バリアートショールーム オーナーブログ
2014.1.18

ガルーさんにインタビューしてきました(前編)

IMG_2073こんにちは、坂本澄子です。飛び石で1月開催中のガルー作品展『静謐のとき』、2日目が終わりました。昨年から二度三度と足を運んで下さる方、今回初めて来て下さった方、本当にありがとうございます。ネット上での出会いが、対面というリアルな繋がりになることをとても嬉しく思います。作品も写真で見るのとは随分印象が異なります。「百聞は一見にしかず」、ぜひこの機会にガルーさんならではのふんわりとしたやさしい光の表現を見にお越し下さい。

さて、今回の作品展の開催にあたり、ガルーさんにいくつか質問をしてきました。画家としてのバックグラウンドや人となりを知ると、作品の味わいがまた一層深まってきます^_^

ウブド王族を親戚に持ち、父、叔父(グラカカ氏)が高名な画家という恵まれた環境に生まれ育ったガルーさんは、幼い頃から自然に絵を描き始め、海外に行く人がほとんどいなかった時代にドイツへの短期留学を果たし、流暢な英語を話します。プロの画家としてのスタートは意外に遅く、結婚後のことでした。

 

アトリエ2Fがギャラリー。ファミリーの画家たちの作品が展示されています。

アトリエ2Fがギャラリー。
ファミリーの画家たちの作品が展示されています。

【Q1】絵を始めたのはいつ頃?

6歳の時に画家だった父親から紙と絵の具を与えられ、自由に描かせてもらったのが絵との出会いです。その後、趣味で続けていましたが、’91年に女性画家で構成されるスニワティ・ギャラリーが主催する公募展があり、画家の夫に勧められ出品したところ、ウブドで画廊を営むイギリス人女性オーナーの目にとまりプロの画家としてデビューすることに。

【Q2】今の作風(シュピース・スタイル)で絵を描くきっかけとなったのは?

17歳の時デンパサールのアートセンターで初めてシュピースの作品(複製画)を見てとても感銘を受けました。特に、水面への映り込みや光の表現が素晴らしいと思い、夢中で研究しました。それが今の作品にも生かされていると思います。

アトリエにある愛用の道具。朝のうちにキャンバスに向かいます

アトリエにある愛用の道具。
朝のうちにキャンバスに向かいます

【Q3】ガルーさんにとっての絵の先生は?

父は11歳の時に亡くなったのですが、最初に絵と出会うきっかけをくれ、教えるというよりも自由に描くのを見守ってくれる存在でした。亡くなった後多くの画材が残され、それを使って絵を描き続けられたことも大きかったと思います。

【Q4】制作にあたってのインスピレーションをどのように得ている?

制作にあたっては構図を最も大事にしています。そのため、普段から風景を見ることを心がけています。最近はウブドもホテルなどの建物が増えてきたので、バイクに乗って生まれ故郷のタバナン近くまで出かけます。見晴らしのよい場所に立って眺めていると、色んなアイデアが浮かんでくるんですよ。また、制作中は作品の風景の中にいるつもりで想像力を働かせています。作品の中に描かれた人物は実は自分自身でもあるのです。

続きは次号で。ガルー作品展、来週の開催日は1月22日(水)と26日(日)です。お待ちしてまーす^o^

<関連ページ>

ガルー作品展『静謐のとき』開催要領

ガルー経歴と作品

 

 

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