絵は非日常への扉
こんにちは、坂本澄子です。
本物の(一点ものの肉筆画)絵のある、心豊かな暮らしをお届けしたくて、3年前にこの「バリアートショールーム」を立ち上げました。バリ絵画にこだわっているのは、特にこれから絵を持ちたいと考えておられる方にとって、よい選択肢だと思うからなのです。
しかし、絵を持つ目的はあくまでも、「感性を高め、豊かな時間を過ごすこと」ですから、このブログではバリ絵画に限らず、いろんなことを書かせていただいています。前回も浮世絵の話に「???」と思われた方も多いかも知れませんが、作品は何であれ、それをどう楽しむかという点では同じではないかと思っています。
そんな私がどんな人間かを知っていただきたくて、今日は私自身が描いた作品の中から気に入っているものをふたつご紹介したいと思います。どうぞおつきあいくださいませ。
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絵は30代半ばから描き始めました。週末に子供と一緒に何かしたいと思っていたところ、たまたま駅前で絵画教室のポスターを見つけました。それ以来、細く長いおつきあい。私にとっては絵を描くことは、非日常への扉のようなものなのです。身近に見たものを描きながらも、ちょっと別世界に行ってみたいという願望が現れているかも知れません。
『月夜のミモザ』(2010年パステル)
ミモザは春先に黄色い小さな花を房のように咲かせます。大阪に住んでいた頃、駅から自宅まで続く急な坂道を、私はよく仕事のもやもやを抱えたまま帰っていました。
ちょうど中間点あたりにその樹はありました。息が上って中断した思考の隙間に、夜目にも鮮やかな色彩が飛び込んできました。私はしばらく呆然と満開の花を見ていました。花の向こうにはぽっかりと満月が浮かんでいました。孤独な気持ちにそっと寄り添うように、花と月の精が舞い降りてくるように感じました。
『虹色のバラ』(2014年ミクストメディア)
友人が転職したときに、仲間うちでお祝いにプレゼントしたバラです。お礼代わりに送られてきた写真には、ワインボトルに飾られた姿が写っていました。「どうしてこんな色になるのだろう」と考えながら、いつまでも眺めていました。
そのうち、ガラスの中の小さな空間が、自分の内面の世界に重なりました。物理的にはちっぽけな空間ですが、無限に広がっていく小宇宙のように思えてきました。そこに咲く花はこんな色をしているかも知れません。
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冒頭に書かせていただいた、バリ絵画がよい選択肢である理由ですが、私は次のように考えています。
- 16世紀から受け次がれてきた伝統的技法が西洋技法と出会い、磨かれさらに進化、質の高い作品が多い
- 著名作家の作品でも手が届く価格で購入できる(物価水準の違いによるもの)
- 幅広いジャンルがあり、好みにあうテイストの作品が選べる
まずは「お求めやすい価格帯の作品」から、非日常への扉をあけるきっかけ作りはいかがでしょう。それとも最初からいいもの志向でいきますか?
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