バリ旅日記② エアコンがないバリの民家
こんにちは、坂本澄子です。バリ2日目、今日は画家さんを訪問しました。先程宿に戻り、テラスで夕陽を眺めながらビンタンビールで喉を潤しています。
今日一日で、打合せが必要な画家さんをほとんど回りました。ウブド近郊に画家のアトリエが集まっているのと、ノーアポで行ってもだいたい会えるので助かります。近況をお聞きしたり、制作中の作品を見せてもらったり、そうそう、4月の展示会の様子もお伝えしました。その時の写真やバリアートショールームのホームページを見てもらう度に、iPadのプレゼン威力を感じました。7月の展示会のイメージはしっかり伝わったと思います。
そうこうしている間に、珍しく一雨きました。30分ほどで上がり、後はぐっと涼しくなったので、まさに恵みの雨です。おかげで汗がすっと引きました。ここウブドでは一般の民家にはエアコンはほとんどありません。しかも、「コーヒーはいかが」と言って出されるのは常にホットコーヒー。アイスコーヒーを飲む習慣はないのです。窓や扉を全開にし自然と一体になった住居で生活しているため、壁にかかった作品を動かそうものなら、ヤモリの影がさささっと視界の端を横切って行きます。体長20センチ以上もある大トカゲ(ヤモリのように壁の高い場所にはり付いています)に出会うこともしばしば。最初の頃はその度にキャーキャーと騒いでいたのですが、バリの人は「ヤモリは家を守ってくれるのだ」とケロリ、今では私もあまり気にならなくなりました。
お昼はパダン料理を食べました。パダン料理とはインドネシアのスマトラ島の料理を総称して言います。魚を一匹まるごと素揚げにしたもの、鶏肉のフライ、野菜をスパイシーなスープで煮込んだものなど20種類はあるでしょうか。そこから好きなものを選んでご飯と一緒にお皿に盛ってもらいます。私は魚、鶏肉、ゆで卵、野菜の煮込みを注文。これだけ食べてもわずか200円、しかも結構満足できる内容でした。私が行ったのは庶民的なお店なので、写真のようなショーケースから料理を取ってもらいましたが、本来のスマトラ流は一品ずつ乗せられた小皿がテーブルの上にずらりと並べられ、食べた分だけお金を払うというシステムだとか。ついつい食べ過ぎちゃいそうですね。
明日は昨日お話したウブド王族の火葬式なので、中心部は人出でごった返しそうです。私は人ごみを避けて朝から郊外に出掛け、ウィラナタさん(シュピース・スタイル画家、ガルーさんの実弟)を訪ねます。