心の目のフィルターを通じて表現される絵
こんにちは、坂本澄子です。
6月10日にサイトの一部リニューアルを行いました。といってもまだ肝心のトップ画像の置き換えがまだなので完了ではないですが。これからバリアートショールームが目指すものを象徴するようなトップページにしたいと思案中なので、もう少しお待ちくださいね。
さて、今日は私の描いた絵をご紹介したいと思います。「バリアートショールーム」の主宰者がどのような思いで絵に向き合っているかを知っていただくことは、これから長くおつきあいいただくのに大切なこと…ですよね^_^
左の作品が公募展に入選した最初の作品。タイトルの通り、満月の夜に実際に見た光景にイギリスのクラシックカーを組合せました。選考委員からは車はいらないんじゃないの?と言われましたが、私的にはこの色の組合せが気に入っています。大きな樹いっぱいに咲き乱れるミモザの花は月の光を受けて黄金のような輝き。じっと見つめていると感性が研ぎすまされていくような感覚でした。
そうそう、「月光浴」ってお聞きになったことはありますか?日光浴が陽のエネルギーを与え活動を促してくれるのに対して、月の光は陰のエネルギー、心身を浄化させ、繊細な感受性を高めてくれる働きがあるのだとか。きっとそのせいですね。
最初の作品が樹だったせいか、それから樹を題材にすることが多くなりました。私の友人に変わったコがいて、近所の目黒自然教育園(目黒駅からわずか徒歩7分のところに自然がそのまま残された公園があります)をお散歩しては、お気に入りの樹に抱きついて、木の音を聴くのだそうです。何と彼女はその樹に名前までつけていました。その幹は女性の腕にちょうどよい太さで、大地から愛情をいっぱい受けて大きく枝を広げていました。残念ながら私は木の声を聴くことはできませんでしたが、大地と繋がり自然と一体になる感じは確かにありました。この経験を元に描いたのが『鳥を宿す木』です。
実はそれ以前、まだ関西に住んでいた頃、明石城のお堀端で落葉した木の枝で無数の鳥たちが眠っているのを見たことがあります。最初、遠目にモクレンが咲いているのかと思ったほど無数に咲く白い花のように見えました。それら2つの記憶が結びついて、木の声を聴きながら、守られるように眠る姿をイメージしたものです。
翌年は、当時勤めていた会社の前の街路樹をヒントに描きました。傾いた西日を受け、風に振えるたびに金貨のように煌めく紅葉があまりにきれいだったので、しばらく眺めていたくらい。「よっぽど会社が好きなんだね」とからかわれたのも、今となっては懐かしい思い出です。うちの長男(フレブル♂ 左下のクロいのがそうです)も登場させ、風に舞う落ち葉を追いかける姿を描きました。ところが、これを見た人からネコだと言われ大ショック。生き物を描く腕はまだまだ未熟です(汗)
絵を描くとき、いつも意識しているのが自然との繋がり。実際に見た光景が元になっていることが多いのですが、時の経過と共に熟成され、心の目のフィルターによって余分なものが取り除かれアウトプットされています。
初めてバリ絵画を見たときの感動や懐かしさは、自然とつながることから来ているのかも知れません。
「バリアートショールーム」、こんな私がやってます。6月14、15日開催の絵画展『本物の絵と暮らそう』@スマートハウジング豊洲まちなみ公園に遊びに来てくださいね。東京メトロ有楽町線豊洲駅から徒歩7分、駐車場100台完備なので車でのご来場もOKです。
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心の目のフィルターを通じて表現される絵への2件のコメント
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こんにちは。久しぶりにコメントします。
元お勤めになっていた会社の一番大きい木ですか?
もしそうであれば、あの木は価値のあるものだそうで、ビルの貸し主の社長さんがIB○さんに貸すのであればと、特別にご配慮いただいたものだ、と聴いた事があります。
想いのある木、、が坂本さんに何かを伝えたのかな?と思いました。
あっこさん、お便りありがとうございます。
あの木にはそんな謂れがあったのですか。そう言われて思い当たるくらい存在感のある立派な樹でしたよね。
この作品の中で描いたのは、前の道路に沿ってカエデっぽい葉の街路樹が植わっていると思いますが、その中の一本です。
木ってどれも大地にしっかりと繋がり、枝を伸ばし、葉を茂らせ堂々としているじゃないですか。そんな姿を見るたびに自分もしっかりしなきゃって思うんですよ。