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Pungosekan Style【プンゴセカン・スタイル】

〈主な特徴〉

  • 植物、鳥、動物などをモチーフにした熱帯花鳥画
  • 元は淡い色彩であったが、最近は鮮やかな原色が用いられることも多い

シュピースの流れをくむ画家たちが1970年代に始めた様式

1970年代初頭、ウブド南部のプンゴセカン村で、ピタ・マハ芸術協会の流れを組む芸術家たちの活動が始まりました。作品が市場で適切に評価され、かつ、質の悪い大量生産の罠に陥らないよう画家たちを啓蒙するコミュニティです。ここで主導的な役割を果たしたのが、イ・ニョマン・バトゥアン(1939-)で、若い画家たちを集め、指針を与えました。
このような動きの中で、花鳥風月を題材に描いていた画家のイ・デワ・ケトゥト・ルングンとワヤン(影絵芝居)用の人形画家のイ・グスティ・ケトゥト・コボット、マング・グスティ・マデ・バレットらが出会い、熱帯花鳥画という新たな流れが誕生しました。プンゴセカン・スタイルと呼ばれるこの流派は、ヨーロッパ市場やインテリア・デザインの領域で人気を博し、現在もその進化を続けています。

  • プンゴセカン村のアトリエで制作中の
    イ・ニョマン・バトゥアン(1995)

  • 熱帯の木立を背景に色鮮やかな
    鳥や動物を描いた作品

  • 最近では鮮やかな原色を用いた作品も多い

Artists このスタイルの作家

  • Laba

    【ラバ】

    様式化された鳥獣画に定評、深い緑の色使いとオリジナリティに溢れた作家

  • Eben

    【エベン】

    つがいの鳥を描いた愛情溢れる秀作揃い。今にも羽ばたきそうな躍動感

  • Rajig

    【ラジック】

    キャンバスからはみ出すように描かれた大胆な構図の花鳥画

  • Gama

    【ガマ】

    独特な色使いとアールヌーボーを思わせる様式化された花鳥画

  • Tirta

    【ティルタ】

    幅広いジャンルで活躍中
    特に開放感ある風景画に定評

  • RAKA

    【ラカ】

    バリ島花鳥画を継承する熟練の絵師

  • DEWA

    【デワ】

    鮮やかかつ繊細なタッチで描く熱帯植物と鳥たち

  • Budi

    【ブディ 】

    やさしい色使いで描く装飾的な優雅な作品