バリアートショールーム オーナーブログ
2013.8.26

アリミニ新作他、続々入荷!

こんにちは、坂本澄子です。秋の気配を感じる今日この頃、秋の新作が続々入荷しています。ぜひチェックして下さいね。現物は秋の絵画展でご覧いただけます。

アリミニ作「秩序を司る神ウィシュヌ」

アリミニ近影バリの神々と村人たちの暮らしを描いた最新作。
田植えの後の神様への祭礼がテーマで、画面中央左に配置された、ウイシュヌ神の右手から水が放水されています。ウイシュヌ神は農民にとって最も大切な水利を司る神様で、その右手の怪鳥ガルーダはこの神様に乗り物として仕えています。画面下の左右には水の精である2匹の蛇が口から放水して稲を育てるのを助け、画面奥には黄金色に実った稲穂が村人に次にくる豊穣な収穫を約束しています。神社の後ろには神木ブリンギンが寺院を守るように茂っているのが見えます。画面全体を爽やかな青と緑が支配し、人物は大地と同じ茶色系で描かれ、それらが濁りのない透明感のある美しい構成になっています。作家が愛情と時間をたっぷりとかけたと一目でわかる素晴らしい作品。

ブログでご紹介したライさん、アンタラさんの新作もWebで予約ができるようになりました。詳細はタイトルをクリックして見て下さいね。

ライ作クリキ細密画:「少年たちのケチャダンス」「村の生活」

少年たちのケチャダンス「少年たちのケチャダンス」は以前下絵の段階でご紹介しましたが、ついに完成しました。

踊り手を取り囲むように幾重にも円陣が組まれ、篝火が少年たちの表情を赤く照らし出しています。周囲に目を移すと、物売りの女、緊張した面持ちで出番を待つ子供たち、寺院の祠、その向こうには棚田が広がり、遠景の山々へと青みがかったグレーが滲むように続いているのがわかります。小さな作品ですが、その向こうに大きな想像の世界が広がる作品です。

 

アンタラ作「バリニーズ・ビューティ四部作」:「祈りの朝(17歳)」「凛(21歳)」

アンタラ近影神々の棲む島、そんなバリを最も象徴しているのがウブドです。祭礼中心に営まれる村人たちの一日は感謝の祈りで始まります。神様に捧げる供物(チャナン)を作りお供えするのは主に女性の役目。頭の上に色とりどりの供物を載せて運ぶ姿がよく見られます。「バリニーズ・ビューティ四部作」はそんなバリの女性たちの成長を追ったシリーズ。内面のみずみずしさまでも描き出す、画家の温かい眼差しを感じます。

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