バリアートショールーム オーナーブログ
2014.1.25

ガルーさんにインタビューしてきました(後編)

こんにちは、坂本澄子です。ここ数日、暖かいですね。東京は4月上旬並みになるとか。 あなたの街はいかがですか?

好評開催中のガルー作品展『静謐のとき』、見に来て下さった方が口々に言われるのは、作品の持つふんわりとした優しさがいいね!ということ。遠景になるほどふわっとぼかして描く遠近法によって、温かみのある空気感が生み出されてるからでしょう。

キャンバスの待ち行列人気作家のガルーさんはジャカルタやシンガポールの有名ギャラリーからひっきりなしに注文が入り、そのサイズも写真の通り大きなものばかり。畳1帖分のサイズで3〜4ヶ月、もう少し大きなものになると半年がかりだそうです。この間、作品に対する集中力を維持するのは大変なこと。そんなとき、私がお願いする小さめの作品はちょうどよい気分転換になるそう。そんなふうに上手にバランスを取りながら、一点一点思いを込めた作品を描いています。

今日は、そんなガルーさんへのインタビューの後編をお届けしまーす。

 

Q5 スランプに陥った時ってどうしてますか?

アトリエで制作中の画家結構、そういうことありますよ(^_^)  そんなときは無理して描くのはやめて、バイクに乗ってぱっと出かけちゃいます。主人も画家なんですけども、二人で海を見に行ったり、山に登ったりすることも。自然の大きさにいだかれているうちに気持ちが切り替わり、新たなインスピレーションをもらうこともあります。

これ私たちも使えそうです。仕事でも勉強でも行き詰まったときには机にかじりつかず、一旦横に置いて別のことをやってみる。で、気持ちを切り替えて戻ってくると、別のアイデアが浮かんでくるって結構ありますよね。

Q6  今まで一番嬉しかったことって何ですか?

’95年に招待留学でヨーロッパを3週間に渡り旅行できたことです。ドイツ、フランス、オーストリア、オランダを回りました。ドイツではちょうどシュピースの生誕100周年で、原画を見ることができ本当に感動しました。持参した作品3点と滞在中に描いた4点の合計7点が現地で売れ、プロの作家としての自信にもつながりました。

今でもバリの人が島から出て旅行をすることはあまりありません。バンジャールと呼ばれる隣組ごとにお祭りや農作業などが共同で行われるため、留守にしずらいという事情があるのです。ましてや20年前と言えばインドネシアからの出国が制限されていた時代。招待留学というのはとても珍しいことなのです。画家としてのスタートが23歳。そのわずか4年後ですから、才能に恵まれた人なんですよね。

Q7  今後の目標を教えて下さい

画家としてさらによい作品を描き続けていきたい。

ちなみにガルーさんの好きな画家はと訊いてみると、アンリ・ルソーとルーベンスだそうです。バリ絵画が好きな人にアンリ・ルソーのファンは多いです。実は私も…特にジャングルを描いた作品、素敵ですよね。

Q8  日本のファンへ一言メッセージをお願いします

私の作品を見て、幸せで穏やかな気持ちになってもらえたら嬉しいです。

ブログ115_ポストカードガルー作品展、いよいよ来週いっぱいとなりました。26日(日), 31日(金)は私も会場でお待ちしてますので、ぜひ観に来てくださいね! 新作のポストカード2枚組もプレゼントしちゃいます。

 

<関連ページ>

ガルーさんにインタビューしてきました(前編)

ガルー作品展『静謐のとき』開催概要

ガルー経歴と作品

 

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