バリアートショールーム オーナーブログ
2013.12.4

アルバム『バリの笑顔』の裏話

こんにちは、坂本澄子です。早いものでもう12月、でも、冬になったとは思えないくらい穏やかな毎日が続いています。このあたりは毎年紅葉は遅めですが、徐々に街路樹も色づき、アスファルトを駆けて行く落ち葉に季節の移り変わりを感じています。皆さんの街ではいかがですか?

さて、Facebookアルバムに『バリの笑顔』を毎日掲載していますが、どれもほんとにいい顔ですよね。特に子供たちは好奇心いっぱいで、tomuさんが「フォト!フォト!」と近づいて行くと、「きゃー」みたいな感じで最初は照れていますが、「オッケー」「サンキュー」とカタカナ英語で話しかけ続けているうちに次第にいい雰囲気に。撮った写真をその場で見せてあげると、一瞬でさらにいい笑顔になるので、そこでもう一枚パチリ。そんなふうに撮影したのがこれらの写真なのです。別れ際には手をあわせてありがとうと感謝の気持ちを表すことも忘れません。まさに一期一会ですね。

今日は、アルバムの中ではお伝えしきれなかった周囲の風景やエピソードなどを、写真家tomuさんならではの視点を盛り込みながら、一週間分まとめてお伝えしちゃいます。

ブログ106_供物を運ぶお母さんたちこのお母さんたちにはジェゴグ(大きな竹を並べて作った木琴のような伝統楽器。節をくりぬいた竹の中を空気が振動し、お腹に響くような深みのある音がするんです)の故郷ヌガラに向かう途中で会いました。近々お祭りがあるのでしょうか、色とりどりに飾られたお供え物を頭に載せて運んでいました。自動車が通れるほど大きなご神木バリ女性のこのバランス力には脱帽です。近くには根っこの下を車が通り抜けられるほどの巨大なガジュマルが植わっていました。バリでは大きな木には精霊が宿ると言われています。黄色は聖なるものの印なんです。この下を何度も行ったり来たりしましたが、中はヒンヤリとしてまさにご神木といった感じ。

かわいいベビーシッターさんこのかわいいベビーシッターさんには、ウブド中心部にほど近い田園地帯をお散歩中に会いました。最近はウブドも観光地化が進み、町の中心部はショップが建ち並びとても賑やかですが、ちょっと中へ入ると深呼吸したくなるような一面の緑が広がっています。あたりは田園風景すれ違う村の人たちはみな笑顔でニコっと迎えてくれましたが、途中数匹の犬たちに囲まれ、ちょっと怖い思いをしたそう。そう言えば、私たちが子供の頃はその辺に野良犬が結構いましたよね。追いかけられて怖い思いをしたとき、母から「石を拾って投げるまねをしたらよい」と教えられたのですが、まさにそれと同じことをバリの人もやっているのを見て、吹き出しちゃいました。この野良犬の追っ払い方を友人に話しても、誰も「そんなの知らないなあ?」と怪訝そう。でも、遠く離れたバリで意外な共通点を見つけて、またひとつ親しみが湧いたのでした。

ブログ106_ガムラン隊の近くで遊んでいた子供たち先日のブログでもご紹介したウブド皇女のガベン(火葬式)会場ではたくさんの笑顔に会いました。この女の子たちはガムラン隊の近くで遊んでいました。声をかけると恥ずかしそうに4人がきゅっと固まって、ちょっとはにかんだ笑顔。ガベンのガムラン隊ガムランのいい音色に包まれながらの撮影でした。

バティック売りのオネエサンにも会いました。観光客もいっぱいで、お葬式と言ってももうお祭り状態です。輪廻転生を信じるバリでは、お葬式は次の人生のスタートでもあるため、悲しい雰囲気はあまりありません。風船などのおもちゃを倒れそうなくらい載せたバイクがあるかと思えば、その横にはサテを売る即席屋台(ほとんど地面w)があり、「どう?おいしいよ」みたいな感じで話しかけてくるオニイサン。もうすごい熱気です。きっとジャワから出稼ぎに来た人たちでしょう、皆さんとにかく明るい。

バティック売りのお母さんおもちゃをどっさり載せたバイクブログ106_即席屋台ブログ106_ガベンの露店

 

バリ絵画展『五感を満たす食卓』tomuさんの『バリの笑顔』は渋谷バリカフェ・モンキーフォレストで開催中のバリ絵画展『五感を満たす食卓② バリの妖精たち』の作品を彩ってくれています。写実人物画の旗手アンタラ氏は、下地を砂で塗り固め、その上にアクリル絵の具とオイルで描く独自の手法を用いています。そのため、光が吸収されて、温かみを宿した人物がふんわりと浮び上がるように感じられます。アンタラ氏作品_美しい装身具また、身につけたイヤリングやバングルには金箔を用いて、そこだけでも熟練した細工職人さながらの仕上がりです。首都ジャカルタやシンガポールの有力ギャラリーが定期的に個展を開き、毎回ほぼ完売の人気作家。その分、お値段は張りますが、バリにふさわしく「愛 Love」と「喜び Joy」をテーマに人間の明るい側面を描く確かな筆遣いは、自信を持っておすすめできます。ぜひ実物をご覧になって下さい。

<関連サイト>

バリ絵画展『五感を満たす食卓②』@渋谷・・・前期:12/1-10, 後期:12/21-30 いずれも同じ内容で展示

Facebookアルバム『バリの笑顔』・・・バリで出会った素敵な笑顔を毎日掲載しています

アンタラ氏の経歴と作品・・・アンタラ氏の全作品6点を展示中

ソキ氏小品のクリスマスセール・・・前回の展示で人気の高かったソキ氏の小品を期間限定の特別価格で

 

 

 

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