新コンテンツご紹介② 『バリ島の美術館に選ばれた作家たち』
こんにちは、坂本澄子です。
前回に続き、「バリアートショールーム」の新コンテンツのご紹介をさせていただきます。今日は『バリ島の美術館に選ばれた作家たち』。
日本人ほど美術鑑賞が好きな国民はいないそうです。2012年の世界の美術展入場者数ランキング(*)によると、1日あたりの動員数で断トツの1位は1万573人の『マウリッツハイス美術館展〜オランダ・フランドル絵画の至宝』(東京都美術館)。フェルメールの「青いターバンの女」を一目見ようという人々が詰めかけ(スミマセン、私もその一人でした)、作品の前は何重にも人垣が。その向こうにある作品をつま先立ち&首を亀のように伸ばして見たのを覚えています(^o^; 他にも『ボストン美術館展〜に本美術の至宝』(東京国立博物館)が6位にランクインしていました。(*) 出典:イギリスの月刊誌「The Art Newspaper」
これほど美術好きにもかかわらず、自宅にペインティング作品を飾っている人にお目にかかることはあまりありません。あっても大抵はポスターや複製版画(リトグラフ、ジグレー、シルクスクリーンなど)です。ですから、普段仕事に厳しい上司の自宅に招かれ、そこに本物の絵が飾ってあったりなんかすると、思わず「!」。ちょっと照れたように語る姿に、仕事一辺倒ではない新たな一面を見て、人間としての幅のようなものを感じたものです。
アメリカでは、普段の生活のなかで絵を楽しむ人の層が桁違いに厚いと感じます。若手アーティストの作品などは、ちょっと頑張れば買える値段です。気に入った作品があれば気軽に購入でき、一点持つとその画家を応援したくなり、二点、三点と増えていくうちに、いつの間にか個性的なコレクションになっていたりします。そして、そのことを通じて見る側にも「作品を楽しむ力」が養われていく、そんなステキな絵とのつきあい方が富裕層だけでなく、広く一般に浸透しているように思います。
さて、「バリアートショールーム」で作品を購入して下さったお客様を見ると、50代前後のおとな世代が大多数を占めています。これまでの人生を通じてご自身の内面に様々な蓄積があり、よい作品を見て受容できる土壌が培われているためではないかと思います。
そんな方々に胸を張ってお勧めしたい作品を集めたのが、この「バリ島の美術館に選ばれた作家たち」のコーナーです。いずれもバリ島の主要美術館で作品が所蔵されているアーティストで、作品に定評があり、また二次流通に於いても、絵画オークションで安定した価格で取引されています。これなら、「そろそろ本物の絵を持ちたい」とお考えのおとな世代にも、ご安心いただけるのではないでしょうか。
今回のリニューアルでトップ画像も替えました。夕食後のリビングで絵を見ながら語り合うカップルの姿です。実はこれ、ウェブデザイナーのトツカさんと侃々諤々の議論があった部分。50歳前後のお客様というのは男性が多いのです。大抵は奥様と一緒に来られるのですが、選んでいるのは明らかにご主人の方。ウチに飾るとなると当然ご家族の同意も必要でしょうから、一応相談しておく程度ではないかと、むしろひとりグラスを傾けながら絵の風景に溶け込むように鑑賞される姿を想像していました。
ところがトツカさんは、「絵があることで会話が生まれ、コミュニケーションの潤滑油をアートが担っている感じを出しましょう」と言われるんです。「うーん、そうですかね〜^^;」と私。正直なところ、女性の私から見ると「今さらダンナと?」という感じがしたのです。何度も議論を重ねた結果、これまで責任がずっしりとのしかかり、走りっぱなしだったオトウサン。色んなものが一段落して「これから二人で」との思いが確かに強いかもと、最終的にこのビジュアルを使用することにしました。
