1000人が押しかける?! バリの結婚式
こんにちは、坂本澄子です。3連休ですね。特に今日10日は大安吉日とあって、結婚式を挙げる方も多いのではないでしょうか。
そこで、今日から2回にわたって、バリ島の結婚についてご紹介します。バリの伝統的な結婚式は日本とはかな〜り違うようですよ。
**********
まず驚くのが、結婚式の数日前から新郎・新婦は外出禁止になること。理由はいくつかありますが、ひとつにはマジックにかかって、大切な結婚を邪魔されないようにということみたいです。目に見えない力を信じるバリらしい習慣ですね。実際、門の近くに近づくことさえダメという徹底ぶりなのだそう。
そして、いよいよ結婚式当日。結婚の儀式は大抵が自宅で行われます。朝から家族で新婦の家に行って「お嬢さんをください」「いやいや、ウチの娘はそう簡単にはやれない」といったやりとりが繰り広げられます。これが家を出る儀式。このあたりの様子は、私の大好きなバリ・ブログ『バリ雑貨店スタッフ達のへんてこバリ島生活』に臨場感たっぷりに紹介されていますので、こちらもぜひ読んでみてくださいね。
家を出る儀式が終わると、今度は揃って新郎の家に行き、女性が男性の家に入るための儀式、続いて結婚の儀式が行われます。伝統的なバリの家屋では、敷地の中央にバレ・ダンギン(Bale Dangin)と呼ばれる東屋がありますが、ここにプタンダ(祭司)を呼んで行うんです。
このあたりから招待客がひっきりなしにやってきますが、この数がハンパじゃないんです。バリ島には招待客は多ければ多いほどいいという考え方があり、その数、1000人単位@_@
招待客のお祝いは、米に砂糖にコーヒーが定番。ザルにザザ〜っと入れて、そのまま頭の上に載せて持参、いたってシンプルです。お祝いのお料理は親戚と村の人たちで準備しますが、お米100キロ炊いたという話もあるくらい。そんな量、いったいどうやって炊いたのでしょうね。新郎・新婦は婚礼衣装を着たまま、訪問客への対応は夜まで続きますので、まさに長〜い1日です。
日本人女性がバリの男性と結婚する場合は、これに改宗のための儀式が加わるため、さらに複雑。生まれてからの様々な儀式を順番にぜ〜んぶやってしまうのだそうです。「言われるがままに動いて、何だかよくわからないうちに終わってました」とは、くだんのバリ雑貨店スタッフの奈々さん。いまやお子さんを授かり、バリ島生活の長い奈々さんでも、まだまだバリには摩訶不思議なところが多いそう。
そんなバリの人々の一生を取り巻く儀式を描いたSOKIさんの作品『バリ島2』がこちら。これを見ると、バリの人々の生活がいかに神様と深く関わっているかがわかります。作家自身が語る作品解説(Youtube)もご覧になってみてくださいね。
次回は『たかが結婚、されど結婚 〜 バリ編』をお届けします。
第5回バリアートサロン(10月17日開催)もいよいよ来週末に迫りました。今回は細密画をテーマにお話しますよ〜。詳しくはこちらをどうぞ。
<関連ページ>
ソキ作品ページ・・・バリの風習がびっしりと描かれた作品をお楽しみください
バリ雑貨店『ピュア☆ラ☆バリ』の人気ブログ『バリ雑貨店スタッフ達のへんてこバリ島生活』・・・バリ在住だから書けるこの臨場感