バリ絵画専門サイト「バリアートショールーム」からの新作のご案内です。

幻想的な心象風景画で世界中に熱烈なコレクターを持つ女流作家ガルー、その新作がついに完成しました。

 

スクリーンショット 2014-12-17 8.14.53「まだ誰にも声をかけてないんだけど…」

そう言って、そっと見せてもらったのが11月の半ば。その時はまだ6〜7割程度の完成度でしたが、目の前に高い椰子の木がそびえ立つ少し変わった構図は、彼女が敬愛するドイツ人画家シュピースの異なる時空間を一枚の絵の中に共存させる作風を彷佛させました。スクリーンショット 2014-12-17 8.13.44

3mを超える大作を始め、ここしばらく大型注文にかかりきりだったガルー。そこからある意味解放され、楽しみながら描いたことが伝わってくるほど、清々しい力のこもった珠玉の小品に仕上がっています。画家自身もこの作品をとても気に入っていると言います。

近年、開発の波が押し寄せ、のどかな田園風景や伝統的なライフスタイルが変わりつつあるバリ島・ウブド。そんな姿を目の当たりにし、この美しい風景がいつまでも続いてほしいと、切なる願いを込めて描いた作品です。

 

『朝のセレモニー』 ガルー

Galuh 30x50 C

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画家からのメッセージ:

画家と作品2バリ島の農村では朝と昼と夕方の3回、屋敷と田んぼの神様にお供えとお祈りを捧げます。とても大切な行事で、心と身体を清め正装をして行います。

私の心の中にはいつもこんな田園風景があって、この安らかな景観がいつまでも続きますようにと祈りながら、この作品を描きました。

右端のお寺は、田んぼの中にある小さな祠と同じもので、稲作のすべてを司る豊穣の女神デウィスリを祀っています。女性たちはお供え物を頭に載せて運んでいます。そんなのどかで清々しい朝の情景は、私自身の心の原風景でもあります。

 

画家プロフィール:  

 Ni Gusti Agung Galuh (ガルー)

‘68年バリ島タバナン生まれ。ウブド王族の血を引くアグンファミリーの一族。高名な画家であった父から手ほどきを受け、絵の世界へ入る。ドイツ人画家シュピースに強い感銘を受け、‘95年に招待留学でドイツへ、西洋技法を研究する。幻想的な心象風景画を得意とし、独自の作風を確立。世界中に熱烈なコレクターを持つインドネシアを代表する画家。バリの主要美術館で作品を収蔵。

 

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大作が多い画家だけに、この珠玉の小品は見逃せません。日本でガルーの作品がご覧いただけるのは「バリアートショールーム」だけ。どうぞこの機会をご利用下さいませ。