Bali Cafe とタイアップ!ミニ絵画展「五感を満たす食卓」
こんにちは、坂本澄子です。昨日は観測史上最も遅い真夏日を98年ぶりに後進したとのニュースが流れ、東京は季節が逆戻りした感じでした。この連休もいいお天気が続くようです。皆様の街ではいかがでしょうか。
作品を実際に見ていただくことの大切さを改めて感じたこの度のバリ絵画展。さっそく実行に移したいと思います。東京・渋谷のBali Cafe モンキーフォレストさんとのタイアップでミニ絵画展を行います。題して、「五感を満たす食卓」。その第一弾を11月12日(火)〜20日(水)に開催。モンキーフォレストと言えば、インドネシア料理で常に食べログ上位に上がり、最近は東急沿線の情報誌「SALUS」でも紹介された人気店。バリが恋しくなると、私も時々出掛けていました。バリ島ウブドにあるモンキーフォレスト通りを思わせるオープンテラスのある作りや、ジャワ出身のコックさんの作る本場インドネシア料理ももちろんなのですが、私が気になっていたのは、実は店長のユディさんなのです。あ、変な意味ではなく^o^;
初めてお会いした時、「日本人?それともハーフなのかな」と思いました。それくらい日本語が上手で、ホールをひとりで切り盛りする姿がなんともキビキビしておられる。食後のデザートや飲み物も実にタイミングよく出て、来店されたお客様にいい時間を過ごしてもらいたいとの思いが伝わってきました。私がそれまでインドネシアの人に抱いていた穏やかでややのんびりとしたイメージ(そこに惹かれたというのもあるのですけどね^o^)とは違った感じがとても印象的だったのです。
絵画展を行う度に、私はいつも「五感を満たすアートスペース」を意識しています。「このお店なら、私のこだわりに共感してもらえるかも」、そう思ったら、俄然一緒にやりたくなりました。ユディさんはそんな私の思いをくんで、オーナーの長濱さんに取り次いで下さいました。幸い、長濱さんは毎週のようにお店で様々なジャンルの音楽ライブを開いたり、展示をしたりと、お客様の食卓を盛り上げることに対して、いい意味でどん欲な人。「ぜひやりましょう」ということに。そして、その打合せの中でも、ユディさんがいかに信頼されているかが言葉の端々から伝わってきました。これから一緒に仕事をするのが楽しみです。
唯一気がかりだったのは、ギャラリーではないので、起こりうる様々な事象に対して作品をどう保護するかでした。これについては、議論を重ねた結果、前面にアクリル板をつけること、混雑時を除いて分煙とすることで対応することになりました。展示詳細については、これから企画を練りますが、皆様からご支持が得られれば、アーティストの個展スタイルなど毎回違ったテーマで、11月以降も継続的に開催していきたいと考えています。下記コメント欄からぜひご意見をお寄せ下さいね。では、よい週末を!
秋のバリ絵画展、ありがとうございました
こんにちは、坂本澄子です。街を歩けば、金木犀がほのかに香り、何だか笑顔になってしまう今日この頃です。
御陰さまで無事に秋のバリ絵画展を終えることができました。このブログを読んで下さっている皆様も何人も会場に足を運んで下さり、大変嬉しく思いました。ありがとうございました。
今回感じたことが2つありました。ひとつは、やはり絵は実際に見ていただくに限るということ。バリ絵画は精緻で繊細な作品が多いため、実際にご覧になって、「やっぱり現物を見てよかった」とおっしゃるお客様の多かったこと。今回も高いご評価をいただいた、熱帯風景画家のガルー、ウィラナタ氏の姉弟の作品は特にそうでした。
