個性を持った動物が楽しい
こんにちは、坂本澄子です。
先日、南房総に出かけました。早咲きの河津桜、以前は伊豆半島の南にある河津町まで行かないと見れませんでしたが、最近では河津町から贈られたという苗木が千葉県のあちらこちらに植えられており、千倉のお寺の境内でも美しい濃紅の花を咲かせていました。地面にはノースボール(マーガレットに似た白い花)が一面に咲いていて、一足早い春の一日。東京はまだ寒〜いと思いながらふとみると、お向かいの高校の桜の莟も大きくふくらんで、今か今かと春を待っていました。
この春、新たな門出を迎える方も多いのでは。「絵のある暮らし」を始めてみませんか。美術館に行った時だけ見るものでもなく、ポスターや版画のように印刷されたものでもなく、作家の思いやエネルギーがぎっしり詰まった生の作品に触れる毎日、いいですよ。嬉しいときも哀しいときもそっとあなたによりそってくれる一枚の絵を探しませんか。「バリアートショールーム1周年記念 展示即売会」ではバリ絵画の一流・実力作家の作品40点を展示します。ぜひ見に来てくださいね。
さて、今日は芸術における動物のお話です。
バリに行くとまるで人間みたいに個性を感じる動物の石像や絵画に出会うことがあります。
例えば、ウブドのモンキーフォレスト。自然の地形を生かした奥行きのある広い園内には、何千匹というおサルさんたちが生息しています。ここに置かれたたくさんの動物たちの石像の表情豊かなこと。赤ちゃん2匹をだっこ&おんぶしているこのおサルさんもまるで肝っ玉母さんって感じじゃありません?
絵画の世界でも動物たちがユニークな存在として描かれた作品がたくさんあるんです。
初めてウブドでアトリエ巡りをしたときに気になった画家さんがいました。ASTAさん。サルを主人公に神話、現代生活など様々な題材を描く作品に定評があり、プリ・ルキサン美術館にも作品が展示されています。(写真左)
運動会の親子のサルたちの人間臭い表情、そして、毛の一本一本まで神経を集中して描いたとわかる緻密な仕上がりに、しばし釘付けになりました。
翌々日、常宿のご主人テギさんにお願いしてASTAさんのアトリエに連れて行ってもらいました。さすがバリの村組織。しかも同じ画家ということで多少面識もあったようです。そうそう、テギさんは元は画家なのです。
アトリエで見せていただいた作品は、ゴルフ場でプレイするおサルさんとギャラリーという設定の擬人化されたおサルさんたち。ぜひ作品を扱いたかったのですが、作風を生かすために最低でも新聞紙見開きくらいの大きさからしか描かないとのことで半年〜1年かけてようやく1点仕上げているそう。この作品も行き先は決まっており、しばらく先まで予約で埋まっていました。仕方なく断念し、「また来ますね」と後ろ髪を引かれる思いでアトリエを後にしたのでした。でもまた、いつかご縁があればいいなあと思っています。
他にもバリ島の美術館では、興味深い動物画が色々見れますよ。
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