バリ旅日記③ バリ島で温泉発見
こんにちは、坂本澄子です。バリ3日目は火葬式で大混雑のウブドを抜け出し車を走らせること40分、ウィラナタさん(シュピース・スタイル画家、ガルーさん実弟)を訪ねました。制作中の作品を見せてもらいながら、お話を聞く中で、やっぱり芸術家なんだ…と思ったことがあり、ちょっと嬉しくなりました。その話はまた別の機会に。
お昼頃おいとまして、さらに足を伸ばしてジャティルイに向かいました。ここには昨年世界遺産に認定された美しい棚田があります。バリ島で二番目に高いバトゥカル山(標高2276m)の麓に位置するジャティルイは、雲が山にぶつかって雨を降らせるため稲作に欠かせない水が豊富で、また火山灰から染み出るミネラルが土地を豊かにしています。棚田を見渡すレストランのテラスで昼食、お客はほとんど外国人観光客です。バイキングで900円、昨日のパダン料理に比べると観光地プライスです。運転手のプトゥさんの姿が見えないと思ったら、彼らには主人を待つ間無料で食事が振る舞われる場所があるのだとか。下から上がってくる霧で霞んでいましたが、今見てきたばかりのウィラナタさんの作品のように幻想的な雰囲気を醸し出しており、その意味ではラッキーでした。
火山と言えば温泉。バリ島にもあるらしいと聞くといても立ってもいられなくなり、急遽温泉探検に。次第に道が悪くなり、舗装されていないところを通り、最後は車を停めて徒歩で谷を降りた所にようやく見つけました。写真のように水着を来て入るパブリックエリアと日本の家族風呂みたいなプライベートスペースがあります。250円の入場料を払って、プライベートスペースでお湯加減を見せてもらうと随分ぬるいお風呂です。それを聞いた係の人が、こっちのお風呂はvery hotだと手招きするので行ってみると、そこが源泉で岩間からお湯が涌き出していました。それでも、日本の感覚からするとそれほど熱くはない、きっと38℃くらいでしょう。でも考えてみると、熱帯のバリでわざわざ汗だくになる必要はないですよね。これが適温なんだと納得し、今来た道を上がって外に出ると、そこには地元の人向けの無料の温泉施設がありました。施設と言っても小さなお風呂をちょっと囲んである程度の場所ですけど。車まで戻る途中、ひと風呂浴びに来た少年たちに会いました。写真撮らせてと言うと、とっても愛嬌のある笑顔を振りまいてくれました。観光の島バリ、外国人に対するこの距離感がなんとも心地よいのです。またバリが好きになってしまいました。