バリアートショールーム オーナーブログ
2015.12.12

海を見ながら考えたこと

こんにちは、坂本澄子です。伊豆にドライブ中です。湘南の海岸通りの国道を走っていると、12月とは思えない暖かさと強い風で、海は波乗りを楽しむたくさんの人で賑わっています。信号待ちをしている間に一人また一人と、渡っていくのはウェットスーツに身を包み、板を小脇にかかえたサーファーたち。なんと自転車に乗って。きっと地元の人なんでしょうね。

それで思い出したのが、スバルのフォレスターのCMです。先日ちょっとした物議を醸していました。スピッツの『渚』が爽やかに流れる中、「最近サーフィンを始めた夫。しかも、真冬に…」と、ちょっとぼやき気味の妻。息子と一緒に海へ付き合い、失敗して何度も海に投げ出される夫の姿を、車にもたれて寒そうに見ています。帰りは疲れて後ろの座席で眠る夫の代わりにハンドルを握り…、確かそんなシーンでした。

ところが、これに対して、「奥さんをそんなふうに使うなんて許せない」「うちなら離婚モノ」と反論が続々。思いもしない事態にきっとスバルさんはビックリ大慌てだったことでしょう。

一方、「それはあり」と反応したのは当のサーファーの妻たち。出勤前にひと乗りしたい夫を起こし、冬の海へ車を走らせることもままあるそうで、「夫はサーフィンさえやらせておけば、その他のことに関してはすべてオッケー」「朝の海で摂る朝食は清々しく、子供のためにもいい」「そもそも、サーフィンは危険なもの、私が見てなきゃ、とてもひとりでは行かせられない」など、いたって肯定的。ハイシーズンには、自分はやらないけど夫についてきた妻同士で話に花が咲くこともあるのだそうです。

このやりとりを見て思ったのは、切り出されたあるシーンの背景には、実は様々な物語があるということ。本人たちでないとわからない、特別なものもあり、同じような体験を持つ人に強い共感を呼ぶわけです。

「バリアートショールーム」のお客様の中には、新居に飾る絵を探しにこられるカップルもおられます。おふたりのこれまでにはきっといろんな思い出があり、それらを象徴する風景や場面、音楽があることでしょう。そんな感覚に合った絵に出会えるといいですよね。それを見るたびそのときの気持ちにすっと戻れる。それがアートの果たせる役割、価値ではないでしょうか。

image1 (5)注文制作をお勧めする場合もあります。自分たちの姿を絵の風景の中に描いてほしいといったご相談はもちろん、思い出の場面や大切なものを組み合わせることも、絵なら可能です。

左はサーフィンが趣味というおふたりのために描いたイメージ画。これを元にイメージのすりあわせを行い、その後、本画制作はバリ島のプロのアーティストの手に委ねます。バリはサーフィンのメッカでもあります。どんな作品に仕上がるか今から楽しみです。

そんなことを考えているうちに熱海まで来ました。いい天気、海がとても青いです。皆様もよい週末をお過ごしください。

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