2018.4.1
2018年 内宇宙と外宇宙
こんにちは、坂本澄子です。
今日は私自身の制作活動について、書かせていただきたいと思います。
毎年2つの公募展で作品発表しながら、ご注文をいただいて制作する活動を行っています。
昨年のテーマは『Crossover – Tokyo and Bali』でした。
物質的な豊かさを享受し、変化に富んだ都会生活を送ることと、
自然をありのままに受け入れ、共存していく精神的な豊かさ。
そのどちらにも惹かれる、私の心情を描いたものです。
この作品は、昨年9月6日〜18日に新国立美術館で開催された「第102回二科展」に出品したものです。東京とバリの象限を分けることで、一枚の絵に共存させる試みをしました。
それらの間を繋ぐように飛んでいる鳥は、頭の中で常に東京とバリを行ったり来たりしている私自身でもあります。
同じコンセプトでもう2点。これらは11月に東京都美術館で開催された、「第43回現代童画展」に出品しました。
今年はこの2つの世界を1枚の絵に共存させることから、さらに進化させ、対となる2点の作品として描けないかと考えています。
しかし、「対」として描いたつもりでも、その意図が果たして見てくださる方に伝わるかどうか、その難しさに毎日悪戦苦闘しています。
例えば、地球と宇宙との関係に例えると、
前者は前人未踏の外宇宙への飛翔(外宇宙)であり、後者は古代人から続く月への神秘的な想い(内宇宙)といったふうにです。
その第一弾となる小品『水の惑星 〜 外宇宙への飛翔』を、明日から始まる春季現代童画展(4月2日〜8日@銀座アートホール)に出品します。
お近くにお越しの節には、ご高覧いただければ幸いです。(入場無料)