「絵を持つ生活ってどんな感じなんだろう」 東京都町田市Y様

<お客様からのお便り>

絵を持つ生活というのがどんなものかそろそろ味わってもいいかなと購入しました。美術館にはよく行くけど、家で見るのはせいぜいポスター。バリ絵画は手の届く価格でいい作品が多いので、プロの画家さんの肉筆に日々触れ合う生活を試してみたくなったのです。

ライさんの絵「牛飼いのレース」を見たのは4月の絵画展の時でした。美少女や、存在感ある豹や蛙、熱帯花鳥の中で、細密画はちょっと地味なので、最初はあまり注目していなかったのです。ところが、あらためて近づいて見て、最初に気がついたのは旗に数字が書いてあることです。「081」とか「916」とか。ということは、これは昔話の絵ではなくて、わりと最近の風俗なんだと。そう思って見てみると、二頭ずつ組んだ牛が牽いている車に御者が乗り、綱を引きながら鞭を揮う、それが何組も何組もひしめき合う、というとてもダイナミックな構図だと気づきました。「犇めく、とはまさにこのことだ!」と愉快になりました。

登場している人物が皆んな楽しそうに見えてきて、まだ行ったことがない(その時点で)バリ島の、威勢良い楽しげな生活が想像出来ました。そして、遠くからぼんやり見ていた時には、あまりぱっとしない中間色の絵のように感じていたのですが、興奮した牛や観客たちのほんのりピンクがかった肌の色と、遠景の淡く青みがかったグレー、という色彩の対象がとても鮮やかに感じられることに気が付きました。

大きな題材を描いた印象的な絵は、玄関とかリビングとかお客様を招く場所に向いているでしょうけど、寝室にはこういうよくよく見ると味がある絵の方が、毎日毎日見ても飽きないです。

 バリ島に行く前は、どんなところだろうかと色々と想像するきっかけを与えてくれました。そして、バリに行った後は、現地の風景や現地でみた絵画を懐かしく思い出しています。あと、普段目にするもののほとんどが、文字(文書)か動画(テレビとか)なので、目に対して違う刺激を与えてくれて、気持ちよいです。

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