バリアートショールーム オーナーブログ
2014.3.29

美術館に所蔵されている作家の絵が買えるんです

写真 (4)こんにちは、坂本澄子です。

一周年記念展示会が始まりました。絵画展の度に足を運んで下さるお客様も少しずつ増えてきました。本当にありがとうございます。

そんなあるお客様から伺ったお話です。

*****

実は、子供たちが大きくなって少し気持ちにゆとりもできてきましてね。マンションをリフォームしたのを機会に家具も一式買い替えたんですよ。休日にはひとりでふらっと美術館に行くこともあり、絵には興味がありました。

でもふと気づくと、うちの壁にはカレンダーと美術館で買ったポスターくらいしか飾られてないんですよ。せっかくリフォームして家具にもこだわっているのに、これでいいんだっけって思ったんですが、画廊に絵を買いに行くなんて敷居が高いし、そこまではお金はかけられませんよ。

そんなある日、たまたまネットでバリ絵画を見たんです。私はバリに行ったことはないのですが、こんないい絵がこの値段で買えるのかと正直驚き、展示会に出向いて寝室に飾る小さな絵を買いました。バリの風物がぎっしりと描き込まれた細密画で見るたびに新たな発見があり、プロの画家が描いたほんものの絵を持つ楽しみとはこういうものかと思いました。

ボーナスをもらったとき、展示会で見て気になっていたガルーさんの小品を買いました。美術館に作品が所蔵されている画家の絵がうちにある、そう思うと毎日帰るのがちょっと嬉しくなります。玄関に飾っているので、誰かが来ると必ず絵の話になります。本当は蘊蓄を語りたいところですが、ぐっとこらえつつ内心は嬉しくてしかたない今日この頃です。

*****

Bariart130912_06このお話を聞いてとても嬉しくなりました。

バリ絵画はバリ好きだけのものではなく、毎日を心豊かに暮らしたい方であれば、どなたにも喜んでもらえるんだと思ったからです。

明日30日まで表参道で「バリアートショールーム」1周年記念展示即売会をやっています。ご来場が難しい方のために、30、31日の2日間は感謝価格でウェブからもご購入いただけるようにします。今夜零時に公開しますので、こちらを見て下さいね。

今、あなたのお部屋の壁には何がかけられていますか。ほんものの絵のある暮し、始めてみませんか!

バリ島の美術館に作品所蔵される作家の絵が揃う「バリアートショールーム」です!

美術館所蔵

 「バリアートショールーム」1周年記念展示即売会 開催概要

ウェブからも買える 1周年記念感謝価格

 

コメントをどうぞ

2014.3.26

世界にただひとつの絵を持つ楽しみ

こんにちは、坂本澄子です。

昨日、5日間にわたる麻布十番でのバリ絵画展『神々の宿る島』を終了しました。特に3連休はお天気にも恵まれ、近くにお住まいの方、買い物に来られた方にお立ち寄りいただきました。「バリ絵画をこんなにまとめて見れるなんて」と喜ばれる方も多く、急な開催でしたが、やってよかったです^_^ 

そこで、何人かのお客様から訊かれました。

「なぜバリ絵画なの?」

3つの理由があります。

まず、質の高さ。16世紀以来長年に渡って培われたバリの伝統絵画が西洋絵画とクロスオーバーしさらに磨きが。これほど腕のよい画家が集まっている地域は世界中探してもそう多くはないでしょう。 【バリ絵画の歴史】

次に、様々なスタイル。持つ人の好みや飾る場所によって、幅広い様式から選べるのもバリ絵画の魅力です。花鳥画、風景画、細密画、モダン画…、これが同じバリ絵画かと思うほど印象が異なるんです。 【主要スタイル】

そして最後は価格。バリは日本に比べて物価が安いため、島内の主要美術館で所蔵される一流アーティストの作品が手の届く価格で購入できるというわけです。

「絵は美術館で鑑賞するもの」と思い込んでませんか?

