バリアートショールーム オーナーブログ
2019.1.19

アトリエ訪問② ラジック

こんにちは、坂本澄子です。

今日もバリのアトリエ訪問記をお届けします。

今週はラジックさん。

正確なデッサンと美しい構図で、熱帯の植物と鳥たちを描いた作品で、「バリアートショールーム」でも人気の画家です。

ラジックさんの最近のトピックスは、バリ絵画の技法を次の世代に「伝える」こと。

バリ絵画の伝統的な技法である、墨で陰影をつけた上に色を重ね、竹筆で描くシャープな輪郭線とぼかしのテクニック。

ラジックさんの素晴らしい作品も、これらの高い技術力がベースにあります。

 


バリ絵画は中世ヨーロッパのマイスター制度に似たところがあり、親方(多くは父親だったり叔父さん)から息子や甥に口伝され、受け継がれてきました。

ラジックさんもバリの若い画家さんたちはもちろんのこと、求められれば、外国人アーティストにも、惜しみなくその技法を伝授しています。

昨年、あるお客様から「ラジックさんに絵を習いたい」とお問合せをいただき、ご紹介して8月に1週間弟子入りされたのですが、「とても熱心に教えていただきました」と、喜んでおられました。

日本に帰国されてからも、メールでのやりとりが続いているそうで、私も嬉しいです。

 

そんなラジックさん、ご自身の制作活動にも意欲的に取り組んでおられますよ!

アトリエ兼ギャラリーに飾られた作品を見せていただきました。

その中にとりわけ目を引いた一枚の絵がありました。

バリ島の田んぼでよく見かける白鷺が、水辺に茂る植物や花を背景に描かれ、足元には水紋が装飾的に広がる作品です。

ただ、サイズをお聞きしたら横幅120cmと、かなり大きめでした。

同じモチーフで、日本のお部屋にも飾りやすいサイズでお願いしてみようと思っていますので、どうぞお楽しみに!

そうそう!ラジックさんの絵に触発されて(笑)、私もこんな絵を描いてみました。

 

<関連ページ>

ラジック作品ページ

バリ絵画の描き方

 

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