バリアートショールーム オーナーブログ
2016.7.13

家族の肖像

こんにちは、坂本澄子です。

毎日暑いですね。先日、陽炎が立ち上る猛暑の中、横浜美術館で開催中の、印象派の女流画家、メアリー・カサットの30年ぶりとなる回顧展を見に行ってきました。

1844年、ペンシルベニア生まれのアメリカ人。裕福な家庭に生まれ育った彼女は、反対する両親を説得し、21歳のときに画家を目指して渡仏。エコール・デ・ボザール(パリの芸術大学)がまだ女性の入学を認めていなかった時代にあって、外国人かつ女性という二重のハンデを乗り越え、職業画家としての道を切り拓いた女性です。

今回初来日した『桟敷席にて』は、そんな凛とした画家の性格が窺える作品です。

mother's caress

『母の愛撫』

一方、メアリーは母子像を描いた、優しい作品をたくさん残しているんです。母と子の一瞬の表情を実によく捉えており、そうそう、子供ってよくこういうことするよねと、私も昔娘にほっぺたを引っ張られたことを思い出しました。子供を抱く母の腕は、弾けるような生命力を受け止める優しさと強さに溢れていました。そんな画家を見込んで、家族の肖像画を依頼する人も多かったそう。こんなふうに描いてもらえたらステキですよね〜。

 

同じように温かな眼差しを母と子に向ける画家がバリ島にいます。イ・ワヤン・バワ・アンタラ、二児の父親でもある彼は、妻と子供をモデルに多くの作品を描いてきました。砂を下地に混ぜることで、光を吸収してふんわりとした立体感を出す独特の手法が生きています。

antara

見ているだけでやさしい気持ちになれる、まさにそんな作品。お子様とのいまの思い出を絵に残し、将来独立されるときや嫁がれるときにプレゼント、なんて、絶対ステキです。スナップ写真をお送りいただければ、サイズや構図などもご相談に応じます。お問い合わせはこちらからどうぞ。

ちなみに、私も以前、自分自身のポートレートを木炭画で描いてもらったことがあるのですが、実物より若く描いてもらえて大満足でしたw

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