画家の肉筆による作品は描き手の想いやエネルギーに溢れていて、観る人に様々な感情を呼び起こしてくれます。むしろ毎日近くに置いて楽しむものだと思うんです。そんな世界にひとつしかない原画を持つって何だかカッコいい^o^ それができるのがバリ絵画なんです。

「バリアートショールーム」では、ガルーウィラナタソキアリミニなど、プリ・ルキサン美術館ネカ美術館アルマ美術館といったバリ島の主要美術館が所蔵する作家の作品を扱っています。

「夕暮れのうなぎ穫り」ウィラナタ プリ・ルキサン美術館所蔵

「夕暮れのうなぎ穫り」ウィラナタ
プリ・ルキサン美術館所蔵

このクラスの作家になるとアジア市場での作品価格も安定しています。

下表は’11〜’13年のガルー、ウィラナタ姉弟のインドネシアでの作品実勢価格。彼らの作品を今日本で購入できるのは「バリアートショールーム」だけ、40x60cmの新作を50万円で販売させてもらってます。現地価格とほとんど変わりません。日本に比べると物価が5分の1以下の国で、この価格の作品がどんどん売れているのです。おふたりとも注文は待ち行列。ウィラナタさんにお願いしている新作はもう5ヶ月以上も待ってます。6月には何とかと言ってもらってますが^^;  資産価値という点でもご安心いただけるのではないかと思います。

新作はジャカルタの大手ギャラリー、二次流通はLALASATIなどの絵画専門オークションで調査。落札価格に販売手数料22%を加えた金額を表示

新作はジャカルタの大手ギャラリー、二次流通はLARASATIなどの絵画専門オークションで調査。
落札価格に販売手数料22%を加えた金額を表示、100Rp.=1円で日本円に換算しています。

いよいよ、「バリアートショールーム」1周年記念展示即売会が今週末に近づいてきました。2日間限定の記念価格(バリ直送品を除く全作品を10-30%off)、会場にクーポンをお忘れなくお持ち下さいね。開催概要とクーポンの入手方法はこちらです。

また、地方にお住まいのバリ絵画ファンに朗報です。

3月30日(日) 00:00〜24:00、「バリアートショールーム」のサイトにて全作品(バリ直送品を除く)を記念価格で販売します。価格はinformationで30日00:00に発表。24時間限りですので、どうぞお見逃しなく!

コメントをどうぞ

2014.3.22

バリ絵画展『神々の宿る島』@パレットギャラリー麻布十番 初日!

こんにちは、坂本澄子です。「バリアートショールーム」が麻布十番に帰ってきました。

バリ絵画展『神々の宿る島』初日、ちょっと風は冷たいけどもうすっかり春の日差しのお彼岸です。坂の上のお寺にお墓参りをした帰りというご夫婦、麻布十番にショッピングに来られたお友達どうしなど、12時のオープンと同時に次々とご来場いただきました。

ショーウィンドウに飾られたガルーの2作品

 通りに面したショーウィンドウに飾ったGALUHさんの新作「椰子の実の収穫」「花を探して」。さすが、やっぱり通りがかりの人の目を引いています。あけぼのと黄昏それぞれの異なる光のやわらかさを繊細なタッチで描いた作品を覗き込むように見て行かれる方がたくさんおられましたよ。

 

花鳥画

次に目につくのが花鳥画。中でもEBENさんの作品は今回も人気です。「玄関に飾ってるベルギーのタペストリーがもう2年になるので、そろそろ別のものを探してたところ」とお近くにお住まいという年配の男性。はい、花鳥画はこれからの季節にぴったり。お玄関に入ったときの雰囲気が随分変わりますよ。横長サイズは飾りやすくおすすめです。

ソキ『BALI ISLAND』

 正面に飾られたSOKIさんの「BALI ISLAND」はショーウィンドウからも見え、「これ、いいね」とじっくり見て行かれる方がたくさんおられました。友人がプレゼントしてくれたバリの写真集を側に置いていると、作品に描かれたものと写真とを見比べられる方も。「描かれているものがわかって見ると面白さが深まりますね」と言っていただけると、もう嬉しい〜^o^

