1/23-24 幻想心象風景画 作品展@銀座
光で心の風景を映し出し、幻想的な心象風景画で世界中のファンを魅了するガルー、ウィラナタの新作が完成しました。それを記念して、新作を含む両画家の作品展を開催します。
バリ島ウブドの名家アグンファミリーに姉、弟として生まれ、高名な画家であった父の手ほどきで絵の世界に入りました。共にドイツ人画家シュピースに強い影響を受けながらも、光で心の情景を描き出す独自の心象風景スタイルを確立。バリ島の主要美術館で作品所蔵され、世界中から訪れる人々を魅了しています。
その作品の持つ魅力をどうぞ存分にお楽しみ下さい。
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「ふたりの画家による心象風景画 作品展」
日 時:2015年1月23日(金)〜24日(土) 12:00〜18:30
場 所:Art Space RONDO 東京メトロ有楽町線「銀座一丁目」徒歩1分 地図
‘68年バリ島タバナン生まれ。ドイツ人画家シュピースに強い感銘を受け、‘95年招待留学でドイツのケルンに滞在、西洋技法を研究する。その繊細なタッチが描き出す穏やかな情景は、見る人を澄み渡った気持ちにさせてくれる。
新作:「朝のセレモニー」油彩/キャンバス 30cmx50cm
バリ島の農村では朝と昼と夕方の3回、屋敷と田んぼの神様にお供えとお祈りを捧げます。とても大切な行事で、心と身体を清め正装をして行います。
私の心の中にはいつもこんな田園風景があって、この安らかな景観がいつまでも続きますようにと祈りながら、この作品を描きました。
右端のお寺は、田んぼの中にある小さな祠と同じもので、稲作のすべてを司る豊穣の女神デウィスリを祀っています。女性たちはお供え物を頭に載せて運んでいます。そんなのどかで清々しい朝の情景は、私自身の心の原風景でもあります。(画家メッセージ)
`70年バリ島カパール生まれ。これまで描いた100点以上の作品はすべて売れたという完売作家。ファンを惹きつけてやまない幻想的な光の風景は、少年時代のキラキラと輝く記憶の断片からインスピレーションを得ています。 Youtube 3分間ムービー公開中
新作:「満月の夜に(仮題)」 油彩/キャンバス 60cmx80cm (写真は部分)
バリ島では満月は永遠の平安をもたらすと言われ、様々な祭礼が行われます。
蒼白い満月が水面を照らし、幻想的に空間を映し出しています。そして、この絵にはもうひとつの光が。田圃の傍らに置かれた祠を照らすランプと篝火の暖かみのある光です。
質感の異なる2つの光が描かれ、異なる時空間が共存する幻想的な作品に仕上がっています。
ここに描かれているのは、家族を中心とした比較的小さな祭事で、田圃の傍らの祠(ほこら)には、作物の実りを司る神様、デウィスリが祀られています。祭礼の準備をするおとなたちに混じって、中央で篝火をかざして田圃を覗き込んでいるのは少年時代の画家本人です。