幻想風景画、価格改定の本当のわけ
こんにちは、坂本澄子です。
バリアートサロンを再開します
こんにちは、坂本澄子です。
暖かくなったかと思えば、急にまた寒くなったりと、行きつ戻りつのお天気ですが、
そんな春の訪れを感じつつ、今日は「バリアートサロン」再開のお知らせです。
また、描き手はいずれも今をときめく現役アーテイストたち。芸術村ウブドにも今や同じ構図で何枚も描かれた「お土産物のバリアート」があふれる中、より良い作品を追求し、日々真摯に制作に取り組んでいる作家たちの奮闘ぶりをご紹介したいと、昨年からほぼ毎月開催してきました。
通算で7回目となる今回(3月12日@東京・有明)は再びガルー (Ni Gusti Agung GALUH)とウィラナタ (Gusti Agung WIRANATA)を取り上げます。
日本人の私たちの目にも懐かしい田園風景画ですが、実は心象風景であり、作家の心の様が描かれています。ふたりの作家についてご紹介をするとともに、ウィラナタについては2009年から最新作までの全作品100点以上をスライドショーでお楽しみいただきます。もちろんサイト掲載作品は現物をご覧いただけます。
ところで、この度、世界で一つだ
両作家はコレクターから絶えず注文が入る人気作家ゆえ、現地のギャラリーでもお目にかかることはまずありません。肉筆ならではの繊細さと幻想的な作風をご自身の目で確認してみてください。
『第7回バリアートサロン』のご案内はこちらをどうぞ。
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新作情報:ウブドがウブドだった頃
こんにちは、坂本澄子です。
今日は、お世話になった元上司の古希のお祝いに、友人宅(多摩川を望む高台のテラスがとっても素敵なんです)でBBQパーティです。食材は持ち寄り、私は母に頼んで、広島から殻付きの牡蠣をたくさん送ってもらいました。あの頃、一緒に仕事をした仲間たちとあの頃の気持ちに戻れそうです。
さてさて、近年バリ島も開発の波が凄まじく、ウブドの風景も様変わりしていますね。メイン・ストリート沿いにはブティックやレストラン、カフェが軒を連ね、田園地帯には次々とヴィラが。無粋なのは、夜も煌々と明かりのついたコンビニのやたら多いこと。
以前、ウブドを訪れた人が、あの懐かしい風景を求めて再訪すると、少しがっかりさせられるかも知れません。日本が失ってしまったもの。ウブドに来ればまだあると思っていたものが、同じように失われつつある現実を目の当たりにします。
ジャワ島などインドネシアの他の島々と比べて、いろいろな意味でとても豊かなバリ。経済的に豊かになることは決して悪いことではないけれど、バリの人たち自身はどう思っているのだろう。そんなことを考えていたら、久しぶりにウィラナタから連絡があり、新作を見せてもらいました。
4000kmを超えて私の思いがテレパシーで通じたのか(笑)、タイトルはなんと『Spirit of Bali – days gone by 』。さしずめ『バリがバリだった頃』でしょうか。1990年代、まだウブドらしさが残っていた頃の生活を思い出しながら描いたというのが作家の弁。
「ん?何だかいつもと少し違う」すぐにそう感じました。明るい黄緑のせいでしょうか?
「光の感じと構図を変えてみたんだ」
なるほどと思いました。柔らかな木漏れ日が草の斜面を転がりながら描き出す模様。ピンと張り詰めるような神々しさが特徴のウィラナタ作品ですが、この絵にはむしろ温かさを感じます。
過ぎ去った時を思い出すとき、きっと彼の心の中を穏やかな風が吹き抜けていったのでしょう。いかにバリを愛し、失われつつある風景をここに留めようとしているか。言葉少ない彼に代わって、この作品が雄弁に物語っているように感じました。
この作品のお問い合わせはこちらからどうぞ。
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「いま」をともに生きる、現代アーティストたち
こんにちは、坂本澄子です。
現代アートはちょっとね…という方も少なくありませんが、私は機会を見つけては見に行くようにしています。ただまっ白なだけの作品だとさすがにお手上げ〜ですが、先日見た「村上隆の五百羅漢図展」はかなりグッときました。
会場は六本木ヒルズにある森美術館。自由な発想や展示で定評のある美術館で、前衛的な作品の展示も含めて、他にはない大胆さやユニークさを感じることもしばしば。今回も写真・録画OK。どんどんシェアしてくださいというわけです。実際に見た人からのポジティブなコメントほど人を動かすものはありませんものね。
