バリアートショールーム オーナーブログ
2013.12.7

『バリのパレット』

こんにちは、坂本澄子です。バリアートショールームのFacebook pageに『バリのパレット』という新しいアルバムを作りました。バリの陽光の下で見る天然色は日本のそれとは異なる色彩感覚を与えてくれます。このパレットを使ってバリを描いたものです。私自身も描くことによって、バリの作家たちの感性やさらにその奥にあるものに迫ってみたいと思います。

パステル私は普段パステルを使って絵を描いているのですが、鮮やかなピンクとか、真っ赤とか、コバルト色したブルーなんてのは、アクセントにちょっと使う程度なので、長いまま残っているんです。「たまにはこんな色を思う存分使ってみたい」という欲求を画用紙にぶつけてみました。ただし、バリっぽさを出すために、バリ絵画の技法を使ってアクリル絵の具で元を描き、その上からパステルでふわっと色をかけて仕上げることで、微妙なニュアンスを出しています。

バリ伝統絵画の一般的な描き方では、まず下絵を細かく丁寧に描き、黒で陰影をつけていきます。一番暗いところに真っ黒、そして徐々に水を含ませていき、最後はごく淡い黒まで数段階。アクリル絵の具は一度乾くと水に溶けない特性があるため、この上から別の色を塗っても混ざらず、影の濃淡がきれいに残るのです。で、これらの絵は、この上からさらにパステルで仕上げています。

市場にて_とうがらしこれはヌガラの市場での一コマ。市場では様々なものが売られています。穀物、果物、野菜、魚、花、洋服、それから生きた鶏の脚をしばってまとめて売られていたのにはビックリ。中でもひときわ異彩を放っていたのがこの唐辛子の山です。ひとつひとつが形に個性を持ち、ちゃんと自己主張している。なので、一本一本を丁寧に描きました。(おかげで肩もコリコリ)赤い実の中に緑の茎というコントラストの強さにも惹かれました。

水に浮かぶ花こちらは水に映った空と椰子の木です。水面に浮いたプルメリアの花との遠近差が不思議な世界を創り出していました。反射する空の青さに目を奪われたかと思うと、次の瞬間には池の底の暗がりに視線が吸い込まれていき、その両者を行ったり来たり。

バリではプルメリアの花をさりげなく飾った光景をよく目にします。神様を楽しませるために色とりどりの供物を捧げるのと同じように、訪れる人を楽しませるというバリ流のホスピタリティの現れなのでしょうね。

睡蓮三つ子の睡蓮たち。なぜかキャンディーズを思い出しました。我ながら「わ、古い」と思いつつ、歌って踊っているかのような楽しさを意識してみました。睡蓮や蓮を描くとき、葉っぱが一番難しいと思います。形を取りにくいのです。でも、うまく描けると花が何倍も引き立ちます。葉っぱも花と一緒に楽しんでいるように、同じ紫の色をぽんぽんと葉の上にも置いてみました。

今後もFacebookのアルバムに新しい作品をどんどんアップしていきますので見て下さいね!

<関連サイト>

Facebookアルバム『バリのパレット』・・・アクリル絵の具とパステルで描いた原色のバリ

Facebookアルバム『バリの笑顔』・・・バリ島で出会ったとびきりの笑顔

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