バリアートサロン、今回も素敵な出会いが
こんにちは、坂本澄子です。
12月になりました。私は毎朝6時に起きますが、その時間まだ外は暗く、東京湾の向こうに見える水平線のあたりが朱と藍のストライプに染まる空を見ると、本格的な冬の訪れを感じますね。今年は22日が冬至ですから、そろそろ一年中で最も日が短い時期を迎えます。
先日の「第6回バリアートサロン」、16時からの開催は今回が初めて、部屋の明るさがいつもと異なるためどうなるか、実は内心ドキドキの連続でした。
とにもかくにも、室内が明るいうちに、10数点の展示作品をひと通り観ていただき、それから、バリ絵画の歴史や代表的なスタイルのご説明に。そうこうしているうちにも、みるみる日は暮れて、作品を解説しようと立ち上がった頃には、照明によるほのかな明かりのみ。
作品保護のために、最近は美術館でもよく展示室の照明を落としていますが、ちょっとあれに似た雰囲気です。ハンディタイプのスポットライトを1つ用意し、作品を照らしながら観ていただきました。
すると、「見る方向よって随分印象が変わりますね」とお客様が驚かれたのは、やはりウィラナタの『光の風景』です。右側から見ると、夕日のまぶしさが強く感じられ、左側から見ると棚田の水が明るく反射して見えるのです。
『絵の具を盛って、そう見せているのですか?」
いえいえ、ウィラナタの作品はむしろ繊細な薄塗りで、油彩画特有の厚ぼったさはまったくありません。なぜそんなふうに違って見えるのか、実は私にもわかっていません。こんどウィラナタに会ったら訊いてみようと思っています。
終了後は屋上で夜景を楽しんでいただきました。澄んだ空気のせいか、街明かりの輝きがいつにも増してきれいでした。
バリアートサロン、今回で6回目となりましたが、少人数での開催のため、バリ絵画との出会いなど、お客様それぞれの物語を聞かせていただけるのが、私にとっては何よりの楽しみ。素敵な出会いを大切にしたいと思った一日でした。
さてさて、「2015歳末感謝セール」、いい作品がたくさんありますよ。12月はバリアートサロンはお休みさせていただきますが、現物をご覧になりたいお客様には個別に対応致します。お問い合わせフォームより、作品名、ご希望の日時(2、3候補をお願いします)をご記入の上送信ください。有明ショールームにてご用意します。もしくはご自宅にお持ちしてご覧いただくことも可能です。ご購入はもちろん気に入られたらで結構ですので、どうぞお気軽にお問い合わせください。詳しくはこちらを。
それでは、寒くなりましたので、お風邪などひかれませんように。
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ウィラナタ作品ページ 見る方向によって印象が変わります