展覧会のメイン作品『五百羅漢図』は2012年にカタールで発表され、日本では今回が初公開。白虎、青龍、朱雀、玄武という中国の四神をそれぞれモチーフにした4点から構成される作品の全長はなんと100メートルという大作です。
アニメの背景画を描くアーティストになりたかったという村上さん。絵巻物の火炎表現やアニメーションの爆発シーンなどを参考にしたという、写真の『白虎』の背景は赤という強い色使いもあり、4つの中で特に印象に残りました。
実際の作品を前にすると、その大きさに圧倒されるだけでなく、作品全体を貫く大きなうねりのような躍動感がズドーンときます。
スケール感だけでなく細部もおもしろく、例えば、羅漢の着物の色や模様がそれぞれ異なるのはもちろん、キャラクターの違いまで500体ちゃんと描き分けられています。握り飯を握るこの羅漢さん(写真)を見たら、モーレツにお腹が空いちゃいました。時間を忘れて3時間近くも会場にいたのですから。「あー、お腹すいた〜、でも、まだ出るのが勿体ない」そんな葛藤です。
この大作に取り組むにあたり、村上さんは美大生を中心にスカウトキャラバンを行い、チームを編成。総勢200名が24時間シフトで制作にあたったそうです。
作品の中心となる羅漢は800点もの下絵を描いた後、そこから500点を選び、さらにそれぞれをブラッシュアップするというこだわり。
スタッフに出す作業指示書も膨大な量にのぼり、仕上がりに妥協を許さない厳しい制作現場のリアルな様子が紹介されていました。
ちょうど今読んでいる原田マハさんの『ロマンシエ』(この本を読んでいる理由は2月10日のブログをどうぞ)に、現代アートのすばらしさを登場人物が次のように語る場面がありました。
「ピカソもマティスもシャガールも、そりゃあ素晴らしい。だけど、彼らの創ったものに感動して、その気持ちを直接伝えたいと思っても、彼らはもういない。だけど、今を生きているアーティストは違う。もしも彼らにメールを送ったとしたら……『感動しました』って伝えたとしたら、ひょっとすると、返事が来るかも知れないんだ。『ありがとう』ってね」
同じ時代、同じ時間、同じ瞬間。「いま」を、ともに生きているアーティストたち。そんなワクワクした気持ちが味わえる展覧会です。
ところで、バリアートショールームで扱うバリ絵画も、その意味でまさに現代アートです。幻想的な光の風景で世界中にファンを持つウィラナタ(Wiranata)も、「今を生きるアーティスト」。つい先日も連絡をもらいました。バリ島ではちょうどガルンガンからクンニガンに続く一連の祭祀の真っ最中。かなり忙しかったはずなのにと思い、嬉しかったです。次回はそんなウィラナタの最新作をご紹介します。
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「村上隆の五百羅漢図展」 3月6日まで。22時まで開いてるのも嬉しい。
ウィラナタ作品ページ 最近はこんな格好ですが(だんだん若くなっている?!)、彼の描き出す作品は相変わらずとても繊細
ハンサムでチャーミングな女性たちへ
こんにちは、坂本澄子です。
寒い寒いと思っていましたが、ふと気がつくと夕方になっても「あら、まだこんなに明るい」と驚かされます。今日はかなり気温が上がり、思わずコートを脱ぎたくなったほど。春の訪れももうすぐですね。
さて、先日テレビを見ていたら、久しぶりに中村江里子さん。フランス人と結婚し、パリで活躍中です。ファーのついたマスタード色のコートが、きりりとした顔立ちにとてもよく似合っていました。彼女がナビゲーターとして紹介していたのが、ブルガリのローマ本店。
もともとは銀細工のお店で、一点物の高級ジュエリーを扱うようになったのは1920年代から。その名を世界に轟かせたのは、エリザベス・テイラーによるところが大きいと言います。そのため本店にはエリザベス専用の部屋が設けられ、当時つきあっていた恋人とそこで頻繁に逢い引きをしていたのだとか。裏口に抜ける秘密の出入り口まである徹底ぶりです。その恋人に贈られたという、大粒のエメラルドが燦々と輝くネックレスは、お値段なんと4億7千万円。
はああ〜、こりゃ別世界だわ、とため息をついていると、ブルガリのデザインにはローマの街の風景からヒントを得たものも多いと聞き、俄然興味が湧きました。
たとえば、幾何学模様がシャープで知的なパレンテシですが、これはローマ市内にある歩道の敷石のつなぎ目の形からイメージしたもの。また、イチョウ型のデザインが特徴のディーヴァは、古代ローマのカラカラ浴場の床のタイル(写真)からヒントを得たのだそうです。
