バリ絵画のあるオフィス② 絵にもご縁があるんです
こんにちは、坂本澄子です。
今日も嬉しいお話です。『カエルの親方』がついに嫁ぎました。深い緑が特徴的なプンゴセカンの巨匠LABAの動物画です。同じ時期に仕入れた他の作品が次々と売れていく中、このカエル君は少しユニークな存在に映ったのでしょうか、長く「バリアートショールーム」に留まってくれました。
実はこの作品、初めてLABA氏のアトリエを訪ねたときに一目惚れして、小さめのサイズで描いてもらったものなのです。以来、展示会のたびに「きゃー、カエルが入れ墨してる〜」と、若い女性のお客様の人気者^o^
さて、この絵を購入してくださったのは、神奈川県伊勢原市に本社がある、届晋運輸(かいしんうんゆ)の社長古葉千雄様(写真)です。トラック5台からスタートし、20周年を迎えられた今では、200台のトラックとドライバーさんを抱える規模に成長されました。それでも、創業当時は、ドライバーさんを採用しても、翌日来てくれるのは5人中、3、4人…。といったご苦労も経験され、自らハンドルを握る傍ら、ドライバーさんたちが無事で帰って来てくれるようにと祈るような気持ちだったそうです。その思いは今も変わりません。
そんな願いを「帰る=カエル」とかけて、蛙の絵を探し始めたのはもう随分前だそうですが、なかなかこれという出会いがなかったとのこと。そんな中、たまたま古葉様とお会いする機会があり、創業当時のことを伺っていたところ、そんなお話になり、「カエルならいい絵がありますよ!」となったわけです。「日本にはないタイプの絵ですね」と気に入っていただきました。
2月28日のバリ絵画のある暮し⑫で、B様がいみじくも仰った「来るべき場所に来てくれた絵」がここにもありました。人と人に出会いがあるように、人と絵にもご縁があるのですね。そう考えて、お客様からのお便りや投稿写真を改めて拝見すると、たとえ時間がかかっても、どの絵も最もふさわしい場所への嫁いでいったのだと思えて嬉しくなります。
そんなあなただけの1枚を見つけにいらっしゃいませんか? 春のバリ絵画展、5月18日(月)〜23日(土)まで、バリ絵画の様々なジャンルから選んだ50点が一堂にご覧になれますよ。
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