もうひとつは、お客様と直接お会いしてお話をお聞きすることの大切さです。来場された方には大きく2つのパターンがありました。ひとつは、バリに何らかの思い入れや、こんな感じの絵がほしいというイメージがあって来場される方です。ご自身の心の中にあるバリの思い出を絵画という媒体で具現化することのお手伝いで、このケースは結果的に注文制作になることも多いです。「バリアートショールーム」は今ある作品の展示・販売だけでなく、注文制作が可能なのです。例えば、昔の作品のお写真などをお持ちいただければ、現地パートナーとの連携により、いつ頃のどんなスタイルの作品かを調べて、似たイメージで新たに制作することも可能です。幸いバリ島は村社会が現在も生きており、人が動くことがあまりないため、この様式の画家さんはどの村というように比較的容易に探すことができるのです。
2つめは、新築やリフォームがきっかけとなって、お部屋に飾る絵を探しておられるケース。この場合、花鳥画に人気が集中しました。花鳥画コーナーを見て、「まるでアンリ・ルソーの世界ですね」とおっしゃったお客様も。確かに、深い緑は癒されます。ここで気になるのが、回りのインテリアとの調和。お部屋別のコーディネイト例を見て、イメージが湧いた方もいらっしゃったようです。この写真は11月中旬にインテリア特集として掲載しますので、ご参考になさって下さい。
どのお客様もバリ絵画を購入される行為の中に、それぞれの経緯や思いがあり、それを共有していただいた上でお手伝いすることは何よりの歓びです。そんなおつきあいが今後もできればいいなと願っています。今回の写真はFacebook pageのアルバムにも掲載しますので、FBをお使いの方は合わせてご覧下さいね。
さて、ギャラリーでの絵画展形式のイベントは次回は来年3月を予定しています。その間もできるだけバリ絵画に触れていただく場を設けます。詳細はまた改めてお伝えしますが、あるインドネシア料理のレストランとの共同イベントでミニ絵画展を予定しています。お好きな時に来店、インドネシアのコックさんが作る本場のお料理を楽しみながら、作品を見ていただけます。そして、有明ショールーム。事前にご覧になりたい作品をお知らせいただければ、ご用意してお待ちします。普段箱の中で眠っている作品たち。皆様に見て楽しんでいただけて、私も初めて「バリから持ってきた甲斐」があります。どうぞお気軽にお越し下さいませ。いずれも来週、当サイトのInformation及びブログ記事で開催要領をお知らせします。
今回も図録を作りました。サイト掲載の作品が冊子形式でご覧いただけるのと、巻末に「バリ島ってこんなところ」をおつけしました。バリの歴史と人々の世界観など、トークイベントでもお話したバリ絵画を楽しむ豆知識を掲載したオリジナル版です。この図録を先着10名様にプレゼントします。「秋のバリ絵画展の図録希望」とタイトルに記載いただき、お名前、住所、電話番号、メールアドレス、当サイトへのご意見・ご感想を添えて、contact@balikaiga.comにお送り下さい。
日曜日開催!バリ絵画展「秋の夜長を愉しむ〜すてきなひとりぼっち」
ご好評のうちに終了致しました。サイト掲載の作品はプライベート展示会でご覧いただくことができます。詳しくはこちらをご覧下さい。
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こんにちは、坂本澄子です。バリ絵画展「秋の夜長を愉しむ〜すてきなひとりぼっち」、いよいよ日曜日に開催です。国内に在庫している作品50点をすべてご覧いただけます。この次の絵画展はしばらく予定がないため、1日だけの開催ですが、ぜひお見逃しなく。
実は、私はかなり道に迷いやすい方なのですが、会場のGallery LAPINは青山通りからちょっと奥まったところにあるため、初めて行った時、あたりをぐるぐる回ってしまいました。皆さんがそうならないように、昨日下見に行ってきました。Informationに道順案内と写真を掲載しましたので、ご参考にして下さい。雰囲気のある素敵な場所です。
しかし…、事前に確認に行ってよかったです。ここに2点飾ろうと思っていた場所がガラス壁だったとか、作品が50点もあるとやはりいろいろ出てきますね。当日の設営時間はわずか2時間。12時のオープンには最高の姿でお迎えできるよう全力で頑張ります!
