バリアートショールーム オーナーブログ
2016.6.9

生活に息づく模様たち①

こんにちは、坂本澄子です。
今年はどうも空梅雨になりそうですね。どんよりと垂れ込めた雲を見ると、いっそのことざーっと降ってくれた方がスカッとするのに、なんて考えているのは私だけでしょうか。そろそろ、バリ島のスコールが椰子の葉を打ち鳴らす音を聞きたくなってきました。

旧朝香宮邸 (1)最近、日々の生活の中で見かける模様が気になってます。そのきっかけになったのがこちら、白金にある東京庭園美術館です。旧朝香宮邸、アールデコ建築の洋館。フランスから設計技師を招聘して昭和8年に完成、1階の接客スペースはアンリ・ラパンが内装を担当、幾何学模様を配した装飾が光っています。

一方、2階、3階(サンルームがあります)の家族のためのスペースは、宮内庁内匠寮の職人たちが担当しました。かれらはこの建築にあたり、実際にフランスに赴き、現地で本場のアールデコを学んできましたが、右写真の階段手すりなどのデザインにはどこか和の香りを感じませんか。階段

窓枠やラジエーター(暖房器具)カバーなど、部屋ごとに異なる模様が施され、妃殿下みずからデザインされたラジエーターカバー、金平糖みたいなかわいい形のランプシェード、さらには排水溝の蓋金具に至るまで、「あら、こんなところにも」なんて、新鮮な発見が次々とあります。

個人のお宅に招かれたような感じで、アート鑑賞できるのもこの美術館ならでは。7月5日まで「メディチ家の至宝展」をやっています。メディチ家の栄枯盛衰の歴史を紐解きながら、肖像画や宝飾品を間近に鑑賞できます。ランチは新館の緑いっぱいのテラスで、そしてアートを楽しんだ後はすぐお隣の自然教育園の散策がオススメ。梅雨の合間をまいっぱい楽しめますよ!

次回はバリ島で見つけた素敵な模様をご紹介します。

 

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