バリアートショールーム オーナーブログ
2016.9.22

3万円で始める絵のある暮らし

こんにちは、坂本澄子です。

先日嬉しいことがありました。友人が私が描いた絵を購入してくれたのです。四年前のちょうど今頃の季節に、ススキと朧月を描いた作品です。

image月はあえて実体を描かず、光によってそこにあることを感じさせる構図。自分でも気に入っていた作品だったので、とても嬉しく思いました。ただ、ソフトパステルで描いたので、今見ると、細密さの点で少し物足りない気も。そこで、細部と月の光に手を入れて、改めて完成としました。

このサイズ(10号)ですと5万円くらいでお引き受けすることが多いのですが、そこは友達ですし、聞けば銀婚式を迎えられたとのこと。あら、それはお祝いをしないとと思っていたところ、嬉しいご提案をいただきました。

「5万円だと一回買ったら次はいつ買えるかな。それ以上だといまはちょっと難しい。もし3万円なら毎年買う楽しみができる。絵の好きな普通のサラリーマンが小遣いで買うとすると、そんな感じじゃないのかな」

私は喜んで3万円でその絵を嫁がせることにしました。だって、一回こっきりより、絵を通じて、買う楽しみと描く楽しみを分かち合える関係が続く方がいいですもの。

友人はその絵を和室の床の間に飾り、さっそく写真を送ってくれました。私はこれだ!と思いました。掛け軸は季節によって掛け替えますよね。絵もそんな感覚で、季節やその時々の気分によって架け替えてもいいんじゃないかと。

RS004私がバリ絵画を扱い始めたのも、まさにこれと同じ発想でした。絵が好きな普通の人がちょっと頑張れば、現地の美術館所蔵の著名作家の作品が買え、お小遣いの範囲でも、質のいい絵が選べる。ただ、現地のギャラリーはコピーも含めて玉石混交なので、心ある作家を選んで紹介していきたいと考えたのです。

そんな大切なことを思い出させてもらった出来事でした。税込3万円台で購入できるいい絵は、こちらをどうぞ!

 

 

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