バリアートショールーム オーナーブログ
2013.5.20

バリ旅日記⑨ バリ島見聞録

ガイドのイッポンさん。礼儀正しく有能なガイド

ガイドのイッポンさん。礼儀正しく有能なガイド

こんにちは、坂本澄子です。今日はバリ島観光に行ってきました。実はこれまでバリに行く度いつもウブドに入り浸り状態で、バリ島内の観光をあまりしたことがありませんでした。今日はガイドさんに来てもらい、観光に行ってきました。来てくれたのはイッポンさん、もちろん本名は別にあありますが、喫煙者の彼が日本人観光客から「一本ちょうだい」としょっちゅう言われるのを見た友人から、いっそのこと通称「イッポン」にしちゃったらと言われたのがきっかけだそう。生粋のバリ人ですが、奥さんは日本人のため、とても日本語が上手。素晴らしい一日になりました。

清らかな流れで沐浴する人の姿も。

清らかな流れで沐浴する人の姿も。

まず向かったのは世界遺産ジャティルイ。ジャティルイとは「本当に素晴らしい」という意味。先週行った時は靄がかかっていましたが、今日はお天気もよく真緑の棚田の向こうに広がる青空と雲の白さがまばゆいばかりのコントラスト。イッポンさんの説明によると、バリ島では多くが三期作ですが、ジャティルイはオーガニック農法で二期作。そのため刈入れを間近に控えた稲は日本で見るよりもずっと背が高く成長していました。スバックと呼ばれる1000年も前から続く伝統的な水の分配方式の御陰で、小川の水は水草がたゆたうのがはっきり見えるほどきれい。棚田の緑と言い、水の清らかさと言い、心洗われる光景でした。

黒く見えるのが溶岩。右にわずかに見えるカルデラ湖をせき止めて流れた。

黒く見えるのが溶岩。右にわずかに見えるカルデラ湖をせき止めて流れた。

続いて向かったのは島の北東部にあるキンタマーニ高原。バトゥール火山を中心に外輪山がぐるりと取り囲んだ火山地帯で、内側にはカルデラ湖が。1989年を最後に噴火はしていないそうですが、溶岩が流れて湖の一部が埋まった跡はまだ生々しい感じが残っていました。キンタマーニ高原は外輪山のひとつで、そこから眺める大パノラマは壮観。車の中から幾重にも重なる遠くの山並みを見ていると、昨日見たウィラナタさんの風景画が思い出されました。

ウブドに戻る途中、インドネシア独立戦争の戦没者慰霊碑に立ち寄りました。戦没者の名前を見ると日本人の名前も刻まれています。第二次世界大戦中、日本軍がインドネシアを占領下に治めた時期があり、戦争が終わってもバリに留まった元日本人兵士数千人が義勇軍に加わってバリ人と共に戦ったのだそう。

イッポンさんのように日本人を奥さんに持つバリ男性は多く、彼の住む村に7組もいるそう。日本人とバリ人はそのメンテリティにおいて共通する点が多いと幸せそうな表情でした。独立を目指して共に戦ったのもわかるような気がします。日本とバリの色々な形のつながりを感じた一日でした。

バリ旅日記⑨ バリ島見聞録への1件のコメント

  1. 投稿者三浦 美恵子

     はじめまして、三浦と申します。
    2011年3月にバリ島で、イッポンさんにガイドをしていただきまして、5月に家族とまたバリ島へ旅行を行く計画をしております。また、イッポンさんにガイドをお願いして頂きたいと思いましたが、パソコンを買い替えの際にアドレスを紛出してしまい、またイッポンさんの以前あったホームページも探しても見当たらず困っていました。坂本さまのバリ旅日記を拝見して、イッポンさんが写っているのを見てびっくりしました。
    もし、よろしければイッポンさんの奥様のメールアドレスを教えていただけませんでしょうか?
    さしさわりがなければ、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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