那須で緑の休日
こんにちは、坂本澄子です。
先週のブログでLABA氏の絵をご紹介したら、無性に夏の里山が見たくなり、ドライブがてら那須に行ってきました。数年前、大好きな写真家の澤野新一朗さんが月の写真展を開催された石の美術館に行って以来、那須は私のお気に入りリストにランクイン。御用邸もある関東の伝統的な避暑地、洗練された軽井沢とはまた違った魅力に溢れています。
朝家を出てから車を走らせること2時間半。
まずは、いつも立ち寄るダイニング・カフェ「ボリジ」でひとやすみ。窓際のテーブルは雑木林に面しており、溶け込んでしまいそうなほど、一面の緑に溢れています。丁寧に入れられたハーブティと自家製スイーツをいただくと、もう至福の時間。
このお店のこだわりはアンティークの家具。使いこんで飴色になった皮や木製の椅子は、テーブルごとに違うものが置かれています。異なる個性を組み合わせて統一感を生み出すセンスはさすが。異国で集めたオブジェとも美しく響きあっていました。
休日を楽しむ心の準備ができたら、次は昭和天皇もよく訪れられたという沼ツ原湿原へ。湿原までの山道を含めて、往復一時間の遊歩道がちょうどいいお散歩コース。ニッコウキスゲや湿原ならではの珍しい季節の花を楽しみながら、たっぷり自然と対話できます。
遊歩道の中程を過ぎると、戦後の木材不足を補うために植樹されたカラマツ林に。雰囲気の違う2つの風景が楽しめるので、何だか得した気分です。私が行ったときには、湿地帯を覆うように靄がかかっており、ご覧の通り、ちょっぴり幻想的な雰囲気を醸していました。
林の中には独特の緑の薫りが漂っています。これはフィトンチットと言って、有害な微生物を寄せ付けないために木々が分泌している化学物質。健康促進やストレス解消にも効果があるそうですよ。
湿原を出たところで、かわいい赤ちゃんを連れた野生のサルに出会いました。クマも出るそうなので、そちらは要注意^o^;
こうして那須で自然を満喫した後、悩ましいのが帰りの高速渋滞。回避しようとあるとき下道に降りたら、偶然、日帰り温泉を見つけました。杉戸温泉・雅楽の湯(うたのゆ)です。
コンコンと湧き出る46℃のお湯をそのまま使った正真正銘の源泉掛け流し。内湯から出ると広いお庭。そこに、2つの岩風呂、ひとりでゆっくり寛げるつぼ湯、木々がそよぐ空を見上げる寝湯、そして、汗がじわ〜っと出てデトックス効果の炭酸風呂が配置されています。岩盤浴も温度の異なる3つのスペースがあり、女性専用コーナーもあるのでひとりで行っても大丈夫。
さらに嬉しいのは、地元のお野菜をたっぷりいただけるビュッフェ。フリードリンクも充実しており、今回のお気に入りはきゅうりとマンゴのスムージー。宮崎の郷土料理「ひや汁」もあり、汗をかいたあとの水分補給もバッチリ。
これから本格的な暑さを迎え、最近ちょっと夏バテぎみ…と思ったら、こんな休日の過ごし方はいかがですか?