バリアートショールーム オーナーブログ
2014.2.5

ウブドの夜明け

こんにちは、坂本澄子です。

日曜日に『ゼロ・グラビティ』を観に行ってきました。

実は私…、洋画はちょっとと言うか、かなり苦手なんです。人の名前と顔と役柄が最後まで一致しないなんてことは毎度のこと、かの『オーシャンズ11』も途中からどれが誰だかわからなくなり…(大汗)ところが、この『ゼロ・グラビティ』、出演者はたったの2人。主演のサンドラ・ブロックとジョージ・クルーニーだけなんです。

映画の前に腹ごしらえと入ったトンカツ屋さんで手間取り、焦って10分でかき込んでギリギリ着席。IMAX専用の3Dメガネを着用すると、最初の13分からエンジン全開。主人公の女性宇宙飛行士が宇宙空間に放り出されるシーンは自分も振り回されてる感じ。途中何度も酔いそうになりながら、最後まで緊張し通しの91分でした。

素晴らしかったのは、ダイナミックな「動」に対比して表現される宇宙空間の静けさ。静寂の中、地球を眼下に見るシーンは最高です。また、主人公がこれでもかと言うほど不運に見舞われ、何度もヤケクソになりながらもやっぱり頑張る、そこに何とも言えない共感を感じました。でも、最後の最後にもうだめだと諦めかけたとき、ジョージ・クルーニー扮する仲間の宇宙飛行士マットがやって来て…。ここは思わず涙。ちなみに英語タイトルはGRAVITY。ゼロがありません。その理由は最後のシーンでわかりました。これも憎い演出。いい作品です。

前置きが長くなってしまいましたが、今日はウブドの夜明けをご紹介します。その静けさが宇宙の静寂とダブってしまい…(汗)

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ブログ117_朝5時に出発ガルーさんが作品の構想を練るために早朝の風景を見に行く、と言っていたのを聞き、私も見たくてたまらなくなりました。朝5時、あたりはまだ真っ暗、空には満月が輝いています。宿のご主人テギさんに車を出してもらい、田園地帯に向かって走ること1時間。空が白み始める頃、聖峰アグン山の富士山に似た流れるようなシルエットが暁の空にぼんやりと浮かび上がる絶好のポイントに到着しました。

ブログ118_アグン山のシルエット昼間は湿った空気が絡みつくような雨季ですが、この時間はさすがにひんやり、Tシャツ1枚ではちょっと寒いほど。藍色から淡いピンク色に空の色が変化するのを見ながら、ひたすら日の出を待ちました。やがて空に朱色が差したかと思うと、ついに朝陽が^o^ これです、ガルーさんの絵に描かれているのは。まだ明け切らぬ暗さがあるからこそ、光の美しさを感じるのだと、しばし言葉を失い、ただ、ただ感動しました。

ブログ118_飛び立つ鷺日中はじっとり猛暑のため、朝、日の出と共にバリの一日が始まります。一面に広がる青田の畦道を行くひとりの農夫の姿。思わず、「ご苦労さまです」と頭が下がりそうになった瞬間、鷺が一斉に飛び立ちました。まるで一服の絵のよう。またまた、ボーゼンと見とれてしまいました。早起きしてよかった〜^o^

ブログ118_通学時間村へ戻ると、ワルン(雑貨屋。肉、野菜などのちょっとした食材もそこで買えます)に買い物に出かけるお母さんたちの横を自転車に乗った子供たちがスイスイと通り過ぎていきます。テギさんちの高校生の娘さん、小学生のボクも7時過ぎには学校に出かけていきました。小学生をバイクで学校に送りとどけるのは、どうもお父さんの役目みたいです。お母さんたちは一日分のおかずをまとめて朝に作るのでとっても忙しそう。おばあちゃんがチャナンに聖水を掛け、部屋の祭壇にお供えすると、庭先、駐車場、道路わきにもそれを置いていきました。神様は至る所におられるのだそうです。

こうしてウブドの一日は元気に始まりました。

光と影・・・ガルー作品はこちらです

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