新作情報 – バリニーズ・ビューティ四部作
こんにちは、坂本澄子です。日中は厳しい残暑ですが、朝夕は空の高さにふと秋の訪れを感じる今日この頃です。今週は夏休みを終えて、「さて、また頑張るぞ〜」と仕事に戻られた方も多いのでは。季節の変わり目、どうかお身体に気をつけてお過ごし下さいね。
さて、今日も新作のご紹介です。久々登場の写実人物画の旗手アンタラさん。4月の絵画展では、彼の瑞々しい作品にため息をついた方も多かったと思います。子供時代と思春期にさしかかる少女の作品でしたが、さらに大人の女性へと成長していく姿を画家はどのように描くのだろう…と興味が湧いてきました。そこで、女性が成長する姿を写真のように、7歳、13歳、17歳、そして21歳と追いかけて、描いてもらいました。題して「バリニーズ・ビューティ四部作」。サイズも額装も揃えてありますので、4点、あるいは2点対にして飾ったり、あるいは季節ごとに掛け替えたりと、いろいろな楽しみ方ができます。もちろん単品でのご購入も可能です。
ところで、こんな素敵な女性を描くアンタラさんってどんな人?自宅アトリエに何度かお邪魔していますが、2児のお父さん、そして、奥様はやっぱり(!)美人。よくモデルにもなっておられます。アンタラさんのこともっと知りたい!と、6つの質問をしてみました。
1)画家になろうと思ったきっかけ
祖父、父、叔父と画家の家庭に育ち、ごく自然に絵を描き始めました。(こういうタイプの画家さん、バリにはとても多いです)10歳の時、絵画コンクールの賞をもらってから絵の道に進む事を意識し始め、デンパサールの美術大学に。絵を描いていると、穏やかで、魂が解放されるような気持ちになるのです。
2)作品のインスピレーションはどこから?
表に出て、自然や人々の生活の様子を観察して回ります。祭礼での人々の様子、子供たちが踊る姿など日常のちょっとした一コマに、私の制作テーマである愛や平安を感じることができます。西洋絵画の技法を使って描いていますが、題材はバリの伝統にこだわっているのはそのためです。
3)画家として心がけていること
人物画に限定することなく、バリの文化や人々の生活、風景の美しさを、自然と人間の調和の中で描いていきたいと思っています。ですから、行き詰まったら、新たな刺激を求めて積極的に外に出るようにしています。
4)いままでで一番嬉しかったこと
バリ島内のビーチに家族で旅行したことですね。注)祭礼中心の生活をしているウブドの人たちは普段村から出ることはほとんどありません。こういったささやかなことにも喜びと感謝の気持ちを忘れないところは、他の画家さんにも共通しています。
5)画家としての将来の夢
画家として成功すること自体にはそれほどこだわりはありません。ただ、常により良い作品を描きたいと思っています。(注:バリ絵画は画家自身の強い個性というよりも、バリ島という風土の中で育まれた世界観を表現する側面の方が強いと感じています。普通、将来の夢は?と訊くと、世界中で作品を発表したい…とか言っちゃいそうですが、とても謙虚なお答えもバリの画家さんに共通した特徴です)
6。日本のファンへのメッセージ
私の作品を見てくれた人が、穏やかで幸せな気持ちになってくれることをいつも願っています。
アンタラさんの新作は近日中にサイトに掲載します。ぜひチェックして下さいね。
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