TIRTAさんの蓮の絵『ある夏の日の思い出』をじっと見つめて「きれいね」と一言。年配のご夫人です。「毎夏、上野公園の不忍池が蓮でいっぱいになるでしょ。あ、私の撮った写真見てくれる」と携帯の写真を見せていただきました。弟さんを亡くされたばかりだそうで、「塞いでしまってたんだけど、素敵な絵を見せてもらって少し気持ちが明るくなったわ」と話し込んで行かれました。元気をもらったり、時には慰められたり、絵には人の心に働きかける力がありますね。

ちょっぴり照れくさかったのが、作品のタイトルに関心を持っていただいたこと。実は、バリの画家さんはタイトルに頓着しない人も多いので、その作品に込めた思いをお聴きしながら、日本語と英語のタイトル両方を私の方で考えているのです。短いタイトルの中に画家の意図をどのように表現しようかと悩むのは楽しい作業ですが、ちゃんと見て下さる方がいることに感激しました。

洗練された麻布の地にあって、どこか下町の薫りがする。麻布十番という街の持つ魅力に今回も魅了されています。

このバリ絵画展、25日(火)まで麻布十番のパレットギャラリーでやっています。開催概要はこちらを見てくださいね。

(※29日、30日に表参道で開催予定の1周年記念展示即売会とは異なりますので、お間違いなく)

コメントをどうぞ

2014.3.19

ケンのお散歩日記『地上25cmから見た風景 〜 春が来た!』

こんにちは、坂本澄子です。

満開のさくらケンの毎朝のお散歩コースの桜が咲きました。しかも、この数日の陽気で一気に満開。春がきた!と思ったら、パレットギャラリーのオーナーから久し振りの電話。昨年の春、夏とバリ絵画展を行った麻布十番のあのギャラリーです。秋以降は予約がいっぱいで、このところご無沙汰気味だったのですが、「急にキャンセルが入ったので、この3連休に展示をやりませんか」とのこと。こんなとき思い出してもらえるのって嬉しいですね。

バリ絵画展『神々の宿る島』3月21日(祝)〜25日(火)@パレットギャラリーを開催。

昨秋以降の新作を中心に、バリ絵画の各スタイルを代表する作品20点を厳選して展示します。音楽で言うとまさにベストアルバム!

SOKIさんの話題の作品『バリ島』も展示します。絵の前に座って、じっくりご覧下さいね。見れば見るほど新しい発見がありますから。3連休は私も会場にいますので、描かれたモチーフのご説明などもさせていただきますよ^o^

春・春・春です。

冬の間、ソファの上で丸くなってたケン(注:ケンはイヌです、ネコではありません)は「散歩に行くよ〜」と言っても、「えー、行くんですかぁ?」でした。

散歩中のケン。地顔がけんか売ってる?!写真の通り、地顔からしてケンカ売ってる風なので、散歩中のワンコを見ると、「遊ぼー」って駆け寄ってみるものの、「わんわんわんわん(怒)」とほぼ100%の確率で吠えられ…(^o^;

そこで、彼も考えたみたいです。

最近は他のワンコを遠目に見つけてもわざと気づかないフリをしてるんです。道端の草を嗅いだりしながら、相手が至近距離に近づくタイミングをじっと待ち、向こうが気づくと、おもむろに「おや、いらっしゃったんですか」みたいに振り返り、お互いに花を突き合わせてクンクンクン。

お、ケン、やるじゃん!