何と言っても作品たちが主役ですが、私の惹かれたバリ・ウブドの風景や素朴な人たち、そして、忘れかけてた大切なことを思い出させてもらった感謝の気持ちを展示の中で表現できればと思っています。「バリアートショールーム」のサイトを見て気になる作品がありましたら、ぜひ実物を見にいらして下さい。描き手が作品に込めた想いやエネルギーを感じ取っていただけるはずです。そして、もし気に入った作品があったら、是非お部屋に飾って、毎日その気持ちを新たにしていただければと思います。バリ絵画のよさは作品自体の質の高さはもちろんですが、お求めやすい価格にあります。ここが美術館と最も違う楽しさでもあります。
また、バリの文化や風習、人々の暮らしを知れば、作品を見る楽しみがさらに増します。14:00と17:00、私の好きになったバリ(ウブド)をご紹介するトークイベントを行いますので、この時間にぜひいらして下さいね。今回も図録をご用意しました。この中にもバリを紹介するページがあります。
<関連サイト>
50点が見れるバリ絵画展@表参道
こんにちは、坂本澄子です。御陰さまでバリ絵画展「青い海を描かない作家たち」@渋谷Bunkamura Galleryは一週間の会期を無事終了しました。会場に足を運んで下さった方、応援して下さった方、本当にありがとうございました。「バリ絵画を見たのは初めて」というお客様も多く、バリに素晴らしい絵を描いている作家たちがいることを知ってもらえて、とてもよかったです。また、「これから自分の人生を愉しみたいと思って」と購入を検討されるお客様もあり、最近定年を迎えられたその方の毎日が心豊かになるようお手伝いできることを、大変光栄に思いました。
さて、10月6日、今週日曜日はバリ絵画展「秋の夜長を愉しむ」@表参道Gallery LAPINを開催します。バリ島の風物や人々の暮らしを描いた伝統絵画や人物画にフォーカスします。また、7月の絵画展で好評だった花鳥画のコーナーを併設します。人気のGAMA氏、EBEN氏の新作を入荷してお待ちしています。という訳で、この日は日本に在庫のある作品すべて、50点以上がご覧になれます。もちろんその場で購入も可能。サイトでお気に入りを見つけたら、ぜひ現物を見にいらして下さい。バリ絵画をさらに楽しんでいただくために、会場にてトークイベントを2回(14:00 / 17:00)開催します。ウブドにはどうしてこんなに画家が集まっているの?、バリ絵画はどうしてこんなに細密なの?など、素朴な疑問にお答えしつつ、バリ絵画にまつわる色んなお話をさせていただきますので、ぜひこの時間にあわせてお越し下さいませ。
会場のGallery LAPIN(ラパン)は表参道の交差点から徒歩7分くらいのところにあります。ちょっと奥まった静かな場所で、作品を鑑賞いただくには絶好のロケーションですが、初めて来られる方にはちょっとわかりにくいかも知れません。目印になる案内看板を出すと共に、次回ブログ(10月5日)でも道順を詳しくご説明しますので、併せてご覧下さい。地図はこちらです。
1日だけの開催ですので、お見逃しなきようお越し下さいね!
<関連サイト>
バリ絵画展特集(開催要領はこちらです)
私の感じたバリを伝えたくて
こんにちは、坂本澄子です。秋のバリ絵画展がスタートし、毎日を渋谷のアート発信地で過ごしています。会場のWall GalleryはBunkamuraの1Fにあり、奥のお手洗いに行く動線上に位置するため、毎日多くの方が前を通られます。基本的にアート好きな方が多いと思いますが、それでも歩きながらチラチラ見て下さる方は半数程度。じっくり足を止めて観て下さる方となると更に数はぐっと減ります。日本でバリ絵画に対する認知度はまだまだ低いという現実を改めて感じました。それでも、私の説明に一生懸命耳を傾けて下さる方も多く、「バリ絵画は初めて見たけど、なかなかおもしろいね」なんて言っていただけると、もう「やったー」という感じです。
そんな風にこの数日を過ごしながら思うことは、「なぜ私はこんなにバリが好きなんだろう」ということ。原点に返ったわけです。それは、初めてウブドに滞在した時、その豊かな自然や人々の素朴な人柄に触れて、「あれ、もしかして私、当たり前のことがちゃんとできなくなってたかも」と思ったことに始まりました。朝、明るく挨拶をするとか、人に優しくするとか、逆に何かしてもらった時には心から「ありがとう」と感謝するとか、そういった小さなことです。それから、時には空を見上げて雲の形が面白いとちょっと感動したりとか。
