バリアートショールーム オーナーブログ
2013.7.1

こだわりの彫刻額縁できました

こんにちは、坂本澄子です。

絵はお部屋を素敵に演出してくれますが、その絵を何倍にも引き立ててくれるのが額縁です。「バリアートショールーム」では届いたその日に飾っていただけるよう、それぞれの作品に合った額装付きでお届けしています。

木彫り額縁バリと言えば木彫りの彫刻が有名ですが、それを額縁に取り入れたいと以前から模索していました。バリは湿度がかなり高いため、日本に持ってくると生木が反ったり、接合部に隙間ができたりと、その美しさを長く保つことが課題でした。この度、この道10年の現地パートナーのお力を借りて試作を重ね、ようやく満足の行くものができました。額縁用に防湿、防虫加工された無垢のニャント材を使用することでこの問題を解決し、熟練した職人さんにお願いして手彫り彫刻を施しました。塗装と研磨を何度も繰り返し、飴色の上品な風合いに仕上がっています。

厚みもしっかりあり、7cm幅タイプで3.5cm,5cm幅で2.5cmと強度も申し分ありません。接合部もきっちり合わさっています。反射を防ぐためにアクリル板は装着していません。アクリル絵の具は乾くと不溶性なので、水を含ませたやわらかいスポンジで優しくなで洗いしてホコリをとるだけでお手入れも手間要らずです。通気性と軽量化の理由から、裏面のベニアは付けずに仕上げています。

額縁厚み額装裏面

RAJIG作「5月の日曜日の朝に」額装例をご紹介します。写真は花鳥画アーティストのRAJIG作「5月の日曜日の朝に」。作品全体が画面から飛び出すような構図で描かれているので、マットは使わず、金のライナーだけで7センチ幅の彫刻額縁を直接使用しました。主張しすぎず、絵をしっかりと包み込み、重厚感を出しています。映画やドラマでいい味を出してる名脇役がいますが、まさにそういった存在ですね。しかも、この作品、野鳥の描写がすばらしいのです。極細の竹筆を使用して丁寧に一本一本の線を描いているため、ふんわりした柔らかさと翼の部分の力強さの違いがとてもよく表現されています。くわしくはこちらを見て下さいね。

 

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