バリアートショールーム オーナーブログ
2014.5.21

新作情報『ある少女の肖像』絵はどこまで人の内面に迫れるのだろう

こんにちは、坂本澄子です。

ウタリ彼女の名はウタリ、6月に高校を卒業する17歳で、私がバリに行く度にお世話になっている宿のご主人の娘さんです。

パンジャールと呼ばれる村組織が生活の基盤となるバリ島では、女性は夫を通じて初めてその組織の構成員と認められてきました。しかし、近年のインドネシアの経済成長はめざましいものがあり、女性たちの意識にも少しずつ変化が見られます。ウタリも卒業後は州都デンパサールにある看護師学校に進学し、将来は仕事を持って自立した女性になりたいと考えているんです。

1年前まだあどけなさが残っていた少女はいつのまにか大人の女性へと成長し、その決意と自信とが彼女の笑顔に新たな魅力を加えていました。

今回はそんなウタリの肖像画をANTARAさんに描いてもらいました。

 ウタリイーゼルに立てかけたスケッチブックに向かうと同時に、木炭ペンシルを持つ手がなめらかに動き始めました。その集中力たるやすごいものです。繊細な線、力強い線からあっと言う間に輪郭が現れ、目を描くとそこにいのちが宿りました。

 肖像画と言うと外見的に似ているかどうかに目が行きがちですが、写真とは違う絵ならではの魅力は、描き手(あるいは依頼主)の目を通じて見たその人が描き出されることではないかと思います。その意味で、ANTARA氏の描いたのは私の感じたウタリそのものでした。

似てるかしらこの作品は額装され、つい先日日本に届きました。ショールームの私の机の横にあります。アトリエから写真を送ってもらった時の印象よりもずっと存在感があり、『若さ』の持つ瑞々しさや純粋さに溢れています。そんな肖像を見ていると、こちらまで何だか元気になってきます。彼女に今のこの気持ちを忘れずにこれからも頑張ってほしいなと願っています。

さっそく作品詳細を公開しましたので、ご覧くださいね。この作品の売上の10%をウタリに進学のお祝いとして贈ります。

また、肖像画の制作を7名様限定で承ります。注目の若手作家として多忙な毎日を送るアンタラ氏ですが、日本のお客様にその作品の魅力をお伝えしたいという「バリアートショールーム」の思いに応えていただきました。技法(木炭デッサン画、油彩画)、サイズはご希望に応じます。詳しくはお問合せフォームからご相談下さい。

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5/3ブログ 「アトリエ訪問〜田園風景を眺める場所から」 私のポートレートも描いてもらいました

アンタラ作品ページ

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