ソロ充(ひとりで充実した時間)もいいですが、時には、アートをきっかけに奥様・パートナーと心豊かな時間を過ごしてみてはいかがでしょう。自分とは違う見方、感じ方に触れることで、その作品が2倍楽しめますし、もしかすると、大切な人の新しい一面を発見できるかも知れませんよ^_^
「バリアートショールーム」の作品は実物を見て、ご購入いただけます。定期的に展示会を行っていますが、適当な時期にない場合はお気軽にお問い合わせ下さい。
<関連ページ>
新コンテンツ紹介① 『フィーチャードアーティスト』
こんにちは、坂本澄子です。どんより梅雨ですね〜。でも、時折顔を見せるお日様はもう夏の日差しです。体調を崩されないよう、お身体に気をつけてお過ごしくださいね。
さて、既にご覧いただいた方も多いと思いますが、先日「バリアートショールーム」のサイトリニューアルを行いました。ここで改めて新コンテンツをご紹介させていただきます。今日は「フィーチャードアーティスト」を。
これはもともと、どうやったら画家の人となりや制作に対する思いみたいなものをお伝えできるかと、ずっと試行錯誤していたことから来ているんです。アトリエを訪ね、画家と直接話をすれば、「あ、だからこの作品なんだ」と背景にあるものを含めて理解することができるのですが、それを限られた文字数で伝えるとなると、これがとても難しいのです。例えば、第一回で取り上げたアンタラさんは、自然やそこに宿る神々に対する「敬虔」「感謝」、家族や隣人に対する「愛情」といった正の感情を表現していますが、そういわれても、ピンとこないし、ありきたりなことのようにも思えます。ところが、彼の新しいアトリエを見たとき、「彼が表現したかった世界というのはこういうことなのか」というのがものすごく伝わってきました。この感じを何とか伝えられないものだろうか。
そんな私の葛藤にヒントを下さったのが、イラストレータ兼ウェブデザイナーのトツカケイスケさんです。トツカさんはいい感じの今どきの若者で、シンプルなデザインの中にもしっかりと主張のあるサイト作りが得意。立ち上げ以来ずっと「バリアートショールーム」のサイトデザインでお世話になっており、最初に打合せしたときから、「毎回1人ずつアーティストを取り上げてシリーズ物にしてはどうですか」と提案してもらっていました。それから1年経ち、どうせなら動画付きでやろうということに。
ビデオ録りは「ビデオなんてカメラについてるのくらいしか持ってませんよ〜」という現地パートナーの木村さんに無理矢理お願いし、アンタラさんに半日密着。とどいた画像をトツカさん率いる制作チームが2分のショートムービーに編集してくれました。田園風景を眺めるアンタラさんのアトリエやモデルを前にスケッチしている様子など、ぜひ一度ご覧になってくださいね。
このコーナー、次はウィラナタ、ソキと続き、新作の紹介を通じて画家の熱い思いを伝えていきます。あなたのお気に入りになると嬉しいです^o^
<関連ページ>
フィーチャードアーティスト:第1回は若手作家として今最も注目を浴びているアンタラを紹介
一枚の絵が与えてくれるもの
こんにちは、坂本澄子です。
恋人や気の合う友人と絵を観に行くと、ふたりとも同じ絵を気に入ってるんだけど、惹かれた理由や感じ方が異なること、よくありますよね。どちらかがそれを口にすると、「へえ、そんな見方をしていたのか」と感心し、その絵に対する理解がさらに深まったり、その人の知らなかった一面を発見したりするわけです。これによって絵を見る楽しみが何倍にもふくらみます。
