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Modern Style【モダン・スタイル】

〈主な特徴〉

  • どのスタイルにも属さない自由な表現
  • 題材にバリらしさを残しながら、画家の独創性を表現した作品が多い
  • 写実人物画やポップな作風の具象画、抽象画まで多岐にわたる

美術館の企画展などを発表の場として、多くの若手作家が活動している

下絵・陰影までをバリ絵画の伝統技法で行い彩色以降は西洋技法を用いる混合派から、題材の一部にバリらしさを残し、制作自体は完全に西洋技法に基づき行うものまで様々であるが、いずれのスタイルにも属さず画家独自のオリジナリティを表現した作品が近年増えています。例えば、写真中央の火葬式はバリ伝統絵画の細密画やウブド・スタイル等でもよく取り上げられるモチーフですが、その表現方法は全く異なっているのがわかります。
バリ島内の主要美術館の中では、ネカ美術館が最も現代絵画に力を入れており、企画展も度々行われています。
「バリアートショールーム」では、このような美術館の企画展やLALASATIなどの絵画オークションなどからも広く情報収集し、新たな作家の発掘に努めています。

  • プトゥ・ングラ・ワルダノ「恋人を想う」
    ネカ美術館所蔵

  • イ・マデ・スマディヤサ「火葬式」
    ネカ美術館所蔵

  • ボリ「I am not confident without you」
    インドネシア国立博物館企画展の入選作品

Artists このスタイルの作家

  • Antara

    【アンタラ】

    写実人物画の気鋭の新進画家
    バリの砂を使った背景処理が特徴

  • Bolit

    【ボリ】

    強いメッセージ性と斬新な感性、バリ女性の美を追求する若きアーティスト

  • Rajig

    【ラジック】

    キャンバスからはみ出すように描かれた大胆な構図の花鳥画

  • Gama

    【ガマ】

    独特な色使いとアールヌーボーを思わせる様式化された花鳥画

  • SURATA

    【スラタ】