バリアートショールーム オーナーブログ
2015.2.11

頑張っている人を神様は必ず見ていてくださる

こんにちは、坂本澄子です。毎日寒いですね。

眩しい緑が恋しくなり、映画『神様はバリにいる』を観てきました。主役を演じていたのは堤真一さん。大好きな俳優さんです。色んな役ができる役者さんだとは思っていましたが、パンチパーマにゴールドのチェーンネックレス。バリ島の日本人億万長者、”兄貴”こと丸尾孝俊さんの雰囲気そのまんまです。いやもう、恐れ入りました(^o^;

強烈なキャラクターの向こうに垣間見える、主人公の素朴な温かさをうまく演じておられました。「失敗したときにこそ笑え」の言葉の通り、とにかく元気のでる映画です。そして、何より嬉しかったのは、エンドロールに、プロデューサー 前田紘孝さんの名前を見つけたときです。

前田さんに初めてお会いしたのは、一昨年の秋。クラウド・ファンディングと呼ばれる、日本ではまだあまり例を見ない資金調達方法で映画を作ることに挑戦されていました。スポンサーがついて、大手配給会社がどーんという従来のやり方とは違い、作品に賛同する無数の支援者によって一本の映画が作り出されるわけです。前田さんがこの作品にかける熱い想いを綴ったウェブサイトを見て、「私がバリを好きになったのとまさに同じことを、この映画は伝えようとしている」と感じて、訪ねていったのです。

ブログ196_神様はバリにいるオフィスはバリ絵画展をよく行う麻布十番駅の近くにありました。元々役者を目指していたという前田さんはまだ30代半ばですが、この映画を何としてでもヒットさせたいとの想いがひしひしと伝わってきました。

そのとき、台本を一冊プレゼントしていただきました。登場人物の軽快なやり取りの中に、大切なテーマが重くなることなく語られていると感じました。

「バリ島はやおろずの神様のすむ島。神様がそこかしこの自然に宿るという考え方は、日本人にも共通するものがあります」

あれから1年。実際、「何度、会社や家族を失うと思ったかわからない」というほど、苦労の連続だったそうです。公開も当初の計画より半年ずれましたが、NHKの連続テレビ小説『マッサン』で堤真一さんへの注目度がアップした絶妙なタイミングと言い、結果的に一番よい時期だったのではないでしょうか。

また、つい先日、前田さんプロデュースの前作「そこのみて光輝く」(2014年公開)がキネマ旬報で日本映画部門の第一位を受賞という嬉しいニュースも。

頑張っている人のことを、神様は必ず見ていてくださいますね。

「神様はバリにいる」、忘れかけていた大切なことを思い出させてくれる、じわっと心にしみるいい映画です。よかったらぜひ映画館に観に足を運んでみてください。

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映画『神様はバリにいる』 『神様はバリにいる』公式サイト

プロフィール 私が初めてバリ絵画に出会ったときのこと

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