絵を買う楽しみ
こんにちは、坂本澄子です。 昨日は展示会でお店番をやっていました。と言っても、いつものバリ絵画ではありません^_^ 中央美術協会(1952年設立の美術公募団体)主催の『アートバザール』展、会員を中心に約40名がはがきサイズから4号サイズまでの小さな作品を数点ずつ出品し、どなたでも購入できる価格で展示販売しています。今年で8回目の開催になりますが、私は今回初出品、Facebookアルバム『バリのパレット』でご紹介した4点を展示させてもらっています。
東京駅八重洲口から階段を降りたところに広がる八重洲地下街、ここにある「ギャラリー八重洲・東京」が会場。昨日はお盆のためか地下街を通行する人たちも少なめで、来場者の受付をしつつ、ゆっくり鑑賞できました。選考委員の先生による立派な額縁に入った絵でも1〜2万円という値付けに心は動きます。カップに無造作に生けられた花をおもしろいタッチで描いた作品、心が晴れ晴れするような青々とした夏山。金魚ばちをまんまるな目で見ているネコ。金魚の方も食われてたまるかと同じようにまんまるな目をしているのが何とも微笑ましい作品などなど、思わず買いたくなるような絵がいっぱい。あれこれ悩んで楽しい時間をたっぷりと過ごした後、最初の花の絵を購入しました。税込9000円也〜♪
私が絵を描くのは個人的な楽しみとして続けているもので、バリ絵画の活動とは異なるものですが、絵を楽しむことの本質は同じだなと感じたことがありました。
プロ、アマに関わらず、絵を描く時、作者は何かを表現したくて画用紙やキャンバスに向き合っています。実際にある風景や人物を自分の目を通して見た具象として再現する場合もあれば、自分の内部で何らかの化学反応を起こさせて再構成する場合もあります。いずれにしても、作家の内面(Mind, Soul, Spirit)から来る何らかがその作品に宿り、波動として伝わってきます。一方、受け手も日々様々な思いを抱えて生きており、そこにも波動がある。両者の周波数が合ったときに、共振する状態になるのではないかと思いました。よく、心が振えたとか、鳥肌がたったなんて言いますけど、絵という媒体を通しているだけで、実は、人と人が出会うことと全く同じではないでしょうかね、気が合ったと言いますか^_^
これは、美術館で絵を見ているだけではなかなか経験できないことです。(買おうと思えば)買って、持ち帰って、一緒に暮らせるんだという状況下だと、受け手の絵に対する心の開き方が全然違うということを、今回身を以て経験しました。
『アートバザール』展、日曜日16時までやっています。興味を持たれたら、是非足を運んでみてください。絵を買う楽しみがもっともっとフツーのことになればいいなあと願っています。
『アートバザール』展@ギャラリー八重洲・東京 (入場無料)東京駅八重洲口から徒歩2分