自身もブルガリのファンという江里子さん、ディーヴァの最新作のネックレスを試着させてもらい、頬を上気させながら語った言葉がとても印象的でした。
「娘、そして孫、さらに…と『おばあちゃんが頑張って仕事して買ったのよ』って、大切に受け継いでいきたいものですね」
いまやジュエリーは、男性からプレゼントしてもらうものから、ガンバって仕事をして自分で買うものへと、時代は変わりつつありますね。これってとてもいいことだと思います。
そんなハンサムな女性たちに、一点また一点と頑張った数だけコレクションとしておすすめしたいのが、女流作家ガルーの小品。女性ならではのやわらかな視点が、静謐な光の風景に溢れています。
時間があるとご主人のバイクに二人乗りして、お気に入りの場所へと出かけるのが彼女の習慣。そんな記憶の引き出しから様々な風景を取り出し、頭の中で作品の構図を組み立てるのが最高に楽しい時間なのだそう。これはジュエリーのデザイン作りに似ていますね。
そんなふうに描かれた作品がこちら。
左: 『花を探して』 Galuh アクリル画, 右: 『椰子の実の収穫』Galuh アクリル画
いずれも23cmx31cmの小さな作品で、額縁を揃えて飾っていけば、統一感のあるインテリアにもなりますし、何よりこの静かな風景が穏やかな気持ちにしてくれます。
バリバリ仕事をしながら、細やかな心遣いや優しい笑顔を見せられるチャーミングな女性が増えると、日本はもっともっと素敵な国になるんじゃないかしら。
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リトグラフ vs 肉筆画
こんにちは、坂本澄子です。
先日、東京駅まで出たついでに、初めて「東京ステーションギャラリー」に入ってみました。駅舎が改装されてから、丸の内北口を通るたびに気になっていた場所です。
やっていたのは、企画展「パリ・リトグラフ工房idemから ー 現代アーティスト20人の叫びと囁き」。偶然入ったのですが、その日が最終日でした。
パリのモンパルナスにある「idem Paris」は、100年以上もの歴史を持つリトグラフ工房。深緑色の鉄製の扉を開けると、7、8mの天井高の小型体育館のような場所に、年代もののプレス印刷機が重い音を立て、棚にはナンバリングされた大小様々なサイズの石版がずらり、壁にはここで制作された版画やポスターがところ狭しと飾られています。ちなみに、プリントインクや薬品を落として石版は再利用されます。
かつてはピカソやシャガールも制作を行ったこの工房で、ひょっとすると彼らと同じ石版が使いながら、20人の現代アーティストたちが職人と協働で作り上げたリトグラフ作品、120点が展示されていました。
ところで、リトグラフには大きく分けて二種類があるのをご存知ですか?ひとつは複製として版画を作るケース。もうひとつは最初からリトグラフという技法を用いて制作を行うケースです。作品価値が高いのはもちろん後者で、今回展示されていたのもそんな作品ばかり。
日本では一点物よりも、リトグラフやシルクスクリーンなどの版画作品を購入する人の方が圧倒的に多いですし、「バリアートショールーム」の展示会を見に来られるお客様にも、「ガルーさんの作品をリトグラフにする予定はないの」と訊かれることもあります。いままで素通りしてしまっていたリトグラフの魅力に、今日こそ気づくことができるかも知れない、なんて期待もあったのですが…。
やっぱりなんだかピンと来なかったのですよ。モダンアート作品としての、メッセージ性だったり、作家の世界観みたいなものには興味を持ちましたよ。でも、じゃあ、ガルーさんの絵をリトグラフにするかと言われたら、それはやはり違うと思ったのです。工房の卓越した職人技で、あの光の繊細さが再現できたとしても、画家が思いを込めながら時間をかけて筆を運んだ作品そのものとは明らかに違います。
なぜリトグラフなのか。価格的な理由が大きいでしょう。嬉しいことに、バリ絵画は著名作家の一点ものでもちょっと頑張れば手が届く価格。ですから、これからも「世界でたった一枚の絵」にこだわっていきたいと思っています。
ところで、今回の展示会にはひとつ面白い試みがなされていました。『楽園のカンヴァス』の著者原田マハさんの最新作『ロマンシエ』とのリンクです。小説の中に登場するリトグラフ工房「idem」とその展覧会。これがリアルに実現したのが、今回私が見た展示というわけです。
Romancier。フランス語で「小説家」という名のこの作品、さっそく買っちゃいました。外見はイケメン、中身はまるきり乙女。アーティスト志望の主人公、美智之輔の軽快な語り口にぐいぐい引っ張られるように読んでいます。小説がどんなふうにリアルへと繋がっていくのか楽しみ!