ウブドのゆっくり流れる時間の中で、目の前に続く田園風景とその上を流れていく雲をぼんやりと眺めていました(写真)。泊まっていた宿(日本の民宿みたいなところ)の家族はしょっちゅう村のお寺に集まって何かやっていましたが、ヒンドゥ教という宗教ではなく、自分たちに恵みをくれる(そこではまだ農業が産業の中心)大地や太陽、水といったものに感謝し、そこに宿る神々にごく自然な行為として祈っている感じでした。そして、自分もこの大自然の一部なのだと気づいた時、ふうっと肩から力が抜けていくのを感じました。日本に戻ってからも、この感じを思い出させてくれたのが絵だったのです。それから時を経て、私は今バリ絵画を扱う仕事をしています。不思議な縁です。
絵画展では、バリ絵画を紹介することを通じて、「この気持ち」も伝えたいと思っています。試行錯誤で、毎日色々工夫していますよ。説明の仕方を変えたり、バリで私が毎日見ていた風景の写真を作品の下にそぉっと貼ったりと…(笑)ウブドに行ったことのある人だと、「ですよねー」と理解してもらえることも多いのですが、そうではない人に一言で伝えるにはどうしたらいいんだろうと。これがなかなか難しい。
バリ絵画展@渋谷Bunkamuraもいよいよ後半戦。ぜひ、この機会にお越し下さい。そして、私がバリの文化や歴史をお話している時も、その奥にある本当に伝えたいことはこういうことなのだとわかっていただければ幸いです。開催要領はこちらです。
秋のバリ絵画展スタート
こんにちは、坂本澄子です。昨日から秋のバリ絵画展が始まりました。第1期の『海を描かない作家たち』@渋谷Bunkamura Galleryは、バリ絵画の代表的なスタイルを一流作家の作品を通じてご紹介するもの。バリアートショールームで応援している9人の作家たちの作品11点を展示中です。
実は、セットアップ中にハプニングが。Bunkamura Wall Galleryは横幅が6mあります。額縁のサイズを含めてきちんと採寸し、絵と絵の間のスペースも考慮した上でレイアウトを決めたはずだったのですが、いざ現地で置いてみると入りきらないという事態が発生。「あれれ?」それでも無理矢理作業を続行していると、Bunkamuraのスタッフの方が「あんまりキチキチに飾らない方がいいですよ、一列抜きましょう」悩みに悩んでサイズの小さいGALUHさんの作品を外すことにしました。
しかし…、GALUHさんと言えば、バリアートショールームでもアクセスが最も多い人気アーティスト。しかも、バリ絵画を代表する一流作家と展示内容を謳っている以上、GALUHさんの作品がないなんて…。すると、スタッフの方が、イーゼルを持って来て下さり、ニッコリと「こちらにどうぞ」。これで何とか面目がたちました。
で、無事に迎えた初日、地下のミュージアムではレオナール・フジタ展、同じ1Fの向かいのGalleryでも美しい万華鏡や切り絵の展示をしており、アート好きな人が集まる場力のようなものを感じます。
嬉しかったことは、このサイトを見て足を運んで下さった方が回を追うごとに増えているということ。これは本当にありがたいです。サイトで事前調査して、実物を見ていただくが、「バリアートショールーム」のコンセプト。絵も人と同じで一期一会だと思うので、こういった出会いの場をワクワク感と共に、これからも継続したいと思いました。中には、私のプロフィールまで見て来て下さる方もあり、これには嬉しいやら、照れくさいやら。
通りがかりで見て下さる方の多くは「あら、安いのね」と驚かれます。はい、バリ絵画は決して安物の絵ではありません。でも、日本に比べて物価水準が低いので、その分、価格メリットがあるのは事実。それを享受していただける価格設定にしているのです。
ということで、今日もあなたのお待ちしています。渋谷Bunkamura Wall Galleryへのアクセスはこちらです。バリ絵画の歴史とスタイルがわかる小冊子を差し上げてます!
バリアートのある暮らし⑥自分の価値観や思いを代弁
こんにちは、坂本澄子です。一昨日の中秋の名月、きれいでしたね。私の住んでいる街では、雲ひとつない澄み渡った空に満月がぽっかりと浮かんでいました。皆さんのところはいかがでしたか?