ありがたいことに、私にもそんな友人がいます。私が感覚的、直感的に受けとめるのに対して、向こうは、例えば美術館だと、その絵画展のコンセプトや作品の時代背景などの解説がありますが、そういうのをちゃんと読んでいて、「同じ場所を描いているけど、さっき見た絵とは色遣いが違うよね」といった感じで、その背景にあるものを教えてくれるのです。すると、漠然と感じ取っていただけのものが、「だからこんな沈んだ色使いなのか…」とその意味合いがより鮮明に浮び上がってきます。
そういった会話が面白いのは、◯◯のように見えるんだけど、これは何なのだろうというときです。私自身もこんな経験をしたことがありました。夜桜を描いた背景の処理に、藍色のアクリル絵の具の上から、色鉛筆を使って水色をかけました。月夜の明るさを表現する意図があったのですが、色鉛筆は芯が固いため、どうしても鉛筆を運んだ方向に線のような跡が残ってしまいます。これがある人には水面に映った月の光に見えたようです。ところが、別の人には全くそうは見えなかったらしく、「え、どこどこ?!」
これが写真とは違う絵の魅力のひとつだと思うのです。その人の目のフィルターを通じて、どんなふうにも見えるし、絵の具には凹凸があるため光の当たり方ひとつで印象も随分変わります。同じ絵を見た人どうしのそんな会話は、作品に対する見方を深め、さらに立体的な見方を可能にしてくれると思います。
そんな会話を楽しんでいただきたいと、7月29日(火)、「一枚の絵」を前に語り合う場を企画しました。初めて会ったどうしでも意気投合なんてことになるかも知れません。「一枚の絵」はWIRANATA(ウィラナタ)の新作を展示します。バリ島の棚
詳しくはもうすぐご案内しますので、夕方はあけておいてくださいね!
銀座のレトロな空間が織りなす『一枚の絵』
こんにちは、坂本澄子です。
ウィラナタさんの新作がついに完成しました。7月29日(火)、特別鑑賞会『一枚の絵』を銀座のArt Space RONDOにて開催します。
Art Space RONDOは、昭和7年に建てられた元高級アパートを改造したビルの5階にあります。知る人ぞ知るこの奥野ビル、扉が手動式のエレベータや階段の佇まいは、まるで昭和初期にタイムスリップしたかのような錯覚さえ覚えます。
RONDOのオーナーの丸山則夫さんは若手アーティストを発掘し、インスタレーションなどで工夫を凝らした展示を行う傍ら、自らも季節の瞬間を切り取ったかのような素晴らしい写真を撮るアーティストでもあるのです。ちょうど今週土曜日まで開催中のご自身の作品展『季節の瞬間3 春』のご紹介方々、そのすてきなお人柄と今回のジョイント企画についてお話したいと思います。
展示中の作品は、丸山さんが毎朝3時に起きて、空が白み始めてから完全に夜が明けるまでの約2時間、ご自宅近隣(多摩市)を歩きながら、光の変化を捉えたもの。もともと愛犬の散歩のために早起きを始めたのが、天国へ旅立った今も写真を撮ることでその習慣は続いているのだそうです。毎朝Facebookにアップされる写真を楽しみにしている人たちのためにますますやめられなくなったとちょっぴり嬉しそう。実は私もそんなファンのひとりです。幻想的な空の色、光の移ろい、花や樹々、そして時折出会う動物たちを独自の視点で写し取った作品の凛とした静かな表情は、ウィラナタさんの作品にも通じるものがあります。
さて、冒頭の『一枚の絵』ですが、このRONDOの異空間をたった一枚の絵だけのために使うという何とも贅沢な展示。そして、その時間と空間を共有した人たちでその作品から感じることを自由に語り合う、丸山さんプロデュースのイベントです。前回は日本人作家による一枚の抽象画で行ったそうですが、部屋の照明を落として作品を浮び上がらせることにより、全員の意識が絵に集中し、様々な方向へと会話が広がりました。今回も、初めて会った同士が一枚の絵を触媒にイマジネーションを広げ共有する、そんな上質な時間になればいいなと思っています。
