと会えたね」 つらく苦しいときにこそ、本当の友人に巡り会えるものかもしれません。