バリアートショールーム オーナーブログ
2014.12.10

惜しみなく時間と手間をかけた作品

 先週、以前ご紹介した赤坂の創作フレンチのお店(でもおもてなしとインテリアはBALI)セナンで、前から気になってたブイヤベース鍋をいただいてきました。

ブログ183_ブイヤベースここのところ、東京もぐっと寒くなり、たっぷりのお魚のアラを一日半も煮込んで作ったスープはとにかく奥が深く、いろんなお味が口の中でハーモニ〜。じわ〜と冷えた身体に染み渡りました。中には、ホタテ、手長海老、はまぐり、そして、旬のお魚が二種類、一尾まるまる入っていました。北海道産のほたてはヒモをとってもぷっくりと丸いのが特徴なんだそう。はふはふ言いながらいただきました。

この店のお料理は旬の素材を手間と時間を惜しみなく注ぎ込んで仕上げる創作料理。シェフが半日、まる一日つきっきりで作るものも。先月行ったときも、にんじんを半日煮込んだ後、仕上げにオーブンで水分を飛ばし、さらに裏ごしした、「え、これ何?」と思うオリジナルな一品が。とにかく研究熱心なんです。他では食べられないですよ、こんなの。

この姿勢、絵にも通じるものがあります。バリの画家も細部に至るまでじっくりと時間をかけて描き上げます。そして何度も推敲を重ね、ようやく一枚の絵が出来上がる。作品に向き合う時間が長い程、画家の思い入れは強くなり、絵から伝わってくるものも強くなります。早さや効率が重視される今、とても大切なことだと思うんです。

ブログ182_香奈子さんところで、このお店はビルの7Fにあり、写真の通り、間口の広い窓から空を見ながら食事ができます。ベランダに出ると、オーナーの志村香奈子さんが自らバリ島で選んできた石像や木彫りが置かれたバリ空間。冬の間はテーブルがなんとコタツになるんです。半纏を着せてもらい、空を見上げると、都会の灯りに負けないほど明るい月が雲の間に。そう言えば、小学生の頃初めて夜更かしをして皆既月食を見た夜も、こんな寒い冬の日でしたっけ。

ブログ183_満月都会の真ん中にいながら、これほど宇宙を感じられる場所ってなかなかないですよね。ユーミンの『ジャコビニ彗星の日』のワンフレーズが流れてきました。

月を滑る雲と柿の木揺れてただけ…。

と、口をあけて空を見上げていた姿がおかしかったのか、「満月に向けてお財布を振ると、お金が増えるらしいですよ〜」と茶目っ気たっぷりに香奈子さん。

「え、ほんとっ?!」

お財布をモーレツに振ってしまった私、ムードも何もありゃしない…(^o^;

いよいよ年の瀬もせまってまいりました。歳末感謝セール、御陰さまで残りわずかとなりました。私もほしい!と思う作品ばかりを選んでいます。 そんな思いに共感してくださったら嬉しいです。

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セナン・赤坂  都会にいながら空を感じる場所

 

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