バリアートショールーム オーナーブログ
2014.9.20

バリ絵画展『豊穣の大地』、主役が到着します

こんにちは、坂本澄子です。

秋のバリ絵画展『豊穣の大地』、御陰さまで今回も無事にスタートしました。ホームページを見て、初日オープン前から来てくださったお客様もあり、大変光栄です!

ブログ167_アンタラさて、この絵画展の主役が本日12時に到着します。ANTARA(アンタラ)さんの『豊穣の大地 – Dewi Sri』です。バリ島を発って日本に届いたのが一週間前、今朝一番で栃木の額縁屋さんの工場まで車を飛ばし、先程車に積み込んだところ、現在麻布十番に向かっています^_^

絵画展に来られるお客様はアート好きな方ばかりなので、お話していてとても楽しく、色んな刺激をいただいています。絵の魅力って、技術的な巧さはもちろんですが、画家の個性ですよね。その人独特の色使いや構図に音楽的な要素を感じたり、描かれた場面から物語を想像したりして、一枚の絵から広がっていく世界ってとてつもなく広いなあと毎日感じています。

PP001例えば、LABA(ラバ)さんの作品の緑。バリ絵画のプンゴセカンスタイル(熱帯花鳥画)は緑が基本ですが、どの画家の作品の緑とも違うとても豊かな緑です。少しずつ違った色を幾重にも塗り重ねて出した緑で、他とは深みが違うんです。例えて言えば、何十種類ものスパイスを加えて煮込んで寝かして作ったカレーとでも言いますか、味の深みが全然違うんです。しかも、ただ色んな色を混ぜればいい訳ではなく、響き合う色がうま〜く使われているんですよ。まるで、調和した弦の響きみたいです。

「新しいオフィスに観葉植物の代わりに緑の絵を飾りたい」と来場されたお客様がいらっしゃいました。とても素敵なお考えだと思いました。内装が出来上がった段階で、何枚か絵をお持ちして、実際にあてて見ていただくことになりました。

また、別のお客様がLABAさんの絵をご覧になって、「稲穂や背景を様式化しているのが、この作家さんの特徴ですね」と言われました。確かに…! そんなふうに、お客様とお話することで改めてその絵のおもしろさがどんどん広がっています。

ZY005それから、SOKI(ソキ)さんやARIMINI(アリミニ)さんの作品には、バリ独特の世界観やそこから来る文化・風習が描かれていますから、それらをご説明するようにしています。すると、「へえ、そうなんですか」とひとつひとつの場面をじっくり見ていただけます。また、物語性だけではなく、色使いにも画家のセンスがあふれています。鮮やかな色なんですが、ひとつひとつが主張し過ぎることなく、全体として統一感があるがあるのはさすがだなあと思います。例えば、ソキさんの『バリ島』を見ると、北部が聖峰アグン山をはじめとする山岳地帯、南部が平地というバリの地形がよくわかります。朱は豊穣の大地のイメージです。

秋のバリ絵画展『豊穣の大地』、バリ島の美術館に選ばれた6人の作家たちの魅力あふれる作品を展示しており、見どころ満載ですよ。是非実際の作品をご自身の目でご覧になってくださいね。お待ちしてます! 詳しくはこちらを。

<関連ページ>

秋のバリ絵画展『豊穣の大地』開催要領

メイン作品『豊穣の大地 = Dewi Sri』ができあがるまで

 

 

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