ウィラナタさんの新作、すごくいいです。9ヶ月待った甲斐がありました。きっとおひとりおひとりが絵の風景の中に入り込んで、早朝の清々しい空気を胸いっぱいに吸い込んでいただけると思います。70cmx100cmの大作が語りかけるものを五感で感じてくださいね。
この『一枚の絵』は7月29日(火)16:00から開催、お仕事帰りにお立ち寄りいただけるナイトギャラリーにします。出入り自由ですのでお気軽にお越しください。詳しくは近日インフォメーションにてご案内します。
<関連ページ>
丸山則夫 Facebook page 『季節の瞬間』 すてきな写真が毎朝こちらにアップされてます
この100年で日本人が得たもの、失ったもの
こんにちは、坂本澄子です。
現地パートナーの木村さんと一昨日Skypeで電話会議をしたときのこと。パソコンに内蔵されたカメラを通じて顔を合わせ、その日タブレットPCで録ってきてもらったばかりの画家の制作の様子をビデオ画像で見ながら打合せしました。夜も10時をまわり、木村さんもビール片手にパソコンに向かっています。ITの御陰で、バリ島にまで足を運ばなくてもかなりのことができるようになりました。
こんなふうに情報はやって来て、そして流れていきます。時間あたりに得られる情報は膨大な量、そんな生活が当たり前になっていたときに、Facebookで友人が、100年前の日本の写真を紹介した記事をシェアしているのを見て釘付け。ご覧になった方も多いと思いますが、昨年イギリスでオークションにかけられた100年前の日本の写真を紹介したもので、明治時代に活躍した写真家・玉村康三郎が1910年にアメリカの出版社からの依頼で撮影したのだそう。
「これ、これ、まさにこれだよ〜」これがその時の素直な感想です。
これらの写真は欧米人を魅了すると同時に、日本人である私たちをも惹きつけていました。その理由のひとつは、ゆっくりと流れる時間ではないでしょうか。冒頭の例のように「流れていくもの」が溢れる現代に対して、ある意味「止まったもの」を提供していると言えそうです。
そしてもうひとつは想像力。小説ひとつ読むにしても、動画や写真の説明があるわけではなく、文字だけを追い、想像力を逞しくすることで、頭の中で情景を組み立てて理解するわけです。また、恋人に手紙を書くにしても、書いては破り、また書き直し、ようやく出した後は返事が来るまでの長いこと。相手の気持ちを想像しながらやきもきし、心は振り子のようにあっちへ行ったりこっちへ来たり。ショートメールや電話でその場でやりとりするのとは、感情の振れ幅が全く違いますよね。そう思うと、100年前の日本人は今よりよっぽどアーティスティックな体験をしていたのではないかと思います。
そんなふうに時には「止まった時間」を持つことで、人間としての感受性や感性を取り戻すことも大切なのではないでしょうか。
いつもの何気ない風景にふと季節の移ろいを感じたり、物語を読んで主人公の心の動きに涙してみたり、音楽を聴いて心震えたり、、、
本物の絵を見ることもこれに似ているように思います。見る人のその時の心持ちによって、語りかけてくるものも違います。そして、それによって自分自身により深く向き合うことになるのです。そんな時間を日常の中で取り戻してみませんか。
「バリアートショールーム」はアートを基軸に心豊かに時を刻む暮しを提案していきます。ミュージアム作家による作品展『本物の絵と暮らそう』は今日が最終日です。会場でお待ちしています。詳しくはこちらを