でもね、内心は嬉しくて嬉しくてしょーがないので、急に興奮&炸裂状態に。当然、相手はギョっとして「わー、ビックリするじゃないか。わんわんわんわん(怒)」…結局いつものパターン…(^o^;

でも、春は嬉しい。

ユキヤナギいつもはぼーっと通り過ぎてしまう散歩コースですが、ケンが立ち止まるのにあわせて、地面を見下ろすと、そこかしこにつぼみがほころんでいます。思わず腰を落として、ケンの目線で見てみました。冷たい風にさらされながらもじっと耐えていた小さな固いつぼみたち。今、それがひとつまたひとつと開いていきます。

あなたに素敵な春が訪れますように^_^

ブログ133_新芽がいっぱい「バリアートショールーム」も御陰さまで1歳。まだ小さな歩みですが、新しい春に向かい、次なる一歩を踏み出したいと思います。感謝の気持ちを込めて、「1周年記念展示即売会」開催します。サイト掲載の全作品40点を実際にご覧いただけます。詳しくはこちらをご覧くださいね!

<関連ページ>

バリ絵画展『神々の宿る島』@麻布十番 ・・・バリ絵画の各スタイルから厳選20点を展示(3月21日〜25日)

バリアートショールーム1周年記念展示即売会@表参道・・・3月29、30日

コメントをどうぞ

2014.3.15

観光客とバリの人々との出会いを描く

こんにちは、坂本澄子です。

前回のブログで、ユニークなおサルさんの絵で有名なASTAさんをご紹介しましたが、実は他にも気になっている画家さんがいるんです。

I Ketut Sadiaさん。ジャーナリズムや観光客とバリの人々の出会いを題材に取り上げて注目を集めている画家です。

SADIA作品ウブドから車で30分、バトゥアン村に彼のアトリエを訪ねてみました。ここはオランダ植民地時代も外国人が少なかった地域で、そのため西洋絵画の影響を受けず、バリ伝統絵画の特徴が現在も色濃く残っています。暗めの色彩を用いて神話などの場面をぎっしり描き込むのがこのスタイルの特徴の中、Sadiaさんのポップで明るい作風は異彩を放っていました。

実は、Sadiaさんを紹介してくれたのは、同じく画家の兄のBendiさんなのです。アジア芸術への玄関口としての役割を担う福岡県立美術館。ここで企画展を行ったこともあるというBendiさんの作品をプリ・ルキサン美術館で見てご自宅を訪ねたのです。アトリエにはたくさんの作品があり、どれもすばらしいかったのですが、お部屋に飾ることを考えたときに、バトゥアン・スタイルに特徴的な暗めの色遣いがちょっと気になりました。するとBendiさん、「弟の作品なら気に入るんじゃないかな」となった訳です。

制作中のSadia氏アトリエに伺った時、Sadiaさんは写真のように大きな作品を制作中。中国の方からの依頼とのことで、中国風の建物とバリの人々が描かれていました。そういえば、ここ数年中国からの旅行者が急増しており、バリと中国を融合させた作品の注文が多いとか。日本+バリをテーマに描いてもらうとどんな作品になるのでしょうね。いつかお願いしてみたいと思っています。

バトゥアン村ところで、バトゥアン村はウブドとは趣が異なり、時の積み重ねを感じるしっとりした住宅街です。どことなく生まれ故郷の街並みに似ているような気もしますね^_^

「バリアートショールーム1周年記念 展示即売会」では、バリ絵画の様々なスタイルの作品約40点がご覧いただけます。バトゥアン・スタイルARIMINI氏の作品を展示します。ぜひ遊びに来て下さいね。3月29日(土), 30日(日)@表参道でお待ちしています!