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ガルー作品ページ この光の繊細さがリトグラフで表現できるでしょうか
東京ステーションギャラリー 100年前の赤煉瓦が残る素敵な美術館
リトグラフ工房 idem Paris 工房の様子がたくさんの写真とともに紹介されています
アタマとカラダのメンテナンスに
こんにちは、坂本澄子です。
最近、私の周囲には心身をよい状態に保ち、アタマをクリアにすることに並々ならぬ関心を持ち、努力している人たちが増えています。
ランニングを始めたと思ったら、いつの間にかフルマラソンを走ってしまう人も結構いて、そんな人に話を聞くと、走り出してしばらくした頃からどんどん体調がよくなり、マラソンに出ることで新たな目標もできて、とても充実していると言います。また、脳の活性化のために、ココナッツオイル入りのコーヒーだけを朝食に毎日続けている人もいます。
確かに、この年代になると、体力や脳力ともに衰えたな〜って感じる瞬間、ありますよね。
実は先日、原っぱに着いたとたんにケン(フレンチ・ブルドッグ14㎏)が猛走、ついて行けずにハデに転倒しちゃいました。顎を擦りむいてトホホな気分。それから、話している時に固有名詞の出てこないことと言ったら…嗚呼、もどかしい^o^;
カラダとアタマにいいことは、人それぞれにやり方があると思いますが、基本的にはカラダとココロが欲するものをよく味わって食べ、一緒にいて心地いい人との時間を大切にし、ワクワクすることを楽しんでいれば、心も身体も脳もイキイキするのではないかと、思っています。
私の場合、走るのは気が重いですが、ケンとの散歩はとてもいい影響を与えてくれています。雨が降らなければ、毎日1時間以上、街を探検するように歩いています。初めての道はもちろん、いつもの道にも何かしら新しい発見があり、それが絵を描く上でもヒントを与えてくれることがあります。
ワクワクするための選択肢は色々あります。旅に出る。絵を鑑賞する。映画をみる。読書する。美味しいものを食べる。オシャレしてショッピングに出かける。ドライブする…などなど、欲張りな私はあれもこれもと。。絵が他のものとはちょっと違うと思うのは、他のものがその時で終わってしまうのに対して(もちろん思い出は残ります)、何度でもいい気分が味わえ、新しい発見があるということです。
そんな絵をアタマとカラダのメンテナンスのアイテムに加えてみませんか?あなたの大切なワンちゃん、ネコちゃんを絵にすることもできますよ。
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気軽に飾れるバリアート お求めやすい価格帯の作品
バリ島の美術館に選ばれた作家たち 長く愉しめるいい作品なら
バリの音と風景画
こんにちは、坂本澄子です。
昨日、JALの機内誌「JAL SKYWARD」の2月号が届きました。前座席のポケットに入っているので、愛読されている方も多いのでは。かく言う私も毎号楽しみにしている雑誌のひとつ。丹念な取材を通じて、その土地の風物や人々の素顔が紹介される旅の記事は、いつも旅情を誘います。
その「SKYWARD」にバリ島が紹介されていました。「音、降る島へ」というタイトルの通り、ガムランの音色に関するお話をテーマに、バリ島の自然や暮らしが丁寧に紹介されており、既に知っていることであっても、的確かつ美しい言葉で綴られると、新たな共感を呼び起こします。
「深い森の中を歩いていると、ふと不思議な感覚にとらわれた。周囲を包み込む様々な音が、突如、整然としたリズムをもつひとつの音楽のように耳に響き始めたのだ」という冒頭の文から、「そう、そう!」と引き込まれ、7ページの特集を一気に読みました。そういえば、私も夜更かしして本を読みながら、風に揺れる椰子の葉擦れや川のせせらぎ、カエルやトッケイの鳴き声などとともに、時折交じるガムランの低い音色。そんな音を、まるで音楽のように感じたことがもありましたっけ。
へえ〜と思ったのは、楽隊を持つバンジャール(村の地域共同体)ごとにそれぞれ異なる音色があるということ。ガムランというのはご存知の通り、青銅と竹から作られる鍵盤打楽器によるオーケストラ。その歴史は紀元前に東南アジア一帯に興った青銅器文明・ドンソン文化にまで遡り、豊富な楽器の種類と編成によって、奏でる音色は随分変わってくるのだとか。
バリ島のガムランには「コテカン」と呼ばれる特有の入れ子構造のリズム技法があり、人によって楽器を叩くリズムを変えているのだそう。音の数とリズムの違いからくる音の粒ひとつひとつが、まるで「点描画のようにその場を埋め尽くす」というわけです。バリのガムランに感じる多重的な広がりはここから来ていたのかと納得。
絵にもそんな多重的、多次元的な広がりを感じることがあります。女流作家ガルー(Galuh)の描く幻想風景画はそんな不思議さを感じさせてくれる魅力に包まれています。目で見る風景の広がりに加えて、先ほどからの様々な音や土の匂い、足先にあたる柔らかい草の感触などが、まるでその場にいるかのような感覚を伴って迫ってきます。
「私が感じたものを、絵を見る人にも感じてもらい、穏やかな気持ちになってもらえれば。そんなふうに考えて、いつも絵を描いています」と言ったガルーさん。バリの様々な音の中で、今も耳に残る彼女のやわらかな声が、一番心地よいかも知れません。
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ガルー作品ページ 美人人気画家が描く幻想的な風景画