バリアートショールーム オーナーブログ
2016.2.13

ハンサムでチャーミングな女性たちへ

こんにちは、坂本澄子です。

寒い寒いと思っていましたが、ふと気がつくと夕方になっても「あら、まだこんなに明るい」と驚かされます。今日はかなり気温が上がり、思わずコートを脱ぎたくなったほど。春の訪れももうすぐですね。

さて、先日テレビを見ていたら、久しぶりに中村江里子さん。フランス人と結婚し、パリで活躍中です。ファーのついたマスタード色のコートが、きりりとした顔立ちにとてもよく似合っていました。彼女がナビゲーターとして紹介していたのが、ブルガリのローマ本店。

もともとは銀細工のお店で、一点物の高級ジュエリーを扱うようになったのは1920年代から。その名を世界に轟かせたのは、エリザベス・テイラーによるところが大きいと言います。そのため本店にはエリザベス専用の部屋が設けられ、当時つきあっていた恋人とそこで頻繁に逢い引きをしていたのだとか。裏口に抜ける秘密の出入り口まである徹底ぶりです。その恋人に贈られたという、大粒のエメラルドが燦々と輝くネックレスは、お値段なんと4億7千万円。

スクリーンショット 2016-02-14 0.24.26はああ〜、こりゃ別世界だわ、とため息をついていると、ブルガリのデザインにはローマの街の風景からヒントを得たものも多いと聞き、俄然興味が湧きました。

たとえば、幾何学模様がシャープで知的なパレンテシですが、これはローマ市内にある歩道の敷石のつなぎ目の形からイメージしたもの。また、イチョウ型のデザインが特徴のディーヴァは、古代ローマのカラカラ浴場の床のタイル(写真)からヒントを得たのだそうです。

自身もブルガリのファンという江里子さん、ディーヴァの最新作のネックレスを試着させてもらい、頬を上気させながら語った言葉がとても印象的でした。

「娘、そして孫、さらに…と『おばあちゃんが頑張って仕事して買ったのよ』って、大切に受け継いでいきたいものですね」

いまやジュエリーは、男性からプレゼントしてもらうものから、ガンバって仕事をして自分で買うものへと、時代は変わりつつありますね。これってとてもいいことだと思います。

最後の仕上げをするガルー

そんなハンサムな女性たちに、一点また一点と頑張った数だけコレクションとしておすすめしたいのが、女流作家ガルーの小品。女性ならではのやわらかな視点が、静謐な光の風景に溢れています。

時間があるとご主人のバイクに二人乗りして、お気に入りの場所へと出かけるのが彼女の習慣。そんな記憶の引き出しから様々な風景を取り出し、頭の中で作品の構図を組み立てるのが最高に楽しい時間なのだそう。これはジュエリーのデザイン作りに似ていますね。

そんなふうに描かれた作品がこちら。

左: 『花を探して』 Galuh アクリル画,  右: 『椰子の実の収穫』Galuh アクリル画

PS008-01 PS007-01

いずれも23cmx31cmの小さな作品で、額縁を揃えて飾っていけば、統一感のあるインテリアにもなりますし、何よりこの静かな風景が穏やかな気持ちにしてくれます。

バリバリ仕事をしながら、細やかな心遣いや優しい笑顔を見せられるチャーミングな女性が増えると、日本はもっともっと素敵な国になるんじゃないかしら。

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ガルー作品ページ

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