バリアートショールーム オーナーブログ
2015.8.8

注文制作の醍醐味

こんにちは、坂本澄子です。

暑いですね。猛暑の記録更新中の日本ですが、冬のバリ島は比較的過ごしやすく、大きなお祭りが終わった今、画家たちはみな制作に打ち込んでいます。

「バリアートショールーム」では、最近ご注文制作の比率が増えてきました。既にある作品を元にお部屋にあわせたサイズで制作したり、バリの風景に登場人物を入れて描いたりと、ご希望にあわせた作品作りのお手伝いをしています。今日はそんな現在進行中のお話を2つご紹介します。

注文制作はお高いというイメージがありませんか?画家が同じであれば、既製品とあまり変わらないのです。むしろ苦労のしがいがあるのは、お客様のあたまの中にぼんやりと存在する、まだ見ぬ作品イメージをどうご一緒に実現するかなんです。

サイズを変えるだけなら簡単と思われるかも知れませんが、これが意外に難しいのです。

『満月の夜に 〜Fullmoon Galungan』 WIRANATA

『満月の夜に 〜Fullmoon Galungan』 WIRANATA

ウィラナタさんに60cmx80cmの『満月の夜に』(写真左)を30cmx50cmで描いてもらっています。面積としては約3分の1。そっくりそのまま縮小すると細かくなりすぎて、見る人が自由にイメージを膨らませる余白的な部分が損なわれてしまいます。やはり、サイズにあった別の絵にする必要があるのです。

そこで、お客様がこの作品のどこを気に入っておられるのかを伺い、「空にかかる月と水に映った2つの月、そして、月の光とは対照的な暖かみのあるもう一つの光」という設定だけは変えず、後は自由にお願いしました。先日、途中経過の写真が送られてきましたが、幻想的な雰囲気はそのままに、元の作品とはまた違ったとても素敵な作品になりそうです。

元になる作品がなく「こんな感じで…」と、ご依頼を受けることもあります。ソキさんの特別企画をご覧になったお客様から、「じゃあ、こんなのは」と、ソキさんの描くバリの風景と「あるもの」を融合できないかとのご相談を受けました。最初は私自身もイメージがわかず、とにかくご希望をお聞きしながら、ラフスケッチを描かせていただきました。(絵をやっていてよかった^o^;)

結局、3回描き直しましたが、完成形をお客様としっかり共有でき、ソキさんにも具体的なイメージを持ってもらえました。後は画家を信頼して任せるのみ。「あるもの」とは空想上の生き物。もちろんソキさんも私も見たことがありません。それをどうソキワールドと融合できるのか、正直ドキドキしましたが、さすがバリの巨匠。ソキさんらしいアレンジで、エネルギーに溢れた作品になりそうです。

注文制作の醍醐味は、画家とお客様を繋いでの共同作業の中で、ドキドキ、ワクワクを共有できることにあります。そして、できあがった作品は画家があなたのために描いてくれた世界でただひとつのアート。もちろんあなたご自身を絵に入れてもらうこともできます。記念日にもぴったり。注文制作のお問い合わせはこちらからどうぞ。

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ソキ特別企画 ご好評につき継続中

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