2013.4.17
表現者としての私
こんにちは、坂本澄子です。いつもバリ絵画のご紹介をしているので、今日は私自身が絵を描くことについて、お話をさせていただきたいと思います。
近日公開予定の「バリアートショールーム」の私のプロフィールの中でも触れているのですが、自分の楽しみで絵を描いています。最初は見よう見まねで、次に好きな画家の作品を模写をかなりやりました。マグリット、ゴッホ、マチス、クレイ、ルソーなど。ようやくオリジナルな作品が描けるようになったのはここ2〜3年でしょうか。
縁あって5年前から東京荒川区の絵画教室に通っていますが、明輪勇作先生がふと口にされた言葉によって大変勇気づけられたことがあります。それはこんな言葉でした。「人生の後半戦の入り口が絵の世界ではむしろ新人。これまでの人生でいいものがいっぱい蓄積されている。後はそれを取り出しキャンバス上に再構成する技術さえ身につければ、いい絵が描けるようになるよ」
以来、絵を描くことは私にとって心を解きほぐす時間、自分の内側にあるものをアウトプットする機会へと変わっていきました。そんな中いつか描きたいと思っていたのがバリの風景。私が行くのはなぜかいつも雨期で、昼過ぎから強いスコールが降ります。大抵1〜2時間降るとやんで、雲間から明るい空が顔を出すのですが、水田に映った空がイメージとして頭の中にありました。それを取り出して表現してみたい。明輪先生の熱心なご指導の下、その作品が先日ようやくでき上がりました。中央美術協会の東京中美展に出品、優秀賞をいただくことができ、二重の喜びとなりました。
バリの画家さんたちも同様に絵に向き合う時様々な想いがあるのではないかと思います。今度、アトリエを訪ねる時にはそんなお話も聴ければと思っています。