絵画展での新たな試みと小説連載
こんにちは、坂本澄子です。無事バリから帰国しました。ウブドを発った後、海辺のヌサドゥアで二泊しました。ここは現地の人々の暮らしから隔絶された外国人のための青い海のリゾート。洗練された施設はバカンスを過ごす場所としては最高ですが、私はやはりウブドの素朴な生活と田園風景に惹かれます。私のバリとの出会いが、多くの人が辿る海側ではなく、「向こう側」から始まったことを改めて嬉しく思いました。
さて、GW中にこの「バリアートショールーム」への来訪者が1000名を超えたことをお伝えしましたが、繰り返しこのサイトを訪れて下さっている方が増えていることを大変光栄に思っています。オープン以来、バリ絵画の販売サイトが数ある中で、単に作品のご紹介ではなく、その誕生や進化の歴史、モチーフの文化的背景、さらには表現者としての画家個人の人となりに迫ってみたいと思ってきました。7月のバリ絵画展「緑に抱かれる午後」はこれをもう一歩進めて、テーマと視点を取り入れる試みに挑戦しています。
私は長年ビジネスパーソンとして企業に勤めて仕事をしてきました。業種、職種の違いこそあれ、このサイトを見て下さっている方々と、現代社会で生きる日本人としての物の見方や感じ方は比較的近いのではないかと思っています。絵画を特別なものではなく、もっと皆様の日常の生活に取り入れていただくためにも、何がしかの視点を持って紹介した方がよいと考えたのが、この新たな試みの理由です。「緑に抱かれる午後〜Deep into the Forest〜」はインフォメーションでもお伝えしています通り、心の奥底に眠っている原風景に出会うことで、ひとときの心の休息と、現実に向き合う力を得るきっかけとしていただきたいと願っています。私自身がそうであったように。
もうひとつ考えていることは、私がこの20数年間の会社生活を通じて経験してきたことが何かのお役に立てないかということです。誰もが似たようなことで苦労しているのだとわかれば、随分気が楽になるものです。そこでそれを小説という形で表現してみました。登場人物やストーリーはフィクションであり、また、舞台となっている年代や業界の違いなど、現在それぞれの方が置かれている環境とは異なる点は多々あると思いますが、本質的な部分で何か感じ取っていただければ幸いとの思いです。
この小説はバリ絵画とは直接関係がないため、別にサイトを設けて週1回連載していきます。スタートは7月を予定していますので、詳細が決まりましたら、お知らせしますね。