南の国のあたたかいおもてなしを感じるお店
こんにちは、坂本澄子です。
筋金入りのバリ好きに会いました。
赤坂のダイニングバー”セナン”のオーナー志村香奈子さんです。
元上司(ステキな女性)に「ぜーったい気が合うから」と連れられて、初めてお店に伺ったのが1ヶ月半前。一気にテンション上がったのは、お店に飾られたバリ絵画。ソキさん、ガマさんの作品もあるじゃないですか^o^
お店の中央に鉤の手に置かれた大きな無垢のバーカウンター。ここに腰掛けると、樹の温もりと共に、「南の国のあたたかいおもてなし」へのこだわりが伝わってきます。
この一枚板、コンテナでバリから日本に持ってきた後、ビルの7階にあるお店にどうしても入らず、滑車で1階ずつつり上げたんですって。その職人さんの数、なんと20人。
「テーブルそのものよりもよっぽどお金がかかりました。もう、やっちゃいました〜って感じ」と語る香奈子さん、ちょい天然まじりの癒し系。それでも諦めたくなかったという彼女の思い入れの深さが、このお店の随所に溢れています。
例えば、テラス席。バリの画家が描いた大きなウブド・スタイルの絵が飾られ、その横には芸能の神様サラスワティの木像が。赤坂という都心にありながら、空が近くに感じられる場所です。冬はテーブルをコタツにして、はんてんを着て、お鍋がいただけるそう^o^
お料理がこれまた絶品!北海道出身の桝田シェフが作る旬の素材を生かしたメニュー。お腹の具合を伝えておまかせでお願いすると、その日の最も良い素材をいただけます。
この日はビンタンビールで乾杯の後、
・スープ:カボチャを丁寧に裏ごししたやさしいお味
・前菜:根室のサンマと旬の野菜のマリアージュ
・箸休め:椎茸を半日煮詰めて作った香り高いきのこの茶碗蒸し
・メイン:北海道雄武町で水揚げされたオホーツク海の鮭のグリル
・〆のご飯:土鍋でチキンと一緒に炊いたご飯にシャキシャキのサニーレタスを混ぜ、自家製の薬味でいただきます
・デザート:香奈子さんお手製のクリームブリュレ
あ〜、おなかいっぱい、心もほかほか。
飲み物はお料理にあったワインをセレクトしてもらえますが、バリの焼酎アラックも充実しています。
バリの話題で盛り上がる中、思わず身を乗り出したのが、海溝の上をシュノーケリングした香奈子さんの話。澄んだ海水の彼方に、暗く吸い込まれていく深い谷を見た時に、「怖い」という感覚が全身を駆け巡ったのだそう。
圧倒的な自然の存在を前に、誰もが感じるのは畏敬の念。
その光景を思い浮かべ、高所恐怖症(海溝に高所というのかどうだか…^o^;)の私はさらにゾクゾク〜っと。この場所、バリ島から船で沖合に出たところにあるのだそうですが、香奈子さん、どうしても名前を思い出せず。ダイビングをする方ならご存知かも知れませんね。わかりましたら、ぜひ教えて下さい!
目下の私の夢は、いつかここでバリ絵画ファンの集いをすること。絵をいっぱい飾って、シェフの美味しい料理に舌鼓をうちながら、バリへの熱い思いを語る…、なんてどうでしょ^o^/
<関連ページ>
セナン (Senang) 赤坂のBali Style Dining
ソキ作品 明るいポップな作風に、バリの暮しと伝統がぎっしり詰まってます
ガマ作品 大胆な色使いの背景色に咲き乱れる熱帯睡蓮
ガマ氏の作品は10月26日まで開催の「気軽に飾れるバリアート展」@豊洲で実物がご覧になれます。