心の目のフィルターを通じて表現される絵
こんにちは、坂本澄子です。
6月10日にサイトの一部リニューアルを行いました。といってもまだ肝心のトップ画像の置き換えがまだなので完了ではないですが。これからバリアートショールームが目指すものを象徴するようなトップページにしたいと思案中なので、もう少しお待ちくださいね。
さて、今日は私の描いた絵をご紹介したいと思います。「バリアートショールーム」の主宰者がどのような思いで絵に向き合っているかを知っていただくことは、これから長くおつきあいいただくのに大切なこと…ですよね^_^
左の作品が公募展に入選した最初の作品。タイトルの通り、満月の夜に実際に見た光景にイギリスのクラシックカーを組合せました。選考委員からは車はいらないんじゃないの?と言われましたが、私的にはこの色の組合せが気に入っています。大きな樹いっぱいに咲き乱れるミモザの花は月の光を受けて黄金のような輝き。じっと見つめていると感性が研ぎすまされていくような感覚でした。
そうそう、「月光浴」ってお聞きになったことはありますか?日光浴が陽のエネルギーを与え活動を促してくれるのに対して、月の光は陰のエネルギー、心身を浄化させ、繊細な感受性を高めてくれる働きがあるのだとか。きっとそのせいですね。
最初の作品が樹だったせいか、それから樹を題材にすることが多くなりました。私の友人に変わったコがいて、近所の目黒自然教育園(目黒駅からわずか徒歩7分のところに自然がそのまま残された公園があります)をお散歩しては、お気に入りの樹に抱きついて、木の音を聴くのだそうです。何と彼女はその樹に名前までつけていました。その幹は女性の腕にちょうどよい太さで、大地から愛情をいっぱい受けて大きく枝を広げていました。残念ながら私は木の声を聴くことはできませんでしたが、大地と繋がり自然と一体になる感じは確かにありました。この経験を元に描いたのが『鳥を宿す木』です。
実はそれ以前、まだ関西に住んでいた頃、明石城のお堀端で落葉した木の枝で無数の鳥たちが眠っているのを見たことがあります。最初、遠目にモクレンが咲いているのかと思ったほど無数に咲く白い花のように見えました。それら2つの記憶が結びついて、木の声を聴きながら、守られるように眠る姿をイメージしたものです。
翌年は、当時勤めていた会社の前の街路樹をヒントに描きました。傾いた西日を受け、風に振えるたびに金貨のように煌めく紅葉があまりにきれいだったので、しばらく眺めていたくらい。「よっぽど会社が好きなんだね」とからかわれたのも、今となっては懐かしい思い出です。うちの長男(フレブル♂ 左下のクロいのがそうです)も登場させ、風に舞う落ち葉を追いかける姿を描きました。ところが、これを見た人からネコだと言われ大ショック。生き物を描く腕はまだまだ未熟です(汗)
絵を描くとき、いつも意識しているのが自然との繋がり。実際に見た光景が元になっていることが多いのですが、時の経過と共に熟成され、心の目のフィルターによって余分なものが取り除かれアウトプットされています。
初めてバリ絵画を見たときの感動や懐かしさは、自然とつながることから来ているのかも知れません。
「バリアートショールーム」、こんな私がやってます。6月14、15日開催の絵画展『本物の絵と暮らそう』@スマートハウジング豊洲まちなみ公園に遊びに来てくださいね。東京メトロ有楽町線豊洲駅から徒歩7分、駐車場100台完備なので車でのご来場もOKです。
<関連ページ>
ミュージアム作家による絵画展『本物の絵と暮らそう』開催概要
新コンテンツ1『バリ島の美術館に選ばれた作家たち』
新コンテンツ2『ピックアップ・アーティスト① アンタラ』動画も是非みて下さいね!