バリアートのある暮らし、今日で6回目となりました。40代女性・会社員K様からのメッセージです。管理職として大きな組織の中でバリバリ仕事をされる毎日、Baliという非日常によって、ふっと力が抜けるような開放感を味わっておられるそう。
でも、この作品を買おうと決めた本当の理由をお聞きして、この場でご紹介すべきかどうか、正直悩みました。というのは、K様は元同僚で、今でも個人的に親しくさせてもらっている間柄。これまで一緒に仕事をしてきた中で、私自身の生き方や考え方にある意味共感してくれたからこそ、タイトルにある『自分の価値観や思いを代弁』という言葉が出て来たとも言えるからです。
それでもここでご紹介しようと思ったのは、バリ絵画やそこにある世界観をご紹介することを通じて、このブログを継続的に読んで下さっている皆様とも思いを共有していきたいと思っているからです。私がBaliにのめり込んだ理由は手記『ここに、あなたが知らないバリがある』にも書いていますので、よろしかったら読んで下さいね。そんな訳ですので、今回はパーソナルな視点も入っていますが、お許しいただければと思います。
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絵は「この人から、もしくはこのギャラリーから買いたい」というポジティブな気持ちを持った瞬間に買うものだと思うのです。自分の価値観や思いを代弁してくれるという意味で。
バリアートには以前から興味はあったのですが、これまでキッカケがありませんでした。ネットで事前調査ができ、そして、実物を見ることができ、坂本さんという自分にとってあこがれる存在から購入できるという事が引き金でした。
部屋に飾ってからは、バリから伝わってくる非日常感を味わっています。そうすると、ストレスから開放される感じがします。この絵の場合は坂本さんつきなので、エネルギーと明るさ、そしてやさしさと安心も持ってきてくれます。何かしたい、と思ったときは坂本さんのバイタリティー付で「さっさとやろうよ!」と言ってくれ、夜疲れて帰宅した際は「お疲れ様」と言ってくれます。
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ドラゴンフルーツの花を描いたこの作品、K様がもう何十年も大切にされているサボテンの花に似ていることも親しみを感じた理由だそうです。彫刻をほどこした重厚感ある額縁がモダンなソファに合うかどうか、かなり心配されていましたが、ファブリックなどを工夫され、写真のようにバリの癒し感が漂う素敵なお部屋になりました。
11月にサイト上でインテリア特集をやる予定ですが、それを思いついたのも、もとはK様のことがあったから。アートにバリ風の小物を組み合わせるだけで、随分お部屋の雰囲気が変わるものだと関心したからなのです。
秋のバリ絵画展第1期『海を描かない作家たち』@渋谷Bunkamura、いよいよ24日(火)からです。バリアートショールームが応援する9人の一流作家による作品11点をWall Galleryに展示します。10:00-22:00までご自由に見ていただけますので、気分転換にぜひお立ち寄り下さいね。開催要領はこちらです。
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「見たいと思った時にすぐ!」を目指して
こんにちは、坂本澄子です。台風一過、爽やかな秋の空が戻ってきましたが、連休中に日本列島を駆け抜けた大型台風は各所で大きな被害をもたらしました。被害にあわれた方、心からお見舞い申し上げますと共に、一日も早い復旧をお祈り致します。
「バリアートショールーム」はネットで事前調査して、現物を見て購入できることをコンセプトに、定期的に絵画展を開催しています。そうは言っても、開催は今のところ東京だけで、期間も3ヶ月に一回、場合によってはそれ以上開いてしまうこともあります。理想は、サイトを見て「あ!これいいな」と思ったら、その週のうちに実物を見れるスピード感ですよね?これを実現するために、今既にやっていること、そして、今からやろうとしていることについて、今日はお話したいと思います。
