バリアートショールーム オーナーブログ
2013.8.7

離れた土地の意外な共通点

ブログ53_飛騨高山_七夕こんにちは、坂本澄子です。今週は夏休みをいただいて、信濃〜木曽〜飛騨を旅しています。お天気にも恵まれ、夏のハイシーズンの割に大きな混雑もなく、ゆっくりとそれぞれの土地の風情を楽しんでいます。

江戸時代に中山道の宿場町として栄えた妻籠やさるぼぼ、民芸家具で有名な飛騨高山では、今日8月7日がひと月遅れの七夕にあたります。古い街並みを残した通り沿いには、写真の通り、色とりどりの笹飾りが。「お願い事があれば、ご自由にどうぞ」と、短冊とペンが添えられていました。この光景を見て、真っ先に思い浮かんだのが、バリ島のガルンガン。今でもバリ暦に従って祭礼を中心に生活が営まれるバリ島ウブドでは、この日ほとんどの店やレストランが休業し、村人たちは家で静かに先祖の霊を迎えるため、表は静寂の一日となります。各家の前に掲げられるのがペンジョールと呼ばれる竹飾りです。

各家の門口に立てられた竹飾りペンジョール

各家の門口に立てられた竹飾りペンジョール

先祖の霊が迷わず帰ってこれるようにというものですが、これが七夕の笹飾りによく似ているのです。「七夕」ももとは「棚幡」と表記し、お盆行事の一環として、精霊棚とその幡を安置する日でした。お盆も先祖の霊をお迎えする日、笹は精霊(先祖の霊)が宿る依代なのだそうです。日本とバリ、遠く離れた土地ですが、意外な共通点があります。

今回、旅という意味でも色々と発見がありました。前回このあたりを訪れたのは高校時代の修学旅行。年月を経て再び訪ねてみますと、自分の旅に対する姿勢が変わって来ていることに気づきました。以前は、見て美しい、食べて美味しいなど、五感を通じてその土地柄を感じ取ることが多かったのですが、最近はその土地の気候や暮らし、文化にも関心を持つようになり、直接+間接の両面から理解することで、さらに親しみが増すという別の愉しみ方ができるようになりました。

皆様の多くはバリに行かれた経験をお持ちだと思いますが、上記の意味で、もう一度バリを訪れてみてはいかがでしょうか。もし、前回は海側にしか行かなかった、あるいは山側は日帰りツアー程度だったという方は、是非この機会に山側のウブドに滞在してみてください。日本の原風景を思わせる田園風景が広がり、ゆっくりと流れる時間の中で、自然と深く繋がる喜びを感じられることでしょう。

そうそう、夏休みと言っても、『バリアートショールーム』は年中無休で営業していますので、お問い合わせ、ご注文はいつでもご遠慮なく!(笑)

 

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