せっかくなので雨の日を愉しみましょ
こんにちは、坂本澄子です。
いや〜、よく降りますね。関東は3日に梅雨入りしたそう。
今日は住宅展示場とのタイアップで、ミュージアム作家による絵画展『本物の絵と暮らそう』に立ち会ってきました。バリ島の美術館に選ばれた作家たちの作品12点を展示しています。残念ながらこの雨で展示場に来場されるお客様自体が少なく、イベントに来られたお客様はわずか5人(^o^; 会場のご担当者も「お天気が悪いと、商談や契約など具体的な用事があって来場されるお客様ばかりで、そのままお帰りになるんですよね」と申し訳なさそう。
そう言えば、3月の展示会のときも雨だったなあとしょんぼりしていたら、お客様からメールが届きました。「今日はこの天気ですから多くの来場者は見込めないかもしれません
残念ながら、私は描いているところをお見せできるほどの腕前ではないので、お気持ちだけありがたくいただきました。実は、雨の日って嫌いじゃないんです。まだ実家に住んでいた頃、庭先を濡らす雨の音を聴いていると不思議と気持ちが落ち着いたものです。お天気がよいと、せっかくだから出掛けようとか、お洗濯しなきゃとか、あれもこれもとついつい欲張ってしまうんですよね。雨だと、「ま、いっか」と自分にやさしくなれる。普段頑張っているあなただからこそ、そういう日があってもいいんじゃないでしょうか^o^
という訳で、雨の季節を楽しんでいただくために、とびきりの紫陽花をご紹介します。写真の腕前はお許しいただくとして、日比谷公園で出会った咲いたばかりの紫陽花、なんともみずみずしいでしょ。
でも、明日は雨があがってくれるといいなあ。
ミュージアム作家による絵画展『本物の絵と暮らそう』、6月8日(日)、14日(土)15日(日)の11時〜17時@スマートハウジング豊洲まちなみ公園。ポスターではなく、版画(リトグラフ、シルクスクリーン、ジグレーetc.)でもなく、プロの画家の手による本物の絵の持つ魅力をぜひ受け取って下さい。
モデルハウスに潜入
こんにちは、坂本澄子です。
今週土曜日から始まる『本物の絵と暮らそう』展の打合せで豊洲まちなみ公園に行ってきました。展示を行うのはこの住宅公園のほぼ中央部にあるセンタースクェアのinformation棟。当初は壁展示だけの予定だったのですが、イーゼルを持ち込んでの展示もOKとなり、12点の作品をご覧いただけます。
今回の展示のコンセプトは『本物の絵』。複製画でも版画(リトグラフ、シルクスクリーン、ジグレーなど)でもなく、世界にただひとつの画家による肉筆の絵。しかも、「バリアートショールーム」がこだわっているミュージアム作家(美術館が作品所蔵する画家)の作品を揃えますので、初めての方はもちろん、これまでに見て下さった方もぜひまたいらして下さいね。絵は見る人のそのときの心持ちによって、随分印象が変わりますから^_^
7、8日は隣のコーナーでは世界のミュージアムグッズの展示をやってますよ。
久し振りの住宅展示場なので、モデルハウスにもおじゃましてみました。この住宅公園はオープンして1年、豊洲駅から徒歩8分の広々とした敷地に18棟のモデルハウスがあり、都内にある住宅展示場としては別格の規模なんだそうです。
二世帯住宅も多く、別々の玄関は当たり前、適度な距離感を保つための工夫や車椅子でも移動できるバリアフリー仕様、さらには防犯上のちょっとした機能など、私たちおとな世代もこれからお世話になりそうな機能が満載です。また、住む人のライフスタイルにあわせて設計をするため、例えば、人をよくウチに呼ぶ人だったら、ダイニングテーブルの半分は掘りごたつふうの畳敷きにして、ちょっとたくさんの人が来ても詰めれば座れる…とか、ご飯食べた後、お父さんがゴロンとできるとか(ミサワホーム)、「あるある〜」と思う場面をバッチリ取り込めるのも、自由設計ならではですよね。
一戸建てと言うと、少し前までは30代後半の子育て世代が主な購入者だったのが、最近は定年を迎えた人がセカンドステージをどこでどんなふうに暮らすかという選択に入れるケースが増えているのだとか。私自身は、マンションって冬も暖かいし、近所づきあいにあまり気を使わなくていいし、2階に掃除機をかかえて上がらなくていいからラク…と、断然マンション派だったのですが、最近の住宅は気密性が高いし、お掃除ロボットもあるし。そして、何より自分の住む家を心地よいものにするために手をかける時間や住む街に愛着の目を向けることも、おとな世代の愉しみですよね。
あなたも住宅展示場って久し振りではないですか? ぜひこの機会にどうぞ!
開催日:6月7日(土)、8日(日)、14日(土)、15日(日) 11:00〜17:00
会 場:スマートハウジング豊洲まちなみ公園(センタースクェア)
展 示:12点(ガルー、ウィラナタ、アリミニ、ラバ、アンタラ)