「バリアートショールーム1周年記念 展示即売会」開催概要

 

コメントをどうぞ

2014.3.12

個性を持った動物が楽しい

こんにちは、坂本澄子です。

河津桜先日、南房総に出かけました。早咲きの河津桜、以前は伊豆半島の南にある河津町まで行かないと見れませんでしたが、最近では河津町から贈られたという苗木が千葉県のあちらこちらに植えられており、千倉のお寺の境内でも美しい濃紅の花を咲かせていました。地面にはノースボール(マーガレットに似た白い花)が一面に咲いていて、一足早い春の一日。東京はまだ寒〜いと思いながらふとみると、お向かいの高校の桜の莟も大きくふくらんで、今か今かと春を待っていました。

この春、新たな門出を迎える方も多いのでは。「絵のある暮らし」を始めてみませんか。美術館に行った時だけ見るものでもなく、ポスターや版画のように印刷されたものでもなく、作家の思いやエネルギーがぎっしり詰まった生の作品に触れる毎日、いいですよ。嬉しいときも哀しいときもそっとあなたによりそってくれる一枚の絵を探しませんか。「バリアートショールーム1周年記念 展示即売会」ではバリ絵画の一流・実力作家の作品40点を展示します。ぜひ見に来てくださいね。

さて、今日は芸術における動物のお話です。

サルの石像バリに行くとまるで人間みたいに個性を感じる動物の石像や絵画に出会うことがあります。

例えば、ウブドのモンキーフォレスト。自然の地形を生かした奥行きのある広い園内には、何千匹というおサルさんたちが生息しています。ここに置かれたたくさんの動物たちの石像の表情豊かなこと。赤ちゃん2匹をだっこ&おんぶしているこのおサルさんもまるで肝っ玉母さんって感じじゃありません?

絵画の世界でも動物たちがユニークな存在として描かれた作品がたくさんあるんです。

「Celebration」I Wayan ASTA プリ・ルキサン美術館所蔵

「Celebration」I Wayan ASTA
プリ・ルキサン美術館所蔵

初めてウブドでアトリエ巡りをしたときに気になった画家さんがいました。ASTAさん。サルを主人公に神話、現代生活など様々な題材を描く作品に定評があり、プリ・ルキサン美術館にも作品が展示されています。(写真左)

運動会の親子のサルたちの人間臭い表情、そして、毛の一本一本まで神経を集中して描いたとわかる緻密な仕上がりに、しばし釘付けになりました。

 

出典:画家名鑑「BALI BRAVO」

出典:画家名鑑「BALI BRAVO」

翌々日、常宿のご主人テギさんにお願いしてASTAさんのアトリエに連れて行ってもらいました。さすがバリの村組織。しかも同じ画家ということで多少面識もあったようです。そうそう、テギさんは元は画家なのです。

アトリエで見せていただいた作品は、ゴルフ場でプレイするおサルさんとギャラリーという設定の擬人化されたおサルさんたち。ぜひ作品を扱いたかったのですが、作風を生かすために最低でも新聞紙見開きくらいの大きさからしか描かないとのことで半年〜1年かけてようやく1点仕上げているそう。この作品も行き先は決まっており、しばらく先まで予約で埋まっていました。仕方なく断念し、「また来ますね」と後ろ髪を引かれる思いでアトリエを後にしたのでした。でもまた、いつかご縁があればいいなあと思っています。

他にもバリ島の美術館では、興味深い動物画が色々見れますよ。

<関連ページ>

「バリアートショールーム」1周年記念 展示即売会

深い緑に包まれるような鳥獣画はいかが?

コメントをどうぞ

2014.3.8

絵を持つ暮らし、始めてみませんか?

こんにちは、坂本澄子です。

日が長くなりいよいよ春か…と思いきや、昨日はなごり雪でしたね。

でもね、思い出しちゃいました。1年前の4月20日、初めてのバリ絵画展のときのこと。この日、郊外では雪が降ったんですよ。会場もドアを開けていたので、もう寒くて寒くて。しかも、前の週に風邪をひいてしまい、その後遺症で声はガラガラ。皆様きっとビックリなさったのでは…(^o^; ま、もともと声はちょっと低めではありますが…。

あれから、絵画展も回を重ね、今回5回目となりました。毎回テーマを設けて展示を行っていますが、季節は春、新たな門出を迎えられた方もいらっしゃることでしょう。そこで、今回は「絵を持つ暮らし」を愉しんでいただきたいと思い、1周年記念セールを行うことにしました。