まず、既にやっていることですが、交換・返品に関する規定の通り、1週間以内の交換・返品をお受けします。実際に絵を飾ってみたら、「写真の色合いと異なる」「サイズが大き過ぎた」「お部屋の雰囲気に合わない」など、商品の不具合以外の理由で、ご満足いただけない場合があるかも知れません。そんな時は遠慮なくご連絡下さい。注文制作、及びお客様の取り扱いが原因による破損・汚損以外、誠意をもって対応させていただきます。ですので、「これは!」と思ったら、安心して、カートに入れて下さい。*お客様理由による交換・返品の場合、往復の送料のみご負担をお願いしています。バリ直送品の場合も戻し先は東京ですので、ご安心下さい。
そして、今後やろうとしていることですが、インドネシアやアジアをテーマにしたお店とのコラボを考えています。定期的な絵画展の間をうめる形で、バリアートショールームの作品を気軽に見ていただける場所を各地に作っていきたいと思っています。Facebook pageにいいね!して下さっている方はお気づきかも知れませんが、最近、インドネシアレストランで食事した際のお料理の写真を掲載しています。実はこれ、パートナー探しに回っているのです。作品は私にとってはまさに「子供たち」なので、作品を大切に扱って下さる心あるオーナーさん、店長さんであること、レストランの場合は当然のことながら、食事が美味しく、絵のある空間が楽しめる場所であることが絶対条件。そういった意味で、ここは素敵だなと思ったお店に、ラブコールを兼ねて、Facebookに写真を掲載させてもらってます。
もちろん逆提案も大歓迎。ブログを読んで下さっている皆様の中に、お店をやっておられて「こんな組み方ができるよ」という方がおられましたら、バリアートショールーム坂本(contact@balikaiga.com)までご連絡下さい。新しい出会いをお待ちしています!
秋のバリ絵画展、開催が近づいてきました。皆様にお会いできるのを楽しみにしています。開催要領はこちらです。
秋のバリ絵画展まで後10日
こんにちは、坂本澄子です。え?また登場?!という声が聞こえてきそうですが、すみません、バリの作家の作品がいつもどんな風にして日本に届いているのか、ファンの皆さまにも是非知っていただきたいと思い、再びパソコンに向かいました。
今週、バリから荷物が届き、成田に通関手続きに行ってきました。普通の人はあんまり行かないと思いますが、第二旅客ターミナルから徒歩10分、ゲートの向こうのセキュリティエリアに貨物区があります。航空便で届いた荷物はそこに一旦保管され、添付された梱包明細書類を受け取って、税関で税金を収めた後、やっと出庫ができる状態になります。 税金の計算はパソコンを使ってやるのですが、どこまで審査するかは税関の係員によってまちまち。今回は現物検査は免れましたが、中国に画家のタマゴ(美大の学生)が集まっている地域があり、百何十年前の作品を模写したものを日本に持ち込んでは高く売っていた悪徳業者がいたそうで、「バリの絵は大丈夫ですか?」といきなりの職務質問。もちろん大丈夫!お勤めご苦労さまです。
翌日、有明ショールームは大忙し。厳重に梱包された荷物をほどき、作品を一点ずつ確認していきます。今回新たに仕入れたのは、秋の絵画展用にお願いしていた11点。いつもは仕入れの際、バリに出向くことにしているのですが、今回は絵画展のテーマ『秋の夜長を愉しむ〜すてきなひとりぼっち〜』にあわせて新たに描き起こしてもらった作品ばかりだったため、こちらからテーマとサイズをお伝えした後は、画家さんのインスピレーションにお任せしました。途中のフォローは現地パートナーがしっかりやってくれましたが、こちらの意図がきちんと伝わったか、出来上がった作品を見るまで、正直かなり不安でした。ありがたいことに、それは杞憂でしたけどね。
写実人物画のアンタラさんには、5月にアトリエを訪ねた際に、女性が年を追うごとに外面、内面共に成長する姿を連作で表現してほしいとお願いしていました。7歳、15歳、17歳、21歳の4点が出来上がり、そのうち17歳、21歳を購入したのが、「祈りの朝」と「凛」です。出来映えはすばらしいです。以前からあった「夢見る頃(13歳)」と3作並べると、ほらこの通り。本物の金箔を使って描かれたブレスレットとイアリングがとてもゴージャスです。
