〈作品解説〉
バリ暦の新年ニュピは島中が祈りと静寂に包まれる日、その前日に寺院のご神体を海辺まで運び海水で清める儀式ムラスティが行われます。その日、海辺で祈りを捧げる女性を描いたこの作品、白濁する波しぶきがどこまでも続き、心洗われるような感動を覚えます。
内陸部に住み、普段海を目にすることのない画家アンタラ氏は自然を創り出した偉大な力に対する畏敬の念を持っています。神様に対する祈りをこの作品に表現しました。モデルは妻スワーディア。「人生で最も楽しかった出来事」と語ってくれた家族と訪れた海、その思い出を重ね合わせているのかも知れません。
100cmx150cmの大作ですので、どんな場所でも穏やかな存在感を放ち、見るたびに穏やかな気持ちにしてくれることでしょう。
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