今日はこの作品がこのお値段!をちょっとだけご紹介しちゃいます。全作品の特別価格は当日お渡ししますので、クーポン(案内はがき)を忘れずにご持参下さいね。

クーポンの入手はこちら

画像をクリックすると作品詳細がご覧になれます

ブログ130_陽光の微笑

昼下がりの午睡

少年たちの憧憬

若豹の憧憬

今回の見どころは、断トツでいいね!をいただいたソキさんの「バリ島」の原画展示。

25万円(税込・本体価格)で注文制作を承ります。80x100cmのビッグサイズのバリの大地に文化、芸能、芸術…すべてが詰まったすばらしい作品。バリ島のパワーがぎっしり詰め込まれています!

ソキ『バリ島』注文制作

それから、私がバリ島を描いた「バリのパレット」のコーナーも見ていただけると光栄です^o^

バリのパレット

地方での絵画展の開催のお問い合わせをいただく度に、いつも申し訳ない気持ちで受けとめています。そこで、30日(日)はインターネットからもセール価格でご購入いただけるようにすることにしました。気になる作品がありましたら、是非この機会にいかがですか。(セール品につき返品はご容赦下さいませ)

ところで…、この2日間限定のセール終了後の価格ですが、元の価格に戻ると同時に、4月1日からは消費税増加分を頂戴しなければならなくなります。その意味でも、どうか3月29、30日の2日間をお見逃しなく〜。詳しくはこちらを!

 

コメントをどうぞ

2014.3.5

「闘鶏」大地への流血で悪神を鎮める

こんにちは、坂本澄子です。ひな祭りも終わり、いよいよ春がやってきますね。

精霊の通り道「神々の棲む島」バリ島。バリ・ヒンドゥ教には古来からの精霊信仰が融合しているので、精霊ロ・ハルス(Roh Halus)を敬う風習が今でも残っています。ウブド市街地のところどころに作られた細い路地。祖先の霊や精霊の通り道と言われているんですよ。自治体や地域住民がお金を出し合って作っているそう。年配の人ほど信仰深く、この女性もここを横切るときにそっと黙礼をしていました。

天界の神に対し、地界には悪神ブト・カロ(Bhuta Kala)がいて、人間を病気や災いで苦しめると言われます。神々や精霊への供物はチャナンと呼ばれて祭壇に置かれますが、悪神ブト・カロが悪さをしないように地面に供える供物をチャルと言います。闘鶏による大地への流血もこの悪神への捧げものとされているんです。

今日はその闘鶏のお話。

バリの民家の軒先に1羽ずつ竹で編んだ籠に入れられた雄鶏をよく見かけます。これは闘鶏用に男たちが手塩にかけて(まるで恋人のように!)育てているもの。一旦負けてしまうと、即刻肉にされるという過酷な運命が待ち受けていますが、これが村の男たちにとっては儀式であると同時に、何よりの娯楽なんです。

しばしば絵画のモチーフとしても取り上げられます。写真の2点はプリ・ルキサン美術館所蔵の作品で、いずれもウブド・スタイルで描かれたもの。男たちがそれぞれの場所を陣取って闘鶏に興じている姿が生き生きと描かれていますね。オランダの植民地だった1920年代にルドルフ・ボネなど西洋画家の影響を受けて、骨格や筋肉を意識したよりリアルな人物像が描かれるようになりました。庶民の生活が題材として登場するようになったのもこの頃です。

闘鶏

闘鶏(プリルキサン美術館所蔵)

ところで私、ニワトリと言うとちょっと哀しい思い出が…。子供の頃ニワトリを飼ったことがあるんです。お祭りの夜店で買ったヒヨコのピーちゃんが大きくなり、白い大きなニワトリ(ハクショクレグホン)に^^;  それが毎朝5時前からコケコッコーと鳴き出すので、ご近所迷惑とうちの母がハラハラしどおし。そして、ついにある日、知人の田舎に連れていかれちゃったのです。「広い場所に行けてよかったじゃない」と母。ところが20年以上も経った頃、もう時効だと思ったのか、「実はあれは食べられたのだ」とカミングアウト。「えー、何。いまさらっ(泣&怒)」

