2020.11.13
生命の樹
こんにちは、坂本澄子です。
コロナ第三波の到来、気がかりですね。
今年は多くの絵画展が中止を余儀なくされ、絵の発表をする場が減ってしまいましたが、現代童画展は今週無事に開催され、私も100号の作品を出展させていただいています。
今日はそのお話をさせてください。
今回の題材は久し振りに樹が復活しました。
春と夏、二つの葉色をまとったクスノキの大木を、見上げる構図で描いています。
今年3月、このブログにも何度か登場した愛犬ケンが、虹の橋を渡って旅立ちました。
亡くなる2日ほど前だったでしょうか。
ケンはまだ描きかけだったこの絵を見上げていました。
その視線の先にあったのは、青い空を抜けて、遥か上空の宇宙のように思えました。
無限に広がる大宇宙の片隅にある、小さな星。
この大地も、そこに生きるたくさんの生命も、すべてが見えざる手によって、美しく秩序立てられている。
こんなふうにして、この絵は出来上がりました。
『生命の樹』
いまだからこそ、すべての生命の重みを思い、そして生かされていることに感謝したいと思います。
第46回現代童画展は上野の東京都美術館で、11月15日(日)までやっています。
私の絵は坂本澄子の作品ページに掲載していますので、よろしければご覧ください。