バリアートショールーム オーナーブログ
2016.2.27

幻想風景画、価格改定の本当のわけ

こんにちは、坂本澄子です。

パソコン仕事をしながら、つい甘い物に手が伸びてしまった冬ごもり生活。「あー、まずいまずい」、春の足音を感じながら、ケンのお散歩に精を出し始めました。
そんな中、また新しい場所を見つけちゃいました。ぱーっと360°視界が広がっていくこの爽快感、最近のお気に入りコースです。
 
IMG_6823ここは有明とお台場を繋ぐ「夢の大橋」。コスプレイヤーにとっては聖地(というのも最近知ったのですが)、週末のお天気のよい日には、アニメの世界から抜け出してきたような、原色のコスチュームに身を包んだ若者たちがあちらにもこちらにも。ポーズをとったり写真を撮ったり、とても楽しそうです。こんな雰囲気なら、イーゼルを立てて絵を描いていても違和感ないかも。そんな、アーティストが溢れる街になったらいいなあ。
 
さて、前回「バリアートサロン」再開のお知らせと、ガルーウィラナタ作品の価格改定(値下げ)のご案内をさせていただきました。このことについて、今日はもう少し背景をご説明させてください。
 
値下げというと、一般的には売れ残り品の処分。もちろん、今回そんな理由によるものではないことは、わかっていただけると思います。むしろ逆に、いい作品だからこそ、絵の価値を損なわないギリギリの線まで価格を下げて、「絵を買わない」日本で次の挑戦をしてみたいと思いました。
 
3年前に「バリアートショールーム」を立ち上げたとき、アート業界をよく知る何人かの方から、「日本ではなく、海外でやってはどうか」と勧められました。確かに、力のあるアーティストが海外に活躍の場を求める現実があります。でも、生活の必需品ではない絵にお金を使う理由を見つけきれずに、美術館巡りで満足するニッポン人に、もっと気軽に本物の絵を飾ってもらえるお手伝いができないか、そんな思いがありました。
 
ガルーウィラナタの両氏の作品は「バリアートショールーム」が扱う作品の中でも、0がひとつ違う高額商品ですが、それでも平均的な日本人作家の作品に比べると、物価の違いによる恩恵から、半分以下のお値段。これならもう少し肩の力を抜いて、ホンモノの絵が持てるんじゃないかと思ったのが、そもそもの始まりです。
 
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『朝のセレモニー』Galuhアトリエにて

ところが、実際に始めてみると、ご自宅に家に絵を飾りたいと見に来られるお客様のご予算は10万円までというのがほとんど。お部屋の装飾という観点で考えると、やはりそれくらいがひとつの目安にはなるのでしょうが、いくらなんでも、ガルーウィラナタの絵はさすがに10万円にはなりません。
バリ島の大きな美術館に行けば、普通に展示室に飾ってある著名作家。早く仕上がる抽象画風の作品に移る画家も少なくない中、あえて時間のかかる描き方にこだわり、年間の作品数はわずか3−4点。そんな彼らの作品を手に入れたくて順番待ちをしているコレクターたち、とまあ、すごい画家なのですから。
 
単にインテリアとしてだけでなく、彼らの作品にはもっと深いものがあります。
慌ただしい朝の時間、トーストをコーヒーで流し込みながら、ふと目に入った朝の光の風景に気持ちがシャキっとしたり、ささくれ立った気分で仕事から帰ってきた夜、幻想的な黄昏の光にすっと肩の力が抜けたりするのは、やはりいい絵の持つ力だと思います。
 
「いつかはガルーさんの絵がほしい、ウィラナタさんの絵がほしい。でも…」と逡巡していた方に、一歩を踏み出すきっかけにしていただければと決心をしました。だから、セールではなく、「価格改定」なのです。
 
そんな思いをこめた「第7回バリアートサロン」(3月12日@東京・有明)、どうぞ彼らの作品に会いにきてください。サイズやご希望の題材をお持ちの場合には、ご注文制作をお受けすることが可能です。ウィラナタは’09年以降の全作品が観れるスクリーンショーをご用意します。
詳しいご案内はこちらをどうぞ。
 
 
<関連ウェブサイト>
 
ウィラナタ作品はこの美術館に所蔵されています
プリ・ルキサン美術館ネカ美術館アルマ美術館
 
ガルーの作品はこの美術館に所蔵されています
プリ・ルキサン美術館
 

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