それから、クリキ村の細密画家ライさんの作品、これもまたスゴイの一言。1枚仕上げるのにおそらく1ヶ月はかかったでしょう。25cmx35cmの小さな作品ですが、ケチャダンスを踊る少年たちの真剣そのものの表情が、ひとりひとり違った風に描かれています。緻密な筆遣いに画家の息吹が込められているのを感じました。
お部屋に飾る際のアドバイスをいただくため、今回はプロのカメラマンとスタイリストさんに写真撮影をお願いしました。絵とちょっとした小物を使うだけで、いつもは殺風景な有明ショールームが大変身。ちょうど夏の暑さが戻った日で、みんな汗だくにな
りながら、絵を掛けたり、周囲を整えたり、光の加減を調節したりと大忙しでした。全員が女性だったのですが、いや、すごいです。妥協せずとことんいい写真を撮っていただきました。私もおふたりのアシスタントとして働きました。絵を掛けていると、横からすっと手が伸びてきて支えて下さったりと、久し振りにチームで仕事をする楽しさを味わうことができ、嬉しくなっちゃいました。
リビング、寝室、ダイニング、書斎、玄関など、絵を掛けたい代表的な場所について、プロのスタイリストさんからとっておきの演出方法を教わりました。これらは写真解説付きで11月に「バリ絵画のあるお部屋」特集としてサイト掲載する予定ですが、10月6日(日)の絵画展にお越しいただいたお客様には特別に見せちゃいますよ。
これからの秋の夜長、家族や友人と過ごすのはもちろんですが、時には「すてきなひとりぼっち」はいかがですか。そんな時間を愉しんでいただける作品を集めました。 是非覗いてみてくださいね。開催案内はこちらです。ご希望の方には案内状をお送りします。リンク先特集ページのフォームから申し込んで下さい。
バリアートのある暮らし⑤ある家族の肖像
こんにちは、坂本澄子です。今週はバリから新作が届き、成田に通関手続きに行ったり、届いた作品を写真撮影したりと、10日後に迫った秋の絵画展の準備に忙しくなってきました:)
今日はある家族をご紹介します。お父さんにお母さん、5歳と1歳の男の子の4人家族です。7月の絵画展にお父さんが来られ、悩んで悩んで、そして、エベンさんの野鳥画に決められました。その時、奥様とメールでやりとりされている姿がとっても微笑ましく、私も暖かい気持ちになりました。そこにはこんな素敵な物語がありました。
「この絵は家族をイメージして買ったんだよ」ー 30代男性・会社員M様
そもそもどうして絵を?
年齢を経てくると志向が変わってきまして、学生時代や社会人でも若いころは、洋服とか友人との遊びとか、そういったものにお金を使っていたのですが、結婚して家族中心の志向になると、買うものが変わってきているんですね。昔は一生マンションなんて買うつもりなかったのですが、子供が生まれるタイミングで買ったりですとか。
そんな中、自分が一番、家族といて心地が良い家という場所を、更に快適になるよう、絵を飾ってみたいなあと思ったんです。正直、一生、自分が絵を買うようなことがあるとは、思ってもみなかったのですが、不思議です。
プルメリアと野鳥、どちらにするかでかなり悩まれていましたね。
改めて今回の絵にして良かったと思うのですが、4人家族で4羽の鳥で、子供が小さい頃の一つの記念になったと思います。そして、「この絵は家族をイメージして買ったんだよ」と子供たちに、今だけでなく、将来にわたって話ができるし、そうしたいと思うのは、この作品が私に与えてくれる一番大きいことじゃないかと思います。子供が大きくなると、「それは何度も聞いた。もういいよ」とか言われると思いますが(笑)
実際に書斎に飾ってみて、いかがですか?
この絵を見ていると、幸せな気持ちになります。家族が絵の周りに集まったり。特に、下の子は小さいので動物が大好きで、よく絵を指差しながら「オーッ!」とか言ってます。
それから、ここで仕事をすることが多いのですが、少し疲れたときに、絵をみていると、気持ちが落ちつきます。休憩の時に、よくボーっとみています。
もともと仲のよいご家族ですが、その絆をさらに強めるために、この絵が一役買っているとお聞きして、私も本当に嬉しいです。
<参考サイト>
お客様から送っていただいたお部屋の写真(8/10ブログより)
エベン作品 ちなみに、M様が悩まれたもうひとつの絵「プルメリア」もエベンさんの作品です。