「春のバリ絵画展」の見どころ
こんにちは、坂本澄子です。
「春のバリ絵画展」、連日多くのお客様に来ていただき、ありがとうございます。50点の展示に「見応えあるね」と言っていただくと、とても嬉しいです。
お客様からお花をいただきました。花瓶に入り切らないほど立派な花束。そこで、道往く人を愉しませるバリ流のおもてなしを真似てみました。ちょっと幸せな気分です。
さて、今日は「春のバリ絵画展」から、「お客様の足がとまる作品」をご紹介します。作品名をクリックすると、作品詳細がご覧になれます。
入ってすぐに足をとめられるスポットがこちら。インテリアアートとしての華やかさ+10万円という値頃感には、ちょっと心くすぐられますよね。
あるお客様、横から透かす様に見ながら、「これは版画ですか?」
「いえいえ、一点物のアクリル画です」
これは見飽きない作品です。バリ島の中に、結婚式あり、火葬式あり。闘鶏に、ケチャダンスに、ガルンガン。バリ島の文化・芸能がぎゅっとつまっています。
「ソキさんはヒロヤマガタを意識されてるんですか?」
確かに、人がたくさん登場してポップな色彩という意味では似てますが…
「’70年代に一世を風靡し、現在もファンの多いヤングアーティスト・スタイル。その原型はバリ島の緻密な伝統絵画から来ています。鮮やかな色使いはオランダ人画家、アリー・スミットがもたらしたものなんです」
「神々に捧げる舞」DJUDJUL と「芸能の神様サラスワティ」DIATMIKA
お隣どうしに飾った作品、それぞれの衣装のきめ細かな描写に見入ってしまう人の多いこと。実際、うっとりするほどきれいです。
「一枚の絵を仕上げるのにどのくらいかかっているのですか?」
大抵この質問をいただきます。
「この大きさだと2〜3ヶ月、もしかすると、それ以上かかっているかも知れません。惜しみなく時間と手間、そして愛情を注ぎ込んで仕上げるのがバリ絵画。だから、優しさが伝わってくるのでしょうね」
バリ島の古典絵画を継承する作品。そのルーツは14世紀の影絵芝居の人形に遡ります。
「こんなの初めて見ました」
布地に描かれた素朴な味わいに、現代アートとは異なるやさしい魅力がじわじわと伝わってきます。
奥の展示室は昼と夜をイメージしてみました。壁の2面に濃紺の壁紙を貼って夜の場を作り、ウィラナタの2作品を。向かいの2面の昼の場にはガルーの5作品を展示しています。
手前の椰子の木と棚田の遠景とのコントラストに、思わず近寄って見たり、遠ざかったり。そんなお客様が多いです。そして一言、
「心が落ち着きますね〜」
「はい、見る人にも穏やかな気持ちになってほしい。それが画家ガルーさんの制作テーマなんです」
壁に掛けたモニターでは美しいバリの風景やウィラナタの幻想的な作品画像を流しています。この部屋では、どうぞ頭を空っぽにしてのんびりお過ごしください。
「春のバリ絵画展」は今週土曜日まで。お会いできるのを楽しみにしています!
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