だからという訳ではありませんが、「バリアートショールーム」には残念ながら闘鶏の作品はありません(^0^;  でも、豹やカエル、文鳥などを描いたユニークな鳥獣画はありますよ。3月29、30日の「バリアートショールーム1周年記念 展示即売会」@表参道で全作品(約40点:バリ直送品を除く)を公開。是非見にきて下さいね。開催概要はこちらです。

コメントをどうぞ

2014.3.1

バリの音色

こんにちは、坂本澄子です。

ガムランの編成バリに行ったことがある人なら一度はガムランの演奏を耳にしたことがあるでしょう。バリの伝統楽器による楽団で、鉄琴のような形をした青銅鍵盤打楽器をベースに、ゴン(ドラ)、チェンチェン(小さなシンバルを重ねた楽器)ルバブ(胡弓のような弦楽器)、スリン(竹製の縦笛)などから編成されるバリのオーケストラです。ガムランの語源ガムルは「叩く」という意味。

青銅打楽器の多くは同じ楽器が2つで一組になっており、わずかに調律をずらして作られています。そのため、同時に叩くと、微妙な音の違いから深みが出て、夢の中のような何とも不思議な音色になるんです。

では、ジェゴグはご存知ですか?

太ーい竹の節をくりぬいて使って作られた木琴ならぬ竹琴ですが、ガムランの穏やかな音色とは異なり、竹筒の中を空気が振動しお腹にずどーんと来る重低音。相手の音に惑わされて乱れたら負け、2つの楽団が競うように演奏する一幕はまさに音の格闘技です。

ジェゴグこのジェゴグ、バリ島の西部にある海辺の村ヌガラが故郷。何時間もかけてわざわざ本場の音色を聴きに行ってブログを書いたというピュア☆ラ☆バリさん運営の「ぶらりっ バリ雑貨の旅」に詳しく紹介されています。ピュア☆ラ☆バリさんは現地在住の日本人スタッフが運営するバリ雑貨のオンラインショップ、私の好きなお店のひとつです。ブログ記事は写真もたくさんあり、バリの最新情報が臨場感たっぷりに味わえますよ。

お客様からご紹介いただいて展示会用にお香やガムランのCDなど購入したのがきっかけ。オンラインショップなのにとてもあったかいんです。この記事を書かれたスタッフの奈々さんとは時々メールをやりとりさせてもらってます。もう何年もウブドに住んでいるという奈々さん。私がバリに行く度に感じる懐かしさや日本人が失ったものがバリには残ってるという印象は実際のところどうなのかと、ちょっとドキドキしながら聞いてみました。

「そうですね、バリ島、特にウブドなどに滞在している外国人、リピーターの旅行者さんはみんな同じ気持ちを持っていると思いますよ。心の片隅に、それぞれの”何か”を持っているように感じます」

みんなそれぞれの心の中にバリのコアな精神性につながる何かを持っている。それがバリに惹かれる理由なのでしょうね。

ちなみに、ピュア☆ラ☆バリさんではインドネシアに古来から伝わるジャムウ(ハーブ)が充実しています。宮廷に仕える女官たちが自らの身体を磨くために発達したものとか。男女関係なく使えるものもあるんですよ。奈々さんから勧めてもらったものがボカシオイル。奈々さんも日本から色々と薬を持って行ったそうですが、結局使わずに済んでるくらい、これ1本持っていれば怖いものなしと太鼓判^o^

3月29、30日の展示会ではまたガムランのCDとお香が活躍してくれることでしょう。バリ絵画とガムランの音色、ぜひ一緒に楽しみに来てくださいね。

<関連ページ>

「バリアートショールーム1周年記念 展示即売会」開催概要

コメントをどうぞ