2015.2.18
バリの神様① 芸能の神様 サラスワティ
こんにちは、坂本澄子です。
「神々の島」バリ島はたくさんの神様に守られた島。バリの人たちは本当によくお祈りをします。神様への感謝を忘れないのですね。バリの神様は絵画の題材としてもよく取り上げられています。そこで、今日はバリの神様をご紹介したいと思います。
芸能の神様サラスワティ
日本で言えばさしずめ弁天様でしょうか、学問と芸能の女神です。バリのウク暦では210日1度、この神様を讃える日が巡ってきます。今年は5月2日(土)。
この日は本や教科書、舞踊に使われる仮面や冠を村のお寺へ供えに行き、敷地の一角にある家寺に供物とともに捧げます。学校も授業はおやすみ。子供たちは正装して学校に行き、お祈りをして帰ってきます。
サラスワティは写真のように4本の手を持つ、大変美しい女神として描かれます。それぞれの手には、ロンタール椰子の葉、伝統弦楽器レバブ、鎖、蓮の花を携えています。
知恵や勉学を象徴するロンタール椰子。昔は紙の代わりにこれに経典を書いてお祈りの際に使っていたのだそうです。レバブは文化・伝統・芸術の発展を表します。また、足元に描かれている白鳥は善悪を見分けることができるとされているんですよ。
『サラスワティ』アクリル画 75cmx50cm 128,000円
この作品はウブド・スタイルと呼ばれる、伝統絵画+西洋絵画が融合し1920年代に誕生したスタイルです。キャンバスの端から端まで細密に描き込まれた美しさはバリの伝統絵画を受け継ぎ、生き生きとした人物